駐車がうまくできない人必見!駐車時のコツについて改めて考えてみた

2019年6月25日

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安全運転講習などで、運転のどこに不安を感じますか? という問いに対して「駐車が苦手」という人は意外と多く存在します。そして駐車が苦手という人にはある共通した特徴があります。駐車はアプローチ角度などが大切だと思われていますが、それ以上に大切な基本の基本を紹介していきます。

まずはドライビングポジションを正確に

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駐車なんてゆっくり走るものだからドライビングポジションなんて関係ないという人も多いでしょう。しかし、それは間違っています。ドライビングポジションが正しくないと、これから先に説明する色々なことが正確にできません。そうしたことを正確に行うためにドライビングポジションをきちんとすることは非常に重要なことなのです。

ドライビングポジションの基本は腰を深く入れ込むことです。シートに座ったらお尻をフリフリしながら奥にねじ込みます。そしてフットレトに足を置いたときに膝の角度が110度を目標にして前後スライドを合わせます。ステアリングの上部を持ったときに肘が伸びきらないようにリクライニングを合わせることが大切です。肘の角度としては160度程度となります。リクライニングの調整でステアリングとの距離を調整できないときはテレスコピックステアリングでカバーしますが、国産車はテレスコピック機構が付いてないものも多く、調整量も少ないのが難点です。チルトは操作時に足や手に干渉せず、メーター類が見やすい位置とします。

ドラポジが決まったら ステアリング操作の基本です

ドラポジをきちんとするのは、視線の位置が変わらないようにするためです。バックするときは(駐車支援モニターなどがない場合)ミラーを見ながらとなりますので、視線が変わると目標点がずれてしまうのでうまくいきません。ステアリングは9時15分に持って、180度ずつ回します。10時10分の位置だと180度ずつ回すのが難しいので9時15分がいいのです。180度ずつ回すクセがつけば、どちらにどのくらい切れているのかを把握できるようになります。つまりどんなときでも3時と9時の2カ所しか持ちません。

速度は極限まで遅く

私は駐車の時はステアリングの据え切りをします。短い距離で大きい角度を得るためには据え切りが最も効率がいいのです。ただし、ロックまでは切りません。ロック手前で操作をとめることでステアリングシステムに対する負担が少しは減ります。とはいえ、日本では据え切りできないと駐車できない場所も数多くあります。据え切りしたくらいで壊れるようなステアリングシステムは、日本の使用での状況に合っていないということになります。教習所では据え切りをするとサスペンションのアライメントが狂ったりすると言われたものですが、そんなことでアライメントが狂うことはまずありません。ただし、芝生の上などで据え切りをすると芝生を傷つけてしまうので要注意です。

据え切りをせずに効率よくクルマに大きい角度を付けるにはゆっくり走ることです。AT車はRポジションでブレーキペダルから足を離すとクリープ現象によって5km/h程度まで速度が上がりますが、それでは速すぎます。ブレーキを操作しながら1~2km/h程度で走れるようになると、ステアリング操作が追いつかなくても角度を大きく付けることができます。このゆっくり走る練習は、他車のいない駐車場の端っこなどでもできますので、チャレンジしてみてください。そのときにステアリングをロック・トゥ・ロックまで切ることを繰り返すとより良いでしょう。くれぐれも他人の迷惑にならないように気を使って下さい。

駐車の際、目標とする基本は1つです。アプローチ側の後輪が駐車スペースアプローチ側の前端をかすめるということです。つまり、右ハンドルで駐車場の右側から入る場合、右後輪が駐車スペースの右前端をかすめるように入れば大体の場合うまくいきます。その際に、できる限りステアリングが右いっぱいまで切れていることが大切です。そのまま後退し、左後端がぶつからないようにステアリングを戻します。クルマが真っ直ぐになった状態でステアリングが真っ直ぐに、クルマが駐車スペースの中央にあればそのまま後退して終了です。もしクルマが曲がっていたり、真っ直ぐではなかったら、そのまま前に出て、バックでクルマの位置と角度を調整します。前進で調整すると目標がなく難しいですが、バックなら目標があるのでミラーを見ながら調整しやすいです。前方に余裕があれば、大きく前に出た方が楽に調整できます。


(諸星陽一)

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