クルマの価格差って一体どうなっているの?

2019年5月7日

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同じ免許で乗ることができるクルマですが、価格の差はビックリするほどの開きがあります。一体クルマの価格はどうなっているのでしょうか? 高いクルマはどうして高いのか?安いクルマはどうして安いのか?今回はその秘密に迫ります。

国産新車の開きは28倍にもなる

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現行の日本の乗用車で最も高いモデルは2370万円のホンダNSXでしょう。対して最も安いクルマはダイハツのミライースで84万2000円です。その開き、実に約28倍です。ここまでの価格差はどこで生まれるのでしょうか? 住宅では同じ作りであってもその所在地によって大きな差が生まれますが、クルマの場合はどこに置かれるかで値段は変わらず、いってみれば上ものそのものの純粋な値段です。

NSXは日本車ではありますが、アメリカの工場で製造されています。アメリカから日本への輸送費も必要ですが、だからといってそれが28倍の根拠にはなりません。工場の所在地の問題ではなく、純粋に製品の差であることは明確です。

当たり前のようにすべてが高価

たとえばタイヤを比べてみます。NSXのリヤタイヤは305/30ZR20です。ミライースのタイヤは前後同サイズで155/70R13となります。ネットでタイヤの価格を拾ってみるとNSX用で最も高いタイプは1本7万7000円程度でした。一方ミライース用の最も安いタイヤは3400円程度です。価格差は22倍強ですからクルマの価格にリンクしていると言えます。

エンジンその他を比べてみると

NSXのエンジンはDOHC4バルブのV型6気筒です。一方ミライースは同じくDOHC4バルブで直列3気筒です。気筒数だけでいえば2倍でしかありませんが、7500回転まで回って507馬力を発生するエンジンと6800回転で49馬力を発生するエンジンでは、エンジンそのものの強度や耐久性がまるで異なるのです。

クルマというのはじつに面白いもので、その基本的な機構には大きな違いはないのです。でありながら、価格には大きな差が生まれます。それはエンジンやミッションなど、機構的な部分での差はもちろん、使われているボディの素材、内装材などあらゆる部分で差があります。

さらに作り方にも差があります。1台1台を丁寧に作っていく方式と、完全な流れ作業で作られるものでは価格に差が出て当たり前です。さらに面白いのは、価格での差は大きく感じられたりすることもあれば、大した差に感じないこともあるということです。人によってその感じ方そのものにも大きな差があるのもまた事実です。


(諸星陽一)

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