どすこい３のブログ一覧

いつもの通り道の桜。
名所でも何でもないからかあまり手入れもされていな様子。
花見客とは無縁だし植えられている桜の種類も様々で一気に満開にはならない。
でも毎年綺麗に咲いてくれるんです。

暖かい志摩の陽光桜はソメイヨシノよりも開花が早いので先日はそれを堪能して来たのだけれども、伊勢での開花はもうちょっと先な様子。
確かに咲き始めてはいるんだけど．．．
宮川は伊勢川に公園があって沢山の桜が植わっておりそちらは毎年賑わう。
でもこっち側は訪れる人も無く、手入れもされないままの古木がひっそりと花を咲かせています。

あと４～５日したらきっと綺麗なことでしょう。

今年も三重県は志摩の横山展望台の陽光桜が満開というニュースを聞き、行ってきました。
満開の日からちょっと過ぎてしまい、ましたが綺麗に咲いていました。
この陽光桜にはせつない物語があります。

お話の主人公は高岡正明さん、あの伯方の塩の創業者です。
戦前教職者だった高岡さんは沢山の教え子たちを戦地へ送り出しました。
またこの桜の木の下で会おう。
そんな時代なので「必ず生きて帰ってこい」とは言えなかったかもしれません。
そして多くの若者が命を落として二度と会うことはかないませんでした。
自責の念にかられ、苦悩の日々を送りながらも戦死した教え子達の鎮魂と、平和への思いから２５年をかけて陽光桜という品種を作り上げました。
陽光桜はマイナス２０度になる冬の厳しさにも４０度を超える真夏の厳しさにも耐え、世界中のどこにでも花を咲かせます。
世界中を巡り、すべて自費で桜の苗を植えて平和の大切さを説いて回りました。
その思いはご子息に引き継がれ今も世界中に植えて回られています。
若者たちが眠っているかつての戦地にも。

この物語は映画にもなっています。
http://www.movie-yoko.com/