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山さんwのブログ一覧

2021年04月29日 イイね!

インドネシア潜水艦 沈没原因の考察

あくまで僕個人の意見ですが…
沈没の原因はネットで騒がれているような韓国での修理が不完全だったとか言う理由ではないと思います。
10年近くも経っていますし。
予備システムを起動できなかった理由もそれではないと思います。

ということで僕の仮説ですが

魚雷発射訓練で水深30~50ⅿの位置につく
魚雷装填
雷管開く(これは確認されている)

ここからです。

■事故の直接の原因
魚雷発射時またはそれに伴う準備中に何らかの小規模な爆発又は破壊が魚雷発射管内部で生じた。
これは現場海域で「魚雷発射管の一部ないし魚雷の部品の一部が発見された」ことから推測されます。
また、同様の事故は「過酸化水素」を反応剤としている旧式潜水艦搭載魚雷ではたびたびある事故で、有名どころだと「クルスク」の事故原因となっています。
これは過酸化水素が魚雷発射管内に残った海水と反応し爆発的な燃焼を起こし、大事故につながりました。
おそらく爆発または急激な燃焼でしょう。
サンファンの資料を見る限りでは、魚雷発射管は破壊されることなく耐圧殻についたままでした。
このことから、上記のように「発射管の一部…」という点で
内部からの破壊があったことは明確だとおもいます。
●事故の要因●
整備不良による魚雷などの不慮な燃焼等が発生し魚雷発射管を破壊したこと

■停電の理由
バッテリー配置はサンファンと大きく変わることは無いと思います。
となると、4番バッテリー室に漏水があってもおかしくはありません。
勿論気密性はわかりますが…
魚雷発射管が破壊されてしまったら魚雷発射室は閉鎖するしかありません。
それは水で満たされることになります。
しかも魚雷発射管を破壊するような衝撃があったのであればなおの事気密性の確保には疑問符が付きます。
●停電の主な原因●
爆発に伴う浸水と、衝撃による亀裂から海水漏水、バッテリーをショートさせたことではないかと思います。

■復旧できなかった理由
海水はφ530㎜の魚雷発射管から怒濤ごとく流れ込み数分で魚雷発射室を満たした事でしょう。
それに伴い停電が生じる事でバラストタンク(姿勢を制御するための重り、海水のタンク)の機能は完全に沈黙します。
海水が流入することで潜水艦のバランスは崩れ、先頭部分が重くなり逆立ちした状態になったことでしょう。
普通であればバランスを取るべくバラストの調整を行うのですが…
そのため、壁が床に、床が壁に、横60ⅿの通路は竪穴に。
この状態かつ停電している中でバッテリーの切り離しは困難を極めた事でしょう。
●復旧できなかった理由●
停電と船体の姿勢にあると思います。


■どのような状況であったか
実は非常に恐ろしい事に…
前回調べたスレッシャーと沈降速度はほぼ同等になると推測されます。
今回は試験などはしていません。
前回試験したため…
画像はスレッシャーの1/200サイズで比重は1.41(機関室浸水時と同比重)
この時の沈降試験は2ⅿのパイプの中を事故報告書に基づく姿勢で沈降試験して速度の加速比率が計算式と大差なかったため、秒速4.3ⅿ程度の沈降と推測しました(厳密には海水なので真水試験とは数値は違います)


これはすなわち…
150秒で圧壊深度に到達することを意味します。
サンファンでは600ⅿ程度で圧壊したと言われています。
サンファンよりも前のタイプですが安全潜航深度は変わらないため同等であったと思います。

直立姿勢の中でかつ停電…
とても脱出できるような状況ではないですし、復旧は…絶望的だったと思います。
お祈り用の敷布なども発見されたとのこと…
非常に心が痛みます。

が、同時に彼らの国民性を自分はよく知っています。
起こるべくして起こった事故…としか言いようがありません。

魚雷発射管が吹き飛んだとしたら、その理由は…
発射試験用の魚雷の管理がずさんすぎた→過酸化水素などが漏出→反応→爆発…

従って韓国の修理が悪かったとか言う理由ではないと考えられます。
どうか感情論ではなく根拠に則って判断していただければと思います。
Posted at 2021/04/30 00:46:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2021年04月27日 イイね!

インドネシア潜水艦沈没について3

さて、昨日続報が出ていまして、
非常用のスーツが取り出されていることが確認されたとのことです。
普段は収納されている状態とのこと。

となると
今件は乗員にとっては

サンファンよりも
スレッシャーよりの恐怖があったということになります。

サンファンでは先述の通り水素爆発により乗員は即死したとみられ、沈降して600ⅿ程度で圧壊と言われています。
一方でスレッシャーは浸水を必死に抑えつつも沈降を止められず圧壊となっています。
圧壊の瞬間に生きていたのか、それとも既に死んでいたのか…
今回の事故は前者でしょう…

その恐怖は…想像に余りあります。

まずはご冥福を…

前回スレッシャーの事故で徹底的に調べたので乗員の体がどうなっていったのかなどは想像がつきます…
スレッシャーの沈没に関する記事は過去記事を参照ください。
ただひとつ、僕の中で過去記事で訂正すべきではないかという疑問があります。
それは酸素中毒について。
確かに高圧酸素は非常に問題で、浸水が増加した場合艦内気圧が上昇するのは間違いありません。
が、これは酸素濃度のみが上がるわけではなく
全てが均等に上がるため濃度比率は変わらない筈です。
高圧下での生体に対する影響は…
どちらかというと窒素酔いによる幻覚・知能低下などの作用のほうが大きいのではないかと思います。
したがって、スレッシャー事故で発生した人体への影響は
窒素中毒ではないかと思います。

窒素中毒とは
血中窒素濃度の上昇により知的機能が著しく影響を受け
人ではおおむね0.4MPA(水深40ⅿ相当)で影響が出始めるといわれています。

正常な判断が出来なくなり適切なダメコンが出来なかった→沈没、圧壊…
多分ですが、スレッシャーの退避区画に遺体は無いと思います。
それは果敢に浸水を止めた、ではなく…
判断力の著しい低下があったのではないかと…

今回の沈没でも似た状況が起きたのではないでしょうか。
魚雷発射位置の水深は不明ですが、おそらく水深30~100ⅿ程度でないかと思います。

事故を整理すると、魚雷発射管開きまでは順調だったようです。
となると、怪しいのはここでしょうか?


少し調べてみたのですが、
魚雷発射の際に海水の侵入などといった微細な事故というものはあるようですね。
老朽化で魚雷発射管の内扉が破断したとか??
水深100ⅿそこいらでそんな圧力かかりますかね?
計算してみると魚雷発射管のサイズはドイツ規格で533 mmとして…
仮に水深100ⅿだと22トンですか、やばいですね💦
30m(潜望鏡深度程度)だとしても6.7トン…

考え方として1㎠あたり1気圧≒1㎏としています。
水深100ⅿでは10気圧です
(厳密には海水ですので11気圧程度ですが…
それに差圧ですので10ⅿ分差し引きますし。)
直径53.3センチの面積は26.65の2乗×3.14=2230㎏。
水深30ⅿではこの3倍、100ⅿではこの10倍。

ねじ山のせん断荷重は
おねじ:Aex=πD{P2+(D−D2)tanα}LengP
めねじ:Ain=πD1{P2+(D2−D1)tanα}LengP
で求められます。
前に潜水艦見に行ったとき、もっと魚雷発射管見とけばよかったです…
見た感じボルトっていうかハンドルみたいなの?の軸はφ50とかφ60くらいあった気がします。

ちょっと夜も遅いのでここら辺はまた後日計算してみたいと思います。
Posted at 2021/04/27 23:50:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2021年04月25日 イイね!

インドネシアの潜水艦沈没について2

さて、では考察を続けたいと思います。

その前にサンファンについて少し紐解いておく必要があります。

なお、今回については沈降速度や沈降時の姿勢などについても触れてみたいと思います。
スレッシャーの時は機関室が浸水していました。
そのため沈降姿勢は90度となり沈降速度も圧倒的に上がりました。
計算結果からは最大毎秒4ⅿと、かなりの速度で沈降していきました。

沈降速度の計算式は書式があるので姿勢と浸水量さえ割り出せれれば計算できます。


今回の事故については…
報道通りであれば停電による沈没、となります。
もしこの停電が吸排気バルブの故障に伴うものであるならば…
吸排気バルブの直径から流入量は割り出せます。
水深が求められればさらに加速具合も割り出せます。

前回潜水艦モデルでいろいろ試験した際に分かったこととして
潜水艦は通常の姿勢から変化しないように計算されている、ということでした。
ですが…
あくまで気密を保てた場合です。
もしもバルブの閉鎖が出来てなければ、浸水し続けて沈没します。

2017年のアルゼンチン海軍サンファン沈没事故の際は
吸排気管からの水漏れに対し一度浮上して修理を実行しようとします。
しかし洋上の波があまりにも高く、姿勢維持が出来ないため、バルブを完全に閉めたのち潜航しました。
この時の潜航深度は30ⅿだったと思いますが忘れてしまいました。
その後反応した水素ガスが爆燃したため制御不能となり沈降、圧壊しました。
この時バルブはすでに閉となっていたため気密は確保されていたものと推測します。
この爆発により制御盤系列は正常に作動していたかどうかは不明です。
制御系統の停電、それはサンファンの沈没姿勢に関わってきます。
潜水艦は姿勢をバラストタンクへの注排水と潜舵で保っています。
こちらより拝借
http://www.jmss.jp/subtech.htm


比重を1よりやや大きくし、推進力と潜舵による揚力で深さを保ちます。

したがって、動力が停止した場合緊急浮上を行わない限り、確実に沈没します。
サンファンの場合はこの爆発で人が即死していたと考えられるため沈降、圧壊しました。

今回はどうでしょうか?

停電による動力停止であっても、予備電源より緊急浮上は出来たはず。
しかし、そのシステムが作動した形跡はなかったとのこと。

となると…
考えられる要因は3通り

1・予備回路の切り替え方法が習得されていなかった
2・すでに全員死亡していた(サンファン同様)
3・韓国での改修時に適当な工事がされていた
4・予備回路を積んでいなかった

可能性が高い順に並べてみました。

これはしばらく続けたいと思いますが、不定期になると思います。

昨日も書きましたが
現在僕の狙い通りの流れで、仕事がめちゃくちゃ立て込んでいる状態です。
そのため、以前書いたフィリピン行った時の話とか中断されっぱなしになっています。

あと、また携帯海に漬けたので壊れちゃいました。
鳥取の海が凄くきれいだったので水中撮影しようと思って
海に入れたらおかしくなって
洗剤で丸洗いして
車載洗浄ポンプで加圧洗浄して
車載コンプレッサで隅々までエアブローしたら
完全に死にました。
先々週買い換えました。
データ全滅です、すみません(汗)

今のところ旅行に行くたびにスマホが壊れています…
帰路でドコモショップに立ち寄る流れを断ち切りたいです💧
Posted at 2021/04/25 15:04:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2021年04月24日 イイね!

インドネシアの潜水艦沈没について…

インドネシアの潜水艦沈没について…ご無沙汰しています。山さんです💧

こちらは相変わらず忙しくて…
追加は5軸一台の予定だったのですが、現在は4軸マシニングを2台追加、さらに5軸を2台追加予定という流れです。
まだまだ人は足りていません。
熱意ある方はツイッターよりご応募ください。

さて、インドネシア海軍KRIナンガラ402が21年4月21未明にバリ島沖で潜水直後に音信不通になり、停電が起き制御できず沈没した、と現時点では推測されています。

詳しく見ていきましょう。
https://voi.id/ja/news/46209/readより
記事本文は末尾に記載しておきます。
記事によると
03:46 潜航開始
04:00 8番魚雷発射管注水開始
04:25 音信不通発覚

その後沈没海域洋上に油の流出が確認されているため、
前回紹介した
アメリカ海軍 スレッシャー
アルゼンチン海軍 サンフアン
同様に深海で乗員を載せたまま圧壊したと推測します。

さて、上記時系列からは魚雷発射管開き~発射までの間に重大なトラブル(電源喪失)があったと推測してもいいと思います。
ハッチの締め忘れであるならば定刻通りの魚雷発射管開きはできないでしょう。

ではこのナンガラ402はどういった船なのか、ですね。
現時点では前のように情報がそろっていないものですから、まずそこから調べていきます。

ナンガラ402はドイツで設計・造船された209型通常動力潜水艦です。
製造は1978~80年、1981年にインドネシア海軍に編入されています。
還暦は40年と…
超老朽艦です。

海上自衛隊の潜水艦は16年更新だとか。
新深度潜航が可能な船体ゆえに各部の疲労を考えての短寿命設定なのでしょうね。

最大潜航深度は500ⅿ。
サンファンも同様でしたね。
そういえばサンファンも、ドイツですね。
このときもバッテリートラブルが原因で沈没しました。

さて話を戻します。
2010年から2012年にかけ近代化改修で韓国国内で回収を受けたそうです。
このとき船体を輪切りにするという豪快な改修をしているそうですが、その後問題が出ていないのであれば今回の沈没との直接の因果関係は薄いと思います。
仮に何らかの不具合があったとしても、10年も運転しているわけですし、
期点検で見つけるべきでしょう。
ネットの感情論とは真逆の意見です。

しかし…
もしこれがサンファンと同様に排気管のトラブルによるものであるならば…
どうでしょうか?
時系列でみると、サンファンも同様です。

となると、サンファンが参考になると思われます。

サンファンでの事故は潜航開始時に排気管バルブが故障し正しく閉まらなかったためそこから海水が流れ込こみ、機関室下部に遭ったバッテリー室に侵入、3番バッテリーで火災を引き起こしました。
すぐに浮上し応急修理をしようとしますが、荒天のため船体も安定せず潜航(潜水艦は水中のほうが姿勢が安定するため)
修理中に水素爆発をおこして全員死亡→沈没→600ⅿ付近で圧壊、900ⅿの海底で発見となっています。

発見されたサンファン


深海での状況


耐圧殻の破損状況


同様の事が発生したと推測します。

詳しく見たい方はこちらを。

アメリカ原子力潜水艦スレッシャーは何故沈没したのか https://minkara.carview.co.jp/userid/709167/blog/44585272/


ジャカルタ - KRIナンガラ-402は、バリ北部の海域で4月21日水曜日に連絡が取れなくなったと報告されました。
●インドネシア海軍は5KRI(インドネシア共和国の軍艦)と1機のヘリコプターを配備し、船とその53人の乗組員を捜索しました。

インドネシア軍のマジ・アフマド・リアド将軍は、ナンガラ-402の早期失踪の年表に語った。西ドイツで作られた209/1300型の船は、バリ海域の北約60マイルで連絡を取り合わなくなったことが知られています。

「03.46 WITで、KRIナンガラはダイビングを行いました。そして04.00 WITで、8番魚雷発射装置の吸入を行った。だから、それはミサイルではなかった」と、インドネシア空軍基地Iグスティ・ングラライ、4月22日木曜日にインドネシア海軍の情報サービスアフマド・リアドのヘッドは言いました。

アフマド・リアドは、魚雷8番を打ち上げた時、これが最後の通信だったと付け加えた。説明は、午前4時25分に.m訓練タスクフォースの司令官が魚雷発射を承認するというものでした。

「そこでKRIナンガラとのコミュニケーションが遮断された」とアハマド・リアドは説明した。
Posted at 2021/04/24 22:45:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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