【クルマの歴史】日本を代表するスポーツカー 日産 フェアレディ

2020年8月6日

フェアレディ 歴史

日本を代表するスポーツカーといえば、日産から発売されている「フェアレディZ」です。フェアレディZは、その前身となるダットサンフェアレディから連綿と続く、長い歴史を誇るモデルです。フェアレディとして60年、フェアレディZとして50年の歴史をひもといていきましょう。

それはダットサン・フェアレデーから始まった

最初のフェアレディは1960年1月にデビューした「フェアレデー1200」です。最初の車名はフェアレディではなく、フェアレデーでした。搭載されたエンジンは1.2リットルのOHVでツーバレルキャブが組み合わされました。当初の出力は48馬力でしたが、10月に改良を受け60馬力にパワーアップされました。ボディはコンバーチブルで4人乗りという設定でした。

フェアレデー120

2代目は1962年に登場したフェアレディ1500です。ボディはコンバーチブルで初期の国内仕様はフロント2シーターに加えて、横向きのリヤシート1名分が追加され、3名定員となっていました。エンジンは1.5リットルOHVでスタート、1965年に1.6リットルOHVのフェアレディ1600となり、1967年には2リットルOHCのフェアレディ2000となりました。

フェアレディ1500

アメリカ市場の求めに応じてZカーが登場

フェアレディZは1969年に初代モデルが発売されました。それまでのダットサン・フェアレディではアメリカ市場でのイメージリーダーとして役不足と感じていた当時のアメリカ日産社長であった片山豊が、日本へスポーツカーの開発を要請。そして生まれたのがフェアレディZなのです。

Z 初代

アメリカではダットサンZの名前で販売、Z car(ズィー・カー)の愛称で親しまれました。30型と言われる初代は、日本では2リットル直6OHC、2リットル直6DOHC(初代スカイラインGT-R用エンジンを搭載)、2.4リットル直6OHCエンジンが搭載されました。輸出仕様としては2.6リットル直6OHC、2.8リットル直6OHCが用意されていました。ボディタイプは2シーターに加えて、+2の4人乗りモデル2by2を設定。2代目のS130系は1978年に登場し、エンジンは2リットル直6OHCと2.8リットル直6OHC、ボディタイプは2シーターと2by2、それぞれにTバールーフと呼ばれたタルガトップも設定されました。

フェアレディZ 2代目

直6エンジンからV6エンジンへ

1983年には3代目のZ31系にフルモデルチェンジします。ボディタイプはS130と同じで2シーター&2by2で、ルーフタイプも同様でしたが、ワイドボディも用意されました。エクステリアデザインの最大の特徴はハーフタイプのリトラクタブルヘッドライトを採用したことです。エンジンは直6からV6がメインになりました。V6エンジンは3リットルDOHCターボ、2リットルDOHCターボ、3リットルDOHCで、直6は2リットルDOHCターボでした。

フェアレディZ 3代目

4代目、Z32は1989年に登場。ボディは2シーター、2シーターTバールーフ、2by2Tバールーフ、2シーターコンバーチブルです。つまり、2by2のノーマルルーフは存在しません。搭載エンジンは3リットルV6のみで、自然吸気とツインターボが存在します。Z32は2000年に生産を終了、同年に販売も終了し。Z33が登場するまで絶版状態となります。

フェアレディZ 4代目

5代目Z33は2002年のデビュー。2シーターモデルでクーペ(ファストバック)とオープンが存在。ただし、輸出仕様には2by2も用意されました。搭載エンジンは3.5リットルV6(シリーズ途中でエンジン型式を変更しパワーアップ)と3.8リットルです。6代目のZ34は2008年のデビューで2シータークーペと2シーターオープン。搭載されるエンジンは3.7リットルV6となります。Z34は現在も継続販売中です。

フェアレデイZ

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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