なんでもできるブリティッシュエステート - XFスポーツブレイク

マイカー

なんでもできるブリティッシュエステート

kanchi++
ジャガー / XFスポーツブレイク
プレステージ(ディーゼル)_RHD(AT_2.0) (2018年)
- レビュー日：2023年12月5日
- 乗車人数：５人
- 使用目的：買い物

おすすめ度： 5

デザイン：5
走行性能：4
乗り心地：4
積載性：5
燃費：3
価格：1

満足している点: はっきりいって万能である。

一度くらい快適に全振りした車を所有してみたいと思って買ってみたら、
見た目もエレガント、荷物死ぬほど乗る、
走りも滑らか猫脚、それでいてFR感を感じさせるなかなかのスポーツ性能。

嫌いになるところがない。
1.9m近い全幅と5m近い全長が許せればこんなにコスパの高いクルマはない。
それでいて存在感、所有欲も高い。

SUVには乗りたくないというこだわりがある人は乗りましょう
不満な点: イギリス車というものがそうなのかはぼくには分からないが。
コレまでイタリア車を乗り継いできたぼくからすると、すくなくともXFのだめなところは今のところ全体的なUIUXがよろしくない。
ナビ、スイッチ類など細かいところだが不自然な誤動作を引き起こしやすいような場所にあったりする。

ただ、ダイアル式のシフト、
なれるとめちゃくちゃ使いやすい。
世間的な評価はしらんけど、俺にはめちゃくちゃ良い。
4Cにもコレ積んでほしいくらい。
総評: 人類最後のステーションワゴンとも言うべき稀有な存在。
もしかしたらクーペやオープン2シーター以上に存在意義が不明なのがこのステーションワゴンというカテゴリである。

物も人もたくさん載せられて、しっかり走れるならSUVという選択肢が無限にある。
ではなぜステーションワゴンに乗るのか。

であれば、ひとと違う変わった車に乗ってみるのはどうだろう。
5m近いボディ、エレガントで高級感を出した車であるにも関わらずルーフはなだらかに落ち、まるでクーペのよう。
しかもこの車はFRなのだ。
旋回しながらアクセルを開けるとおしりがまぁまぁ気持ちよく回ってくれる。
このタイプの車にこれは必要だったのか？それはわからんが実にクセグルマだ。

総評としてはこの車に悪いところはほとんどない。
強いうて言うなら絶望的なほど安く買い叩かれるリセールバリューくらいだ。

デザイン: 5; イタリア車のようなきらびやかさ、どこか不安感を掻き立てられるデカダンスとは真逆の世界観。
でも質実剛健でソリッドで押し出しの強いドイツ車とも違う。

無駄な線や面がなく、引き算の繰り返しでできたであろうエレガントな構成が実にかっこいい。

5mもある巨体でありながら、クーペのようななだらかなルーフを持つシューティングブレイク。
初めてこの車をまちなかで見かけたときに全く前情報がなかったのにも関わらず、その異質さに度肝を抜かれた。

いつかこの車を所有するかもしれないというビビッときた感じを覚えた。

ところでこの車は内装もかっこいい。
ブラックウッドの使い方が絶妙にエレガント。
走行性能: 4; ディーゼルはこの巨体にはパワフルとは言い難いが、決して遅くもない。
高速巡航はお手の物。
よく曲がり、そこそこよく止まる。

ただし上にも書いた通り、電子機器やスイッチ類の配置や操作に一貫性がなく、UXが良くない。
XFがたまたまなのか？ジャガーがよくないのか？
それとも英国車全般なのかはいつか知りたい。
乗り心地: 4; やわらかくしなやかな足で不快な突き上げをいなす。
静粛性も高く、実に快適。

このクラスの車を所有するのははじめてなので、
さすがだなぁという一言。
ただし比較は死ぬほどうるさい4Cとジュリエッタなので同クラスの中でどうかはしらん。
積載性: 5; 奥行きがあり、フラットなラゲッジはとても使いやすい。
このラゲッジルームの素晴らしさこそSUVに対してのアドバンテージなんでしょう。
リアシートを倒せば大人が縦に寝られる。

27インチの大人用スポーツ電動自転車がギリギリ乗らなかったのは残念。
燃費: 3; 燃費はいまいち。
重いししゃーなし。

燃費がほしけりゃ他にもっといい車が五万とある。
このクラスの車がリッター10km前後は走るので許したい。
どちらにしてもディーゼルなので経済性は高い。
価格: 1; 多分この車の評価が分かれるところは、
リセールバリューの低さでしょう。
こんなに希少な車なのにプレミア価格にならない。