駐車場はどんなタイプが理想なのか?

2018年8月27日

車が整列している駐車場

クルマにとって絶対的に必要なのが駐車場です。登録車であれば、駐車場を確保することができなければナンバーを取得することができません。ナンバーを取るために必要な駐車場は、クルマを置くだけの面積があればオーケーですが、実際の駐車場はそれだけでいいわけではありません。果たしてどんな駐車場がクルマにとっていいのでしょうか? さまざまなタイプの駐車場を紹介しながら優劣を考えていきましょう。

露天の屋外駐車場はいいのか? 悪いのか?

もっともポピュラーな駐車場が露天の屋外駐車場でしょう。雨ざらしですし、直射日光にも当たりますので、あまりいい感じはしませんが、果たして屋外駐車場はよくないものなのでしょうか?

20年前、30年前はクルマの塗装も弱く、またウエザーストリップの性能などが悪かったこともあり、露天の駐車場においていくと雨漏りなどで車内やトランクに水が入り込むことなどがありましたが、現在のクルマは各種の性能が向上しているので、そうした心配は少ないと言えます。

もちろん雨ざらしで直射日光に当たっているわけですから、クルマにダメージがないわけではありません。ただし、いいこともあります。直射日光があたることで室内の清潔さは日陰に置いたクルマよりも確保されます。
直射日光が当たった車内の温度は50℃を超えることもありますので、カビやダニなどを抑制することができます。

露天の駐車場の場合に気をつけたいのは、地面の状態です。実は直射日光よりも地面の状態のほうが気になると言ってもいいくらいです。

路面の水はけが悪いと、クルマの下にある水分がジワジワと蒸発してクルマに当たるので非常によくない状況となります。舗装してあっても凹みがあり水がたまる場合などはあまりいい状態とは言えません。
砂利の駐車場は意外なほどに水はけがいいと言われています。ただし、舗装をしていない駐車場だとオイル漏れや水漏れなどがあってもわかりづらいのであまりおすすめではありません。

マンションの自走式駐車場は

車が自走式駐車場に並ぶ様子

マンション1階や地下に設けられている自走式駐車場は理想的な駐車場とも言えるでしょう。ある程度の風通しもいいですし、雨や直射日光を避けることもできます。一軒家の一階にある屋根付き駐車場も同じような状況と考えていいでしょうが、マンションのほうがより雨などが当たる可能性がなく、クルマはきれいな状態でいられると言えます。

機械式駐車場には意外な落とし穴がある

機械式駐車場は限られたスペースに多くのクルマを置くためには優れたシステムですが、いろいろなトラブルが発生することがあります。電気を動力としていますので、停電などのときには動かすことができず、出庫も入庫もできなくなります。

観覧車のようにパレットが回転する機械式駐車場で時々あるトラブルとしては、ドアをきちんと閉めなかったために作動中にドアが開き、中で引っかかってしまったりすることもあります。また、パーキングブレーキの引き忘れなどでクルマが落下するようなこともありました。
現在はAT車が多いのでパーキングブレーキを引き忘れても、セレクターがPに入っていればクルマが動かないのでこうしたトラブルは減っているようです。

上下2段のエレベーター式などの駐車場で下段を使っている場合は、湿気の多い場所にクルマを収納することになることも多く、カビが発生することなどもあります。こうした駐車場を割り当てられた場合は、ときどき直射日光に当てて、車内の空気を入れ換えることや、車内にカビ防止剤や防湿剤を配置したほうがいいこともあります。ただし、水がたまるタイプの防湿剤は、こぼれたときにしみになったりすることもあるので、使わないほうがいいです。


(諸星陽一)

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