エドワ－ド７世により王室御用達の栄誉を得たダイムラーベンツが最高の車を作るために内装を依頼した会社が、ヴァンデンプラ社だったそうです。
“小さな ロールスロイス”
と誉れ高いヴァンデンプラ・プリンセスは、ＭＧのADO16
の中で最も気品あふれる豪華なサルーンです。
ＭＧから１９６３年に発表されたプリンセスはヴァンデンプラ社により最高級のイギリス牛皮を職人が丹精込めて縫い上げたシート、美しく磨き込まれたウォ－ルナット・ピクニックトレイ、部厚いカーペットが敷き詰められ、リムジンやロールスに匹敵する「贅を尽くして 上品な作り」と言う言葉がぴったり当てはまる小型リムジンとして生を受けました。
日ごろリムジンやロール Xのリヤーシートに乗る、上流階級の人たちに プライベートに使われ、ハロッズやリッツホテルではロールスロイスと同じ扱いを受けます。
公式の場のエントランス等に横付けできるような「小さくとも高質」な車は、ヴァンデンプラ・プリンセス以外、存在しないでしょう。
故ダイアナ妃も自分で運転するときは、１３００ｃｃのヴァンデンプラ プリンセスを愛用していたそうです。
９４年頃のドラマで水谷豊が乗っていたのも『ヴァンデンプラ・プリンセス』でした。
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