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間違いなく名車だが車両もカスタムも高価 - ハンターカブ
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菊寺郎
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ホンダ / ハンターカブ
不明 (2022年) -
- レビュー日:2023年10月30日
- 乗車人数:1人
- 使用目的:その他
おすすめ度: 4
- 満足している点
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【燃費】
自分の下手な操作でも安定して55-58km/L走る燃費。上手い人なら60kmは超えるはず。
タンク容量が5.3Lあるので250-280kmくらいは走れる。
【エンジン】
山間部によく見られる長い登りでもよく登ってくれるトルクあるエンジン。
急勾配は3速に落とすことも多いが、3速だと元気に登ってくれる。
このバイクに乗って初めて「粘り強いトルク」の意味を体感した。
なお、元気に登ると言うが速度は出ない。
【街中での駐輪】
原付二種で原付駐輪枠に停められるため市営駐輪場などに気軽に入れる。
【外観】
フロントの見た目が完全にカブではなくオートバイのそれ。かっこいい。
スーパーカブが軽バン、クロスカブがSUVとすればハンターカブは軽ジープといった印象。 - 不満な点
-
【車高・足つき】
うお…意外とでっか……
170cmの自分だと、街乗りではつま先ツンツン立ちになるのが少々つらい。
CT110オーナーにも尋ねてみたが、CT110と比べてもCT125の方が明らかに足つきが悪いそうだ。
シート高800mmで極端に高くはないが、シートの座面が幅広でこれが足を降ろすのを阻害している。シート付近の外装も横に太い。ムチムチ体型。
片足なら十分な足つき。片足付けば十分という人なら車体も然程重くは無いので問題にならないと思う。
アンダーボーンフレームだがクロスカブやスーパーカブほど低くないため、フレームを跨いで乗り込むにも足を結構上げなくてはいけない。よくセンターフレームをブーツで蹴飛ばす。足が上がらない人は注意。
【ヘッドライト】
暗い。夜の街頭が無い道での視界は本当に悪く、フォグランプ必須レベル。
実は明るい市街地でも問題があり、例えば交差点待ちで光量が強い車が自分の後ろにいると、か弱いヘッドライトがその光量に負けて対向車からの視認性が悪化する。
街乗り主体でもフォグランプは安全のために付けたほうが良い。
ただしこれは原付二種におおよそ共通する弱点。ハンターカブが特別悪いという訳ではない。
街中でも使う場合は、対向車に配慮してカットライン有りの製品を選ぶこと。キジマ製やPIAA製はカットライン有り。激安中華品や武川製は無し。
【サイドスタンド】
荷物を満載したキャンプ等に向いてると言わんばかりの売り出し方にも関わらず、後部に荷物を満載するとサイドスタンドが支えきれず倒れる危険がある。
恐らくサイドスタンドの位置が前寄りすぎるのが原因。
流石にそれは設計の欠陥だろ。
サイドスタンドを安定化させるカスタムパーツ(強化サイドスタンドブラケット or サイドスタンド増設)を付ければ完璧に解決できるが、約1万円の出費になる。
【価格】
44万は高い…SUZUKIのジクサー250の方が安いことすらある。
いやこれはジクサーが安すぎるだけだろうか。
アフターパーツ類も高め。 - 総評
-
【ゴージャスさ】
車体だけでなくカスタムパーツも他カブより高めなので、C125と並んでお財布にゆとりがある方向けの高級カブ。
その分、全体的に完成度が高いバイク。
【走り】
速くはないが、田んぼのあぜ道や未舗装路もたくましく走ってくれる。
道路のギャップも多分それなりに吸収してくれている…と思う。
ブレーキも素人ながら制動が上手くなったように錯覚する。
今まで比較できるほどのバイクに乗っていないので完全に個人の感覚の話。
【ツーリングでの疲労】
熊本市-下関(山口県)の日帰り往復ツーリング(400km前後)をやったときは、尻は流石に痛かったものの、全身クタクタとはならず。
【注意点】
まず街乗りが主な目的の場合、車高が高めであることを覚えておいてください。
私のように身長170cm前後だと、ノーマルでは両足を降ろすとつま先ツンツン立ちになります。
そして足つきを良くするためのカスタムにも費用がかかります。
また、センターフレームの位置がスーパーカブやクロスカブより高いので、フレームを跨いで乗る方法だと結構足を上げないといけません。
不安定なサイドスタンドを解決するにも出費が必要です。
【購入前に考えること】
例えばクロスカブとハンターカブで迷っているという方は販売店で跨がらせて貰い、足つきとポジションを必ず比較しましょう。
「ハンターカブは足つきキツいけどクロスカブは楽だな」と感じたらクロスカブを選んだ方が良いです。
足つき改善やサイドスタンド強化、シフトインジケーター増設なども決して安くはない費用がかかることを念頭に置いて、財布の中身や手間、初期装備の差をしっかり考えましょう。
足つき性を含めた利便性を追求するカスタムばかりを繰り返していると「高い金を払ってスーパーカブ/クロスカブに近づけていく」という本末転倒とも言える状況になります。
自分のやりたいことをしっかり考え、スーパーカブでもクロスカブでもC125でもなく、ハンターカブこそが本当に求めるものかどうか。
それを見定めた結果ハンターカブを求めるのであれば、迷わず選んで良いバイクだと思います。
- デザイン
- 4
-
いかにもタフそうな無骨さ。
沢山の使い方や弄り方が次々に浮かんでくるナイスデザイン。
一方でスマートさや流麗さという感覚とは無縁。
「アウトドアの雰囲気を感じる、遊び甲斐があるデザイン」というのは、スズキのジムニーに似た雰囲気を感じる。
アウトドアの雰囲気を感じつつスマートさも欲しい人のためにクロスカブという棲み分け先があるのかもしれない。 - 走行性能
- 4
-
【パワー】
街中での登坂くらいは4速のままでも60km前後で容易く登っていける。
流石に山間部などに見られる長~い登坂となると速度は出ない。とはいえ2~3速であれば登ること自体は問題ない。
峠を走ってると一車線の道で後方から明らかな違反速度の車やバイクが追いかけてくるときがちょっと困る程度。
【ブレーキ】
強烈に効くものではないが、イメージした通りの減速ができる心地よい操作感。
タッチがわかりやすく、カーブ時の舐め掛けもすんなりできる。
【扱いやすさ】
車体が軽くハンドルも切れるので小回りも抜群。初心者でも簡単に狭い路地でUターンができる。
反面、縦溝が入った道路などではハンドルが少し取られやすく感じる。お財布に余裕があればステアリングダンパー等を装着しても良いかも。 - 乗り心地
- 4
-
【振動】
60km前後から振動が増えてくる。
最初は驚くかもしれないがすぐに慣れる。
少なくとも60kmでは手が痛くなったり疲れたりするような振動ではない。
そこを超えると振動がだいぶ大きくなってくる。
たまに存在する流れが異様に早い郊外のバイパスを走るのはちょっと頑張る必要がある。
【サス】
サスは柔らかめ。波打ってるような路面を走るとボヨンボヨン跳ねるが、体が衝撃を受けるような跳ね方ではない。
【シート】
硬めで幅が広い。一見疲れにくそうだが自分の乗り方ではしばらくするとお尻が痛くなった。
スポンジ裏面にポンチで穴を沢山空けるというローダウンカスタム手法があり、実際に試してみた以降は長時間でもお尻の痛みはほぼ感じなくなった気がする。ただしローダウン効果はほとんど無かった。
【足つき】
CT125はトレールバイクなので車高が思いの外高い。カブシリーズだと思って甘く見ていると痛い目に合う。
街乗り・通勤通学が主目的であれば信号停止の度につま先ツンツン立ちになるバイクは毎日乗ると考えると人によってはしんどいかも。私はしんどかった。
武川のローダウンリアショック+Diabloのローダウンシートで60mm程ローダウンできる。こうなるとスーパーカブ110に近い足つきを実現できる。
しかし商品のみで\35,000前後の出費が必要。 - 積載性
- 5
-
R-SPACE製ミドルキャリア+リアボックスで積載面はほぼ不安なし。
大型シートバッグ+リアボックスで数週間のツーリングにも対応できると思う。
本気で積載したいなら旭精器製作所の集配用大型キャリーボックス(郵政ボックス)を取り付ければ一発解決。もしくは100L超のホムセン箱。
CT125に限らずカブシリーズなら最終兵器として巨大ボックスが使えると言われればそれまでなんだが。
ただし標準サイドスタンドだとリア荷重になると途端に不安定になる。
定番の西本工業パワースタンドを増設するカスタムやエンデュランス製の強化サイドスタンドブラケットを装着すればこの欠点は解消される。
注意点として、フラットな(所謂”ツライチ”)延長キャリアの後方にリアボックスを載せると、後方からのテールランプの視認性が悪化する。
テールランプを増設してリアキャリア先端に付けるか、LEDランプ内蔵式のリアボックスを採用するのを推奨。
私が装着しているR-SPACE製ミドルキャリアは1段高い位置に装着されるので、テールランプの視認性は良好。
とにかく積載第一で延長キャリアとかサイドバッグとかに悩むくらいなら郵政ボックスを積むのが多分一番確実で結果的に安上がりになると思う。
ハンターカブの標準キャリアは大きいのでキャリア交換など不要でそのまま郵政ボックスを載せられるので。 - 燃費
- 5
-
エコドライブを意識せずとも60km/L前後は走る。
上手な人が運転すればもっと伸びると思う。
ガソリンも5.3L入るのでツーリングでの心配はあまりない。 - 価格
- 2
-
【車両価格】
装備が豪華なのもわかるが44万は流石に高い。
事実、SUZUKIのジクサー250を実売価格で上回っている。
とはいえ原付二種だからといって安っぽい作りにしないよう作り込んであることはよくわかる。
「原付二種は安くて当然」という先入観を捨ててから付き合うのが良い。
ただ、2022年からスーパーカブとクロスカブは多機能メーターを実装したのにハンターカブが変化無しなのは少し残念ポイント。
【カスタム費用】
アフターパーツ類はスーパーカブに比べると高い。
というかスーパーカブのアフターパーツ類が安すぎるだけな気はする。
それにしても同じ機能のパーツに価格差があるのはやはりつらい。
恐らく見た目重視のデザインや塗装でコストがかかっているのだろう。
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