走り初め

新年あけましておめでとうございます。
昨年はオーリスの納車以降は忙しくて更新できませんでした。すみません。
オーリスのインプレもやらないとなぁとは思っているのですが、まだ1,000kmも走っていないので、またゆっくりと愛車紹介のところでやります。
新車を買うなんて機会、二度とないかもしれませんから･･･。



エリーゼは早々と冬眠しまして、今の足はもっぱらオーリスです。
早速、一部かすってしまったりしてはいますが、エリーゼと違い、不思議とのんびりと走れています。
（バルブマチックのおかげで飛ばせば早いのですが）
何よりも、ドアが後部座席にもあるのは便利！！
あー、こんなに便利なものだったとは･･･。そりゃ世の人は４ドア以上のクルマ買うよ、ホント。


さて。
今日は年明けということで、まずは走りに行ってきました。
といっても、エリーゼは実家の車庫の一番奥で出すのがめんどくさかったので、弟のポルシェ911を借りてきました。
弟が993を買った時にchoku_RGBさんが言っていたクルマのスワップがようやく実現です。


軽～く説明すると、
うちの弟のポルシェ911は空冷最後のモデルである993型です。
993は1993～97年の4年しか作られていないのでただでさえタマが少ないうえに、限定車のカレラRSというグレードです。
RSは素のカレラよりも軽量化・排気量アップされていますが、先代の964型のRSとは違い、エアコン・パワステもちゃんと付いていて実用性も高く、人気があります。
3.8リッターＳＯＨＣのＮＡで300馬力と控えめですが、欧州車らしく、スペック以上の速さを持っています。


弟はもっと早く貸してくれそうだったのですが、オーナーがある程度楽しんでからでないと申し訳が立たない気がしまして。
なんせ、人生初の左ハンドルでRRですから、馴染みのある道を走りたかったですし。クラッシュしたらえらいことになりますしね。

助手席には何度か乗せてもらってましたが、うるさいわ乗り心地もそんな良くないわ
右側で怖いわで、あまり楽しいとは思えませんでした･･･。


まずは発進･･･と幅はそんなに広く感じません。
が、左ハンドルが運転しづらい！！
いや、ハンドル操作自体は問題ありません（むしろ側溝が目視できる分、左に寄せやすい）ものの、右手でのシフトに違和感がありあり。
密かに、ウィンカーとワイパーを間違えない自信があったのに、ついワイパーを操作してしまう。

体格が日本人よりもドイツ人に近いからなのか、オルガン式のペダルは私にはむしろ操作しやすかったですね。
大排気量NAなのでアクセルワークには（最初は）気を使いますが、慣れるとエリーゼほどではありません。
宇宙一と言われるブレーキはそんな効きすぎるということもありませんが、前につんのめる感覚がなくて、コーナリング中に躊躇無くブレーキングできます。

エンジンは回さないとバスみたいな音がします。
っていうか暑い。真冬なのに窓を開けて走ってました。
冬でこれなら夏はどうなることやら･･･。
吸気音が結構うるさいです。アルファやホンダのような音はしませんが、回せばロータリーよりは良い音がします。
そして、ＳＯＨＣなので低回転から力があって、全域でトルクフル。
全然回す必要性を感じません！
3速でヘアピンを登っていくなんてGT-FOURでも無理。

そして特筆すべきはコーナリングです。
エリーゼも極めてよく曲がる車ですが、やっぱりエンジンの高さを実感します。
乗り心地もこっちの方がよいのに路面追従性も上。うーむ、どうやったら勝てるか･･･。
よくエリーゼの走りをヒラヒラ感と喩えられますが、993RSはしっとりと路面に吸い付くように走ります。
ずーっとFF車に乗ってきて、初めてFRに乗った時ぐらいの違いを感じました。
「あ、今のところ、減速せずに、これで行けるんや！！」って感じです（分かりづらいですが）。

エリーゼもそうですが、山道で振り回せば振り回すほど、車体が不思議と小さく感じられます。
車重が軽いのにエンジンは非常にパワフルですから、エリーゼとは違いますが、やっぱり軽さの恩恵を受けています。
それでいてボディ剛性は鬼のようにありますから、おっそろしく速い。


結論。
これは凄い。速い。速すぎる。
途中からどうやったらこれより速く走れるかを考えてましたが、ちょっとドライでは弱点が思いつきませんね～。
単車でもかなりのスポーツモデルを持ってこないと･･･。

つい欲しくなりましたが、免許が何枚あっても足りない気がする（エリーゼですらそう思うのに）。993なんて買えませんしね。

ただ、弟の言うように、あと10年先に乗れるかというと怪しいとも思います。
そういった意味では一生モノの車であり、素直に羨ましいですね。