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購入して2週間弱のレガシィアウトバックを、高速道路に連れ出してみました。
いつも走っている山陽自動車道です。

★長所

・とにかく乗り心地がいい。シトロエンのバネ車をさらに良くしたような乗り心地で、それで高速操縦性が犠牲にはなっていない。ただ、以前、フラット感があると言ったのですが、それはあくまでホイールベースが長いことを反映しているだけで、ハイドロのようなフラット感は当然ながらありません。

・シトロエンやDS、そしてメルセデスやAMGで経験したような低中速のギクシャク感はほぼ皆無です。ステップCVTは、特にパドルシフトでの減速時に、適度な効果を発揮してくれてとても気持ちいいです、これなら、DSGやトルコンよりも明らかに優れていますね。スバルの技術力です。

・ボディが大きいことを欠点として挙げられる方も少なくないですが、ギブリよりも10㎝幅が狭いだけで、どんな立体駐車場でも気楽に停められます。私はこのサイズ、日常使いでもOKです。

・1.8Lのパワートレイン、確かにスポーティとは言えませんが、高速道を含めて日本の道路では必要十分です。コスパを考えればこのエンジンでいいのでしょう。ただし、スポーティな走りや悪路での大トルクを期待される方のために、何とか700万円弱で米国で積んでいるより大排気量（本当は6気筒がいいのですが、もうないのでしょうね）のエンジン車も発売してくれれば嬉しいところでしょう。日本におけるスバルの市場規模では無理な相談ですかね。

・ステーションワゴン形式ですが、荷室あたりからの異音が全く室内に入りません。これは永年のスバルの技術力の賜物でしょう。

★短所

・ACC、レーンキープアシスト、アイサイトXを様々な場面で試しました。これらのうち、レーンキープアシストの設定に難ありです。すでにYouTubeでも指摘されていますね。
私の癖と合わない面が大きいかもしれませんが、レーンの左寄りをキープしすぎです。走行車線では、左の壁にぶつからないか心配ですし、追い越し車線では、走行車線のトラックやバスを追い越す際に、嫌がらせをしていると勘違いされそうなぐらい近づきます。そのため、右にステアリングを常にキープすることになり、アシストに逆らうのにこれがまた大きな反力を要し、とっても疲れます。
DSのように、レーンのどのあたりをキープするか、好みで変更できるようにしてもらいたいのと、アシストに逆らう反力は今の半分ぐらいでいいのではないでしょうか。
レーンキープアシストをoffにすると、ステアリングも軽く、とても快適に走行できましたが、それではACCやアイサイトＸの機能のメリットが半減されます。これは早期に要改善だと思います。

・運転席と助手席間のドリンクホルダーが深すぎます。購入したカップコーヒーは沈み込んでしまい、走行中にうまく掴むのは難しいです。どうしてこんなに深くする必要があるのか、疑問です。とりあえず、ティッシュを沢山敷いて、上げ底にしていますが、何か適当な底敷きを探さないといけません。

・ダッシュボード中央のディスプレイは縦長で格好いいのですが、結局TVやカメラ画像は横長で、下半分のスペースは、チャンネルや室温コントロールのタッチパネルになっています。運転中にこれをうまく操作するにはかなり視線を落とさなければならず危ないです（これはスバルに限りません）。
音声による指示も室温設定変更やメディアの変更などある程度可能ですが、サンルーフの開け閉めもできませんし、タッチパネルと音声認識は発展途上ですね。

◎以上、短所も多くなりましたが、総じて、購入前の期待通りあるいはそれ以上の出来です。燃費はもう一つですが（高速で約11km/L、市街地で約8km/L、ただしレギュラー）当面、ギブリの普段使いの機会が少し減りそうです。