ぬれてもピカソ - グランドC4ピカソ

試乗

ぬれてもピカソ

セフィロー
シトロエン / グランドC4ピカソ
エクスクルーシブ_RHD(AT_1.6) (2014年)
- レビュー日：2015年9月2日
- 乗車人数：２人
- 使用目的：その他

おすすめ度： 4

デザイン：無
走行性能：無
乗り心地：無
積載性：無
燃費：無
価格：無

満足している点: チェロキーに続けと言わんばかりの「カピバラ」顔は好き嫌いがはっきり分かれそうですが、惚れた人からすればかなり個性的で大胆なエクステリアだと思います。
事実、街中でも振り返られることは何度も有りましたし、すなわち、良くも悪くも目立つということです（笑



センタークラスターに鎮座する12インチの有機ELディスプレイも圧巻です。

何と、メーターデザインを3種類に切り替えられるのです！

これだけでも、所有満足度はかなり高まるのではないでしょうか。

また、先代に引き続いてペン状のシフトノブが採用されていますが、慣れるとこれが便利この上なしです。

Aピラーの細さは非常に特筆に値すると思いますね。
これは国産車も見習っていただきたい部分。

フロントウインドウに目をやると、ついつい巨大な面積を誇っていることに目が行きますが、位置可動式のサンバイザーで面積を調節することが出来ますので、ゼニスウインドウっぽい雰囲気のON/OFFを手軽に楽しむことが自由自在に出来る点も◎。

世界的に見ても広大だと断言できるガラスルーフからの眺めは、後席の人々のみならず、ドライバーの心も癒してくれます。

上述のシートアレンジも中々良く考え抜かれたなァ～・・・と思いますし、3列目のかけ心地を除けば乗り味も概ね良好です。
不満な点: 仕方がない点ですが、3列目の乗り心地（座り心地）がエマージェンシーの域を脱し切れていないです。

木魚のようなウインカー音は微妙に「クスッ」と笑えますが、高級感や上質感とは程遠い位置にあります。

シートベルト着装直後の「グイッ」という締め付けは慣れないうちは非常に違和感アリ。

ATについては、アイシン製を投入したのはいいんですが、Mモードに入れなくても操作できるパドルシフトはなぜそのようなセッティングに？と思うわけですが・・・（笑
総評: 「CITROËN C4 PICASSO 1 DAY OWNER 特別体験キャンペーン」に応募し、お借りして約150kmほど走ってきました。

出来は価格相応だと思います。
お世辞にも安いとは思えないですが、だからと言ってバカ高いとも思わない。
各部分が300万円半ば相応の洒落た造りです。

新車では抵抗がありますが、数年落ちの中古で狙えるタマが出てきたら欲しいと思える1台です。

走行性能: 無評価; PSA自慢の1.6Lツインスクロールターボですが、2.5L・NAぐらいの力感を覚えました。

低速域でのもたつきが殆どないし、踏めば踏むほどリニアな加速を披露してくれます。

スタビリティについては、全幅が1.85mほどあるので、当日の悪天候さでも凄く安定していましたので、安心して身を委ねることが出来ました。
特に、高速走行時における直進安定性はミニバンとは思えないほど優秀であり、EMP2の恩恵にあずかった部分だともいえましょう。

静粛性についても、バランスシャフトの採用でアンダー2L・4気筒にしては予想以上に4気筒らしいノイズが目立ちませんし、ロードノイズが上手く抑えられていることとアイシン製6速AT（EAT6）の採用と相まって、バランスの良さはこの手の車種としてはかなり上位に入ると思います。
乗り心地: 無評価; かつてのフランス車を想像すると、いい意味でことごとく裏切られてしまいます。

乗っていてしなやかなのは確かですが、かといってヤワなわけではなく、ドイツ車的なコシのあるやや硬めのある上質さとでも申しましょうか・・・ストロークも十分で、エアサスを廃止して危惧された「魔法の絨毯のような快適さ」が全く無くなったわけではないので、ひとまず安心。

大き目なフロントシートはサイドサポートの甘さを除けば概ね◎です。

結果として、後席の乗員からクレームが出ない程度の硬さと柔らかさを両立させている点はさすが・・・と言いたいところですが、2列目のクッション厚だけはもう少し頑張っていただきたかった。。
積載性: 無評価; 日本製ミニバンに迫る積載性と機能性の高さは目を見張るものがあります。

2/3列目は各席自由自在に格納できるだけではなく、付属のボードを併用することでほぼ完全にフラットなスペースを作ることが出来ます。
燃費: 無評価; 距離が距離だけに微妙なところですが、街中と高速の併用で10km/Lちょいはいいほうなの？？