スズキ TL1000S

ユーザー評価: 3.5

スズキ

TL1000S

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大変だったが故に印象深いバイク - TL1000S

過去所有

大変だったが故に印象深いバイク

スズキ TL1000S
  • 半魚21

  • スズキ / TL1000S
    国内仕様(改)最後は輸出仕様 (1997年)
    • レビュー日:2020年7月1日
    • 乗車人数:1人
    • 使用目的:スポーツ走行

おすすめ度: 5

満足している点
スズキらしい良い意味で雑なバイク。
デザイン(顔つき)は好き嫌いがでやすく、どちらかと言うと嫌い派が多数と思われるもの。購入時、私は苦手でした。しかし、リアから見るスッキリとした長めの両側楕円サイレンサーがカッコ良くて社外サイレンサーに変えるのを躊躇したほど。。
そしてエンジンはV型2気筒なのですがそれらしくない高回転型。2気筒のトルク感や鼓動感を感じながらビッグバイクのんびりツーリングしようかなという方にはおススメ出来ないかな。低速域でのコントロールはあまり考えて作られなかったんじゃないかな?と思う。しかし、裏を返せばリッターⅤツインとは思えないふけ上がりと高回転領域を発揮する異端児。確か10000回転からレッドゾーンじゃなかったかな?そこまで一定のリズムで回ります。ホンダのVTR1000Fのやさしさとは真逆と言って良いスパルタンさが存在します。
そのエンジンを支えるフレームやフロント倒立フォークやブレーキもあり全てがスポーツ走行対応というよりスポーツ走行するための造りで、TL1000Rのレースをするためのものとの棲み分けをしていたと思えるものでした。
不満な点
良くも悪くもこのバイクを高性能車と評価させず、居場所を無くさせた大きな要因の一つはリアのロータリーダンパーではないでしょうか?
このダンパーは慣れるのに苦労しました~。調整機構があっても変化をほとんど感じさせないものであったり、ダンピング特性がまるでゴムまりでポヨンポヨンしていた。
コーナーの立ち上がりでパーシャルにしていると暴れる余地を与えてしまいポヨンポヨンして開けられない感覚になるので190の太いハイグリップタイヤは滑らない!という暗示を自らにかけスロットルを開け気味にし、リアサスをボトムさせ動かないようにしながらリアに乗っかって立ち上がるような乗り方をしていたので慣れるまでは結構怖かった。
あの強靭なフレームや倒立フロントフォークには流石スポーツビッグバイク!と思うが故に何故このリアサス?と思う。確かにV型エンジン搭載車のいつもの悩みがリアショックの置き場と熱問題。だからこのロータリーダンパーなんだけど結果はこれか~残念!という感じでした。

あとエンスト癖!何度も信号待ちからのスタートで焦りと恥ずかしい思いをした。カパッとスロットルを開けると「カチン」と言ってエンスト。納車されてしばらくの間は一日に何度もありスタート時には気が抜けなかった。

スズキ車の個性なのかガソリンタンクの形状。普通に座っている時も腰をずらしてタンクをホールドする時も太ももの内側にタンクの角が当たり痛かった。それは以前の89ΓやGSX-Rにも共通しているもので、ホンダやヤマハもそれぞれ違うようにメーカーの考え方が個性となって表れているように思いました。が、痛いものは痛い。
総評
スズキというバイクメーカーの異質さを感じるバイクでした。
本当に不思議な?メーカーですよね。
しかし、スズキのモーターサイクルの歴史(と言っても全てを知っているわけではありませんが)って本気の結果を求めた本気のエポックメイキング車と言えるのではないかな?
話題作りで「とりあえず」的なものではなく、この結果を求めるにはこの構造・機構が必要だからそのように作りましたというような考えが見て取れるような気がします。
でなければ、ローターリーエンジンの搭載や突然のハイパースペックのGSX-R初代の登場、それも油冷エンジンなるものを搭載して。本気だったのかTLシリーズのロータリーダンパー、以前の2気筒アメリカンタイプ全盛時にあった謎の単気筒サヴェージ(これ結構好きでした)。こういったバイク(や技術)たちの登場が説明出来るものではない気がします。
おすすめ度 ★五つにしたのはTL1000Sをおススメと言うよりスズキらしいバイクなので堪能してくださいという意味でつけさせてもらいました。
走行性能
無評価
基本的に頑固なバイクじゃないでしょうか?
やさしく寝かせば曲がっていってくれるようなものではなく結構な高荷重操作しないと動かないという印象でした。フロントフォークとフレームがしっかりしているのでブレーキをリアが浮くまで強くかけてもかなり安心して突っ込める安定性がある。コーナーの入り口から出口まで癖はあるので考えなければいけない部分もありますがスポーツ性は結構高いと思っていました(過去形)。
燃費
無評価
悪い悪い!

慣らし時 低中回転走行で 7km/L くらい

中回転を多用するようになってきて 14km/Lくらい

スポーツ走行で 10~12km/Lくらい

やはり低速走行を考えているとは思えない。
低燃費=低回転があてはまらない。

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