今となっては懐かしい自動車メーカーの販売チャネル名

2019年10月30日

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かつて、クルマは同一メーカーでも販売チャネルが異なると車種の扱いがないことがありました。それが今はどんどんと統合が行われ、販売チャネルは事実上消滅傾向にあります。かつて、存在した販売チャネルを振り返るとともに、なぜ販売チャネルが縮小傾向にあるのかを検証します。

トヨタのディーラーが統合に向けて動いているのを知っていますか?

握手

トヨタの販売チャネルといえば、トヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店の4チャネルでの販売でした。ネッツ店はかつてのトヨタオート店とビスタ店の統合で生まれているので、統合前は5チャネル展開だったことになります。

そんな多チャネル戦略を採ってきたトヨタですが、ここにきて一気にディーラー網の統合を図っています。今後販売チャネルは各都道府県別に1つ、トヨタモビリティというチャネルになります。すでに東京ではトヨタモビリティ東京という会社に統合され、すべての店舗ですべてのトヨタ車が購入できるようになりました。ただし、ネッツトヨタ東都とネッツトヨタ多摩、トヨタ西東京カローラは独立して存続しています。

なぜ販売網を統一するのか

販売網を統一するにはさまざまな理由があります。その最たるものは効率化といえるでしょう。かつて、クルマは訪問販売によって売られていましたので、どこの店で何の車種が売られているかは大きな問題ではありませんでした。しかし、現代ではクルマは訪問販売ではなく、クルマを欲しい人がディーラーに出向いて買います。そうなると、トヨタのこの車種はこのディーラーに行って、なんていうのは面倒なことでしかありません。トヨタの看板が出ている店に行けば、トヨタのどんなクルマでも買える、これはじつに普通のこと。トヨタ以外のディーラーはすでに統合が済んでいたのでトヨタについては「やっと」というわけです。

かつて存在した販売チャネルとは

現在、日産はレッドステージ、ブルーステージという2系統があります。この2系統の違いは実質上なく、日産車であればどんなクルマも購入可能です。ただしGT-Rについては販売店が限られています。日産の販売チャネルは、日産店、モーター店、プリンス店、サニー店(のちのサティオ店)、チェリー店の5チャネルが存在しました。

ホンダは現在ホンダカーズで統合されていますが、かつてはクリオ店、プリモ店、ベルノ店の3チャネルが存在しました。三菱はカープラザ店とギャラン店の2チャネルがありました。

日本の販売チャネルのなかで最も紆余曲折したのがマツダでしょう。かつてのマツダは、マツダ店、アンフィニ店、ユーノス店、オートザム店、オートラマ店という5チャネルを有していました。このうち、ユーノス店ではシトロエン、オートザム店ではランチャ、オートラマ店ではフォードと、輸入車も正規取り扱いとして販売していた経緯があります。


(諸星陽一)

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