海外で導入され、日本では導入されない日本車があるのは何故?

2019年11月8日

ToyotaInnova

日本の自動車メーカーのクルマなのに、日本では売っていないクルマというものが存在しています。「せっかく日本のメーカーのクルマなのに、どうして日本では売ってくれないのだろう?」と思ったことありませんか?今回はその理由と日本では売っていないクルマの紹介をします。

日本のインフラに合わないサイズのクルマもある

アメリカや中国、オーストラリアなどの大陸は日本のように狭い道ではなく、広い車線をもった道が延々と続くような場所も数多くあります。また、国によっては乗員の体格そのものが大きく異なり、日本サイズのクルマでは窮屈なこともあります。そうした中、大陸などを対象にしたクルマがあります。そうしたクルマは日本では販売されないことが多いのです。

トヨタセコイア

とくにSUV系などがそうしたクルマとして多く見られます。トヨタ セコイア、日産パトロール、マツダ CX-9、スバル アセントなどの車種となります。また、ピックアップトラックも海外では販売するものの、日本では未販売となっているクルマも多く見られます。トヨタ4ランナーは日本ではハイラックスの名で再販売となりましたがタコマやタンドラは未発売、日産のタイタンやフロンティアも未発売です。

日産タイタン

サイズ的には日本にマッチするものの販売されない車種

東南アジア圏で販売されるモデルは、日本の道路事情にもマッチしそうなのですが、日本では販売されていないものも数多く見受けられます。トヨタのフォーチュナーやイノーバ、ホンダのB-RV、三菱エクスパンダーといった車種がその部類です。パッケージングや使い勝手などでは、日本とのマッチングがよさそうなのですが、日本で売るにはもっと乗り心地を良くしないとならない、装備を充実しないとならないといったことや、燃費や排ガスのクリアが可能か(例に出した車種がクリアできないわけではない)といったことが足かせになることもあり、販売に踏み切られないこともあります。

クルマは新車を売ればいいわけではない

海外で走行している日本車を見て「このクルマ、日本で売ればいいのに?」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。クルマは新車を売って終わりではありません。クルマを販売すれば、当然そのクルマのメンテナンスなどのアフターサービスを行わなくてはなりません。日本で製造しているのだから、補修部品だって簡単に手に入るだろうというのは、もしかしたら素人考えかもしれません。

補修部品を日本で作っていたとしても、その補修部品を管理して、物流に乗せるにはそれなりのコストとシステムが必要です。クルマに使われている何万という部品をきちんと管理するのは大変なことで、損益分岐点を下回ってしまうと、他の儲けでその分を補填する必要があります。という事は、他の部品の価格が上がるという事につながり割高になってしまいます。

だからといって、そうしたクルマが手に入らない訳ではありません。自分で輸入したり、輸入代理業者に依頼する……などの方法で輸入する事は可能。排ガスなどの検査で合格すればナンバーも取得できます。補修部品についても、個人輸入で賄うことができるでしょう。苦労はともないますが趣味として、この様なクルマに乗ることは十分に可能です。


(諸星陽一)

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