またDACかいな?ってES9018K2M DAC
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
ESS社ES9018K2M これをデュアルモノとして使ったDAC基板。
こちら
http://yanasoft.jp/yana/kiban.html
で配布されていた基板。一部コンデンサーさえ揃えて、ハンダ付けすれば組むことはできる。
しかし、ES9018K2Mは5mm角で0.5mmピッチの細かい脚が4方向に出ているのと、チップの裏側が放熱用にサーマルパットになっており、ハンダを流し込まないと安定稼働しない。ジッタ―クリーナーSi5317もチップも同じような構造で、相当に慣れていないと難易度が高いかもしれない。
ES9018SチップとES9018K2Mチップの違いは、K2Mはチップサイズが約4分の1。ES9018Sは8CH、K2Mは2CH。8CHをパラで使うメリットもアリだが、ステレオ2cht出力で使うと、chあたり4DACの差動パラと複雑になり、出力も大きくなる。しかし、個人的な好みからすると2CHのぐらいのほうが良い気がする。
ES9018K2M内にもジッタ―クリーナ機能を内蔵しているが、この基盤では更にジッタ―クリーナも別に組み込まれており、I2Sの信号のジッタ―をクリーニングできる。
その他、各パラメータの変更や入力の変更はリモコンでも操作できたり、あらゆる機能がテンコ盛り。
入力はS/PDIF(同軸、又は光)と、PCM (I2S),DSDの3系統だが、PCMとDSDは同一のターミナルで受け、DSD識別信号に対応したUSBI/Fの場合は自動切り替え出来る。
ワダスの用途ではS/PDIFは、旧iPod Classic用のケンブリッジオーディオのiD100で、こっちはながら聴き用で、PCM. DSDはエレアト製のUSB AudioでPCMは384Khz、DSDは11.3Mhzまでカバーできる。
ハイレゾといっても、このあたりのインターフェースは重要だと考えており、PCMはSDATA、LRCK、BCLK、の4信号と、DSDもDSDR、DSDL、DSDCLK、DSDCLKの4信号で直受けするのが最も音の鮮度が高く、当然これらを直接受けられる仕様となっている。
実は、ES9018K2Mについては、つい先日まで黒い基盤のVer1.4というのを組んでおり、この赤い基盤のは2機目。前作のものはPCM再生時にノイスが乗っかり、これはアドオン基板@ジッタ―クリーナの基板使用にも起因するもので、アレコレ対処しているうちに、パターンが剥がれたり、RchのES9018チップも動作不良となってしまい、不完全なまま箱の中で放置中。。散々アレコレ手を尽くしたが、新規にこのあたりが改善されリニューアルされた基盤の配布がされたので、新規に作り直したってワケです。
2
車載するにはそれ用に電源を細工しなければならないが、このDACにはデジタル部3.3V、アナログ部3,3V、クロック電源3,3V、ロジック5V、それぞれ個別に高能率スイッチング電源で5Vに降圧した後に秋月のTPS7A47超ローノイス電源で供給。TPS7A47もストックのままでも何の問題も無いけれど、ここもセキセラは全て撤去して、フィルムコン(PMLCAP、ECHU)ポリマータンタルに交換してます。何で一旦5Vにしたかというと、夏場はただでせえ熱くなる車内で、電源部の発熱量を最小に抑えたかったワケです。
I/Vアンプ用にも±15Vが必要だが、ここはCOSELの15V 6Wスイッチング絶縁型電源を2機使い、可変電圧トリマーを取り付けて一旦15.6V程に昇圧し、下流にはTPS7A電源を2個使い+15Vを2個シシリーズに配して±15Vとしている。COSELのMGW等でもすんなり±15Vは得られるが、電源はどこを変えてもそれなりの効果がある(ような気がする・・・)が、あくまで気分の問題か?
画像の右側、ケースの殆どを電源で占めているのは、上記の電源と+B電源の1次側にもノイスフィルター的にSIC-SBDと平滑コン計1万μほどを突っ込んでいるため、こんなパツパツになってます。
電源部のデカップリングは、アルミ固体電解とチップタンタルコンが混ざって配置しているが、アナログ部は音質への影響大なので、音の良いKEMETのポリマータンタルを使ており、それ以外は高域特性の良い固体電解としている。
パスコンについてもPPSとEHCUやPMLCAP等のフィルムコンデンサーを使用。
こんな事やってるから、エライ時間がかかるって話。
これも実はサクっとは終わらず、USB I/Fとのコネクターの問題で接触不良があり、解決するまでにエライ時間がかかってしまった。
3
今回使ったI/Vアンプ。
お気楽さんのオールディスクリートI/V差動合成アンプ。
オペアンプ仕様だとシンプルに纏められるが、古典的なトランジスタやFETで組むとこんな事になってしまう(笑)
ディスクリートだからといっても、劇的に音がイイという程でも無いと思う。
4
音出しチェック中。
このDACはフルファンクションで、入力切替やフィルター設定等はローたりエンコーダーやリモコンで操作し、動作状態はディスプレーに表示されている。
右側のは、2か月ほど前に組んだ、USBDAC。
iPod touch5th 64GBで音出して、USBの信号をコレで受け、PCMやDSD信号を取り出すことが出来るので、今回のES9018K2M DACと接続している。
さて、このDACの音。年末年始の移動で長時間聴いた所感。
繊細でありながらストレート。特にピアノの音が立体的で美しい。
このあたりジッタ―を排除している効果か、弱音の表現に長けていて立体的な表現力が高い。
こういうシンプルな芯のある鳴りっぷりは、兄貴分のES9018sより個人的には好み。DACのパラ数が少ない事も影響していると思う。
S/PDIF入力で、ちょい前のケンブリッジのiPodトラポ経由の音もこっちは当初より期待してなかったが、こちらの変化もバカにできないものだった。
暫くは、こいつが車載用のメインDACに落ち着きそうだが、現段階で全く問題がないワケでも無く、ちょっとした電圧変動に弱いところや、クロックの加減が非常にセンシティブであり、各パラメータを調整し様子見しつつ、ボチボチと改良は行わないとイカン。
にしても、手前味噌なからこいつはイイ。
と思いつつ、お気楽さんの9018K2M DAC似たような構成で間もなくリリースされそうで、、それも組む事になるんでしょうか(汗)
5
その後、I/Vアンプを同設計者のK式No221ベースので、電圧出力モードでも鳴らせる、真空管とのハイブリットアンプをこさえて、試し中。
やはり真空管の消費電力が多めで、これ用の電源とケースを細工中。
今のケースだと、ヒーター用電源が流石に収まらい無いのと、±18V以上の電源が必要で、折角なんで±20V程度の電源も新たに組まなきゃならない。コレについては、TDKLambdaのCC61212D(±12V)を2機使用して、直列駆動24Vを可変出力で22Vまで落とし、TPS7A電源の上限20~20.5Vをデュアルにして±20V電源を制作中。
ヒータ電源も6.3V ch300mA トータル600mA(起動時max1.3A)とそこそこ電気を食う。いきなり14.4Vを6.3Vまで降圧して、常時600mAでは、発熱量もバカにならないので、どうするか考え中。
6
車載用電源部
1次には今回はアルミ固体電解の在庫がよーさんあったのでそれを使用。1次からショットキーを介し、正負24V電源とヒーター6.3V電源系列を分離。
正負24V電源について
TDKLambda CC61212D だったか±12V電源の+Vと-Vを接続し直列駆動すると24Vが得られる。更にそれを2機使って±24V電源としている。
その下流に、TPS7A4700電源を2機、Maxの正負20.5Vとしている。
今回サブミニチュア菅の動作電圧はミニマムで±18Vで、±30Vでも稼働できる。やはりミニマムで使用するより、24~25Vくらい電圧をかけた方が、歪率も低いとのことで、当初物は試しにCC61212Dの±24Vを試してみた。しかしながら音質的にフォーカスが甘い気がして、渦中に超低ノイズ電源TPS7Aを試すことにした。
ただ、動作電圧の上限にもなり、TPS7Aインプット側とアウト側での電圧差が大きいと、発熱と稼働可能電流も低くなるので、出来ればこの差の少ない使用が望まれる。
CC61212Dは可変Trim端子があり、調整すると22.8V(11.4V X 2)でも使えるので、電圧を下げる方向に調整した。
6111の動作的には、もう少し高い電圧の方が有利に思えるが、TPS7A4700の上限20.5Vでの使用となったが、電源の質@音への影響も大きく、比較した結果こちらに決定。
ヒーター電源について
14,4Vからいきなり6.3Vに降圧すると熱損失による発熱も無視できない。一旦3端子レギュレター7808で8Vに降圧し、その下流にやはりTPS7A電源で6.3Vとしている。
消費電流はチャネルあたり300mAとそこそこ流れるので左右独立で供給している。
7
ハイブリッドI/Vアンプを別ケースに収め、ES9018K2MDACのケースと合体させ調整、試聴中の画像。
この時は電源ON OFFスイッチとパイロットランプを設けていたが、そもそもスイッチは必要か?と感じ、その後冷却ファンのスイッチと、インジケーターの使途に変更。
ミニチュア菅の下にも橙のLEDを仕込んでライトアップしてる。
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