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HONDAISMの愛車 [ホンダ アコード]

整備手帳

作業日:2024年2月29日

ストックエンジン KSTUNED バランサーシャフトエリミネーターkit組み付けvol.1

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内

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さて、シリンダーヘッド加工を内燃機屋さんにお願いしてる間に腰下作業を進めていこうと思います。

腰下作業は、既にメタル嵌合、ピストンリング合口隙間点検など済ませてありますので、再度各パーツ洗浄すれば、もういつでも組んでいけるのですが、その前に今回ちょいと試してみたいパーツがあるんで、そちらの組み付け作業を進めていきます。

それは、画像のKSTUNEDのバランサーシャフトエリミネーターキットですね。これは、エンジンの振動を軽減すべくH22Aエンジンに備わってるバランサーシャフトを撤去してしまうキットになります。もう何年も前になりますが、いつかエンジンをオーバーホールするような事があれば、バランサーシャフトを撤去してみたいと言う思いから前もって購入していたんですよね。

っで、今回せっかくエンジンをオーバーホールするんで、予備エンジンにはなりますがモノは試しにバランサーシャフトを撤去してみようと思います。バランサーシャフトを活かす場合は、ギヤケースやバランサーベルトも必要になり、そこに費用かけるなら、バランサーシャフトキット買えちゃいますしね。

因みに、その当時からニ基製作するつもりでもうワンセット購入してたりましす♪♪
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では、キット内容を確認してみましょう。

右側のパーツは、リア側のバランサーシャフトを撤去した際、バランサーシャフトを駆動させるギアケースごと撤去する為のメクラブタになります。んで、真ん中下側の丸いパーツは、フロント側のバランサーシャフトを撤去した際のメクラブタになりますね。んで、真ん中上側のドーナッツ状のパーツがバランサーベルトを駆動させるクランクシャフトに組まれるバランサードライブプーリーを撤去した際代わりに組むスペーサーですね。んで、そのスペーサーの内側にあるパーツがリア側バランサーシャフトを撤去した際ギアケース内に組まれるメクラブタですね。んで、左側にあるパーツがバランサーシャフトのジャーナル部へのオイルラインをメクラするパーツです。

バランサーシャフトは、クランクシャフトやコンロッドのようにジャーナルが備わっており、そのジャーナル部をオイルで満たしてジャーナル部を浮いた状態にしたベアリングが備わってます。なので、バランサーシャフトを撤去してしまうと、そのジャーナル部にオイルが流れ込み過ぎて全体の油圧がそこで抜けてしまい、思うように油圧がかからなくなりますので、バランサーシャフトジャーナルへのオイルラインをふさぐ必要があります。

もう随分と昔の話しですが、どなたか?存じませんが、そのオイルラインをふさがずにバランサーシャフトを撤去した方が居て、やはり油圧が全然かからなくなってしまったようでした。その後どうしたのか?は分かりませんが、今はこのような便利なキットがあるんで助かります。
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ではでは、バランサーシャフトエリミネーターキットを組んでいくのですが、きちんと構造を知ったうえで組みたいので、まずはバランサーシャフトを見てみましょう。

写真上側がリア側用で、下側がフロント側用になり、赤丸箇所がオイルで満たされたベアリングのジャーナルになります。ようは、この赤丸箇所へのオイルラインをふさげばいいってことですね。
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では、シリンダーブロックを見てみましょう。ちょいと分かりにくいですが、赤丸箇所がバランサーシャフトジャーナル部になりす。なので、この赤丸箇所へのオイルラインをふさげばOKです。
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では、オイルの流れを見てみましょう。オイルは、オイルパン内のオイルストレーナーから吸われてオイルポンプを通り、画像の赤矢印のように流れて、クランクシャフト方面と、シリンダーヘッドへ方面と分かれます。
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っで、注目すべきは、シリンダーヘッド方面へ向かうオイルラインではなく、その反対側のクランクシャフト方面へと流れるオイルラインになりますので、それを追っていくと、オイルフィルターを通ったオイルは、赤矢印方面と青矢印方面へと分かれますね。赤矢印方面は、気筒それぞれのシリンダーライナーへオイルを吹き付けるオイルジェット用通路になりますので、ここをふさぐとえらい事になりますので、ここは、スルーさせないといけないラインですね。

んで、青矢印のオイルラインがクランクキャップを通ってクランクキャップブリッジを通って各部へオイルを送っているラインになりますので、バランサーシャフトを撤去するにあたり重要となるのは、青矢印のオイルラインですね。

では、更に見ていきましょう。
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真上から見るとこんな感じですね。オイルフィルター側から光を当ててるのですが、2箇所光ってますね。赤丸の通路がシリンダーライナーのオイルジェット用通路で、青丸がクランクキャップブリッジへと通ずるオイルラインです。
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では、クランクキャップブリッジを見てみましょう。クランクキャップブリッジは、クランクシャフトジャーナルやバランサーシャフトジャーナルなどへのオイルラインを兼ねたクランクシャフトのねじれを抑制する為の補強パーツになります。

画像上側がシリンダーブロックリア側で下側がフロント側になります。っで、各色丸印がオイルラインになりますね。

赤丸がオイルフィルターからつながるオイルがキャップブリッジに送られる通路ですね。っで、各パイプを通って青丸箇所がクランクシャフトメインジャーナルへ送られるオイルラインになります。1番重要なラインですね。んで、オレンジ丸箇所がバランサーシャフトジャーナルにつながるオイルラインになります。ようは、このオレンジ丸箇所の穴をふさげばバランサーシャフトジャーナルへオイルが送られる事が無くなり、油圧の逃げを無くす事になりますね。

ただ、バランサーシャフトの画像で見たように、バランサーシャフトジャーナルはフロント/リア合わせて5箇所あります。なので、このオレンジ丸箇所の他にももう一箇所あるハズですね。
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では、ここでもう一度オイルフィルターからクランクキャップブリッジへとつながるオイルラインを見てみましょう。画像赤丸箇所ですね。ここを拡大してようく見てみると、・・・
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こんな感じですね。奥に小さな穴が見えます。そう、これがもう一つのバランサーシャフトジャーナルにつながるオイルラインですね。オイルフィルターから送られてくるオイルをクランクキャップを通さずに直接バランサーシャフトジャーナルへと送ってる箇所です。なので、この穴もふさぐ必要があると言う事です。
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このように、その穴の真下にはバランサーシャフトベアリング(メタル)が備わってますね。
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因みに、バランサーシャフトジャーナル5箇所全てにこのようにベアリング(メタル)が圧入されてます。
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こちら側から叩けばベアリングが外れるハズですね。まぁ今回バランサーシャフトを撤去するんで、このベアリングも不要にはなりますが、圧入されてるんで、外れる事はないでしょうし、ベアリングがあった方がシリンダーブロックとしての強度も出そうなんで、外さずにそのままにしておきます。
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因みに、キャップブリッジの残りあと一つの通路、画像緑箇所のラインがどこにつながってるのか?気になったんで、調べてみました。
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見てみると、画像赤矢印の方に流れて、青丸箇所につながってるようです。では、その先を追ってみましょう。
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その先は、オイルポンプになりますので、オイルポンプ裏面を見てみると、どうやら赤丸箇所につながってるようです。
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んで、オイルポンプ表側を見てみると、画像赤丸箇所につながりますね。ここから先となると、バランサーシャフトを駆動させる為のギヤケースになります。
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っで、こちらがバランサーシャフトを駆動させる為のギヤケースです。っで、先程のオイルポンプにつながるオイルラインは、赤丸箇所になり、オイルは、赤矢印方向へ流れていってますね。

因みに、バランサーシャフトエリミネーターを組むと、このギヤケースは不要となり、代わりにメクラカバーが組まれるようになります。

なので、バランサーシャフトエリミネーター組み付け後は、このオイルラインはここで行き止まりになる感じです。
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っで、その先を追っていくと、どうやら赤矢印のように流れてバランサーベルトプーリー軸のベアリングへとつながってるようですね。

なるほど。こうして、オイルの流れ方を追っていくのもなかなか面白いものです。

ではでは、バランサーシャフトエリミネーターを組み付けていきましょう。

vol.2に続く。

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「@ホエホエ. さん いやぁ〜、ホントセンターロック化したいですね!!ローライダーのワイヤーホイール用のタワーを使って加工すれば、どうにか組めるかな?と思ってるのですが、裏面がなかなかの特殊形状で。。。ってか、そもそも1本しかありませんけど♪♪(笑)」
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