JAFもテスト済み!サンシェードの効果と役割・使い方について

2019年8月5日

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日差しの強い夏場に直射日光の当たる場所にクルマを駐車すると、車内はものすごい温度になります。それを少しでも防ぐために使われているのがサンシェードです。しかしサンシェードは本当に効果があるものなのでしょうか? 今回は夏の必需品になりつつあるサンシェードの効果とその使い方について考えていきます。

この記事のPOINT
JAFの実験ではサンシェードが一番効果を確認できた
特にダッシュボードやシートへの効果が大きい

JAFがテストをしています

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JAFでは2012年に炎天下にクルマを置いて車内温度を計測するテストを行っています。気温35度のときにミニバン数台を置いて、車内温度やダッシュボードの温度を計測したテストです。その中でボディ色が白のミニバンでの結果です。窓を閉め切ったクルマの車内最高温度が52度であったのに対して、サンシェード装着車は2度低い50度となっています。また車内の平均温度も閉めきった状態が47度であったのに対し45度とやはり2度低い結果です。

もっとも大きな差が出たのがダッシュボードの表面温度です。ダッシュボードの表面温度は閉めきった状態のクルマが74度であったのに対して、サンシェード装着車は52度と20度以上も低い値を記録しているのです。驚くべきは、エアコンを作動させた状態のクルマですら61度です。つまり、エアコンよりも効果があったということです。エアコン作動車の車内最高温度は27度、平均温度は26度と十分に低いにも関わらず、ダッシュボードの温度は高温になっていることが特徴的です。

ダッシュボードへの影響を減らすのは効果が大きい

JAFのテストはフロントウインドウが比較的立っているミニバンをテスト車に使っています。これがセダンやスポーツカーのようにフロントウインドウの傾斜がきついクルマだとさらに太陽の影響を受けるため、サンシェードはより有効的になるはずです。ダッシュボードやシートなどは、車内の空気よりも熱を蓄えやすいので、これらが温まっているとエアコンの効きが悪くなります。また、ハンドルが熱くなっていると、エアコンを掛けて冷めるまで触れないほどになりますが、サンシェードをしていればハンドルも熱くならずにすみます。

どう使うのがいいか

サンシェードはさまざまなタイプがありますが、あまり材質にこだわる必要はないでしょう。太陽の光を遮ればいいので、薄く透けていなければ効果は得られるはずです。ただ、サンシェードそのものが蓄熱すると、それ自体が熱源になってしまうので注意が必要です。

完璧さを求めるならボディカバーを掛けるのもいいですが、サンシェードは手軽に使えるのが何よりの魅力ですので、効果も大切ですが使いやすさも重視したほうがいいでしょう。車内にどれくらいの余裕があるかによっても選ぶものが違ってきます。余裕がたっぷりあれば、蛇腹のタイプでもいいですが、スポーツカーのように車内が狭めならもっと小さくたためるほうがいいでしょう。

また、外側にかぶせるタイプもあります。これも効果が大きいのですが、途中で雨が降ってきた時などは収納時に少し手間がかかります。ですが、このタイプは降雪時や樹液避けにも使えるという点が利点です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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