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後にも先にも無い「キレ」のあるハンドリングFF - プリメーラ
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三杯酢もずく
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日産 / プリメーラ
Te (1994年) -
- レビュー日:2015年7月16日
- 乗車人数:1人
- 使用目的:通勤通学
おすすめ度: 2
- 満足している点
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見切り良し・回頭性良し・加速良し・制動性良し・積載性良し。
実用セダンとスポーツカーの良い所取りをしたような性格である。
- 不満な点
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オーディオスペースが1DIN+1DINである点。
どうして日産はこーゆう意味不明な部分まで外車の真似をしたのか。
全く理解しがたい。
小物入れやドリンクホルダーといった長距離ドライブでは
必須に近い装備が「無い」。
少ない、では無く「無い」。
後付ドリンクホルダーの設置場所にも困るというのは
なかなか無い貴重な車種とも言える(そのような不名誉は受け入れがたいのだが)。 - 総評
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およそ4気筒・NA・FFでセダンと聞くと
「何だそのかったるい車格と仕様は」
なんて軽く思われてしまうカテゴリの中で、一際異彩を放っている(放っていた)車。
R34スカイラインセダンやBEレガシィB4・E30(E36)BMW・3シリーズなどが
比較的類似の性格であるが、とりわけE30はP10の教科書的存在とも言えるほど
その特性は似通っているとみていいだろう。
世代を追うごとにその特性は薄まってしまったが
「プリメーラ」という車はあくまでも
ドライブにこだわって設計されたであろう車だ。
‥少なくともP10系列は、という但し書きが付く。
それほど他のセダンや後発モデルとは一線を画したクルマである、
と思っていただければ良いかと。
- 走行性能
- 無評価
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FFといえば大体の車が「ど」アンダー方向というのが定説だから
峠道の下りなんてとてもじゃあないけど神経を使ってしまい
自身のリズムで気分良く‥なんて走れない。
ところが、当時日産がムキになって行っていた901運動の成果により
同クラス比では異様に旋回性の高いFF車となった。
2LエンジンとはいえNAであるために最高出力が150馬力を下回るものの、
パワー不足を感じずかつ振り回されること無く
キッチリ使いきれる出力特性と併せて
非常に素直な操作感や挙動といった性能バランスを成立させている。
- 乗り心地
- 無評価
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一般的なセダンどころか、当時のスポーツモデルと比較しても
非常に硬い足回りを標準状態で有する。
これこそがP10系プリメーラの「P10系」たる特徴でもあり、
後発モデルのプリメーラシリーズや(この車種は足回りが代々硬いがそれでも)
一部BMWと同等若しくはそれ以上の硬質さを武器として
長距離でも疲れにくい運転が可能となっている。
これが逆に仇となって一般受けせず、
後発モデルは徐々に軟らかい足回りとなるのだが
高速巡航やワインディングでP10系の足回りというものの真髄を知ることができる。
間違っても街乗り・お買物レベルの車が持つ乗り心地ではない。 - 積載性
- 無評価
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前期モデルでは後部座席とトランクの貫通機構が無いため
それほどの容量ではなかったかった(それでも実用以上の容量はある)が、
後期モデルでは異常とも思えるほどの積載量を誇る。
一見して「どこにそんだけ入るんだよ」と思うような量が
いとも簡単に納まってしまうために
まるで四次元ポケットのような印象を受ける。
下手なステーションワゴン顔負けと言っても過言ではない。 - 燃費
- 無評価
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実用セダンとしてはいまいち芳しくない。
大人しく乗り回して10Km/Lに届くかどうか、
ちょっと調子に乗るとあっという間に7Km/Lを割る。
横置き・NAであれどもSR20系列のエンジンを搭載している以上、
目玉を三角にして燃料系とにらめっこしながら運転というわけには
いかないようだ。 - 故障経験
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電装系に難有り。
また、年式からくるボディの劣化や
樹脂類・液体経路の類もそろそろ寿命の領域。
きちんと乗るにはきちんとした整備を心掛けたい。
極端な故障や異常・不具合などの症状は無いが
90年代の日産車なので油断は禁物。
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