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2013年12月02日

日産の若者向けリーサル・ウェポン(笑)

日産の若者向けリーサル・ウェポン(笑) 【東京モーターショー2013】日産が若者と作った全く新しいコンセプトカーを公開!!
(autoblog、2013年11月21日)

日産が若者のクルマ離れを食い止めるために作った車「IDx」
(ピカピカニュース2ch、2013年11月21日)

日産が若者のクルマ離れを食い止めるために作った車「IDx」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年11月22日)



だ、そうですよ。

確かに、格好良いと思います。
今、欧米を中心に静かなブームとなっている、レトロモダン調デザイン。
安全基準や製造工程やコストや売れ筋の関係で、今の時代の車は軒並みコモディティ化。その中にあって、懐古調デザインは一際異彩を放ちます。
一見してチャレンジャーみたいと思いましたが、実際には510型ブルーバードの姿を基本形として、ハコスカやケンメリのエッセンスを盛り込んだとのこと。そういえば、フェンダーミラーなんですね。
外見は古き良きマッスルカー、でも中身は信頼の日本製。僕にとって理想的です。

内装も、雰囲気抜群。
エンジンは、日産お得意のEVかと思いきや、ガソリン駆動。それも1.2~1.5リットルの排気量で、ニスモモデルには過給機付き。
駆動方式は、今時珍しくも、スポーツカーとして正統のFR。
サイズも、5ナンバーを僅かに超えるか超えないかというぎりぎりのようであり、日本の交通事情にとって現実的。
変速機のみ、流石にマニュアルモード付きCVT。
知れば知るほど興味をそそられます。


でもだからといって、即ちこれが若者の車離れを食い止めることのできる「日産の新たな提案」と言われても、少し、いや、かなり眉唾です。

今の時代、車に興味のある若い人なんて少数派です。
大抵は、「人が沢山乗れて、荷物が沢山積めて、楽に運転できて、燃費が良くて、安全装置が沢山付いてる車」を求めており、そんな彼らが好むのはミニバン。
MTなんて運転出来ない。タイア交換さえ自分でしたことがない。極端な例だと、自分の愛車の名前さえ知らない。
でもそれが今は一般的なのです。
そんな彼らが求めるのは、間違ってもスポーツカーなどでは決してない。

> これこそが彼らとのコミュニケーションでしか創り出せなかった、全く新しいクルマ像であると日産は考えている。
> 若者のクルマ離れは実は彼らが欲しい車を提供できていないのではないかという日産の一つの回答であると思えるコンセプトカーだ。


カルロス・ゴーンCEO・兼・社長の言っていることは尤もですが、その結果が即ちこれというのは、幾ら何でも無理がありすぎます。


思うに、「若者の車離れを食い止めるため」と称せば、社内で企画が通りやすいのでしょうかね?
そして、会議で説明を受けて企画書に判子を押すのは、60~70歳代の役員。それを思えば、彼らが思い浮かべる若者像とは、40~50歳代を指すのではないでしょうか。普通若者を指す20~30歳代は、彼らにすればまだまだ幼児。
その結果が、どう見ても団塊世代向けの懐古調スポーツカーを、若者向けと称する浮世離れした行為に現れている。

86(ハチロク)の成功にあやかろうとしているようにも見えます。
あちらはまだ、計算でやっているのは見え見えでしたが、日産の場合は普段が普段なので、素で錯覚しているのではないかと疑います。
業界「車があれば女にモテる(キリッ」 → その結果
 (2012年12月23日)
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 (2013年6月28日)





そういえば日産は以前、その86を扱き下ろしていましたね。
それも、アンディ・パーマー副社長による、公式発言として。


「うちはあんな車は作らない!」 日産の副社長が「BRZ」と「86」をこき下ろす
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年11月1日)

【車/戦略】「うちはあんな車は作らない!」--日産副社長、トヨタ「86」とスバル「BRZ」をこき下ろす
(ピカピカニュース2ch、同日)




言ってくれますねえ…。

86は、商業的には成功ではありますが、確かに企画としては失敗だったかも知れません。
AE86の再来を謳いながら、デザインは2000GTへのリスペクトであり、キャラクターとしてもAE92やFF時代のセリカに近い。若者向けと言いながら、その実50~60歳代に売れている。企画段階から比べると高騰し、若者が気軽に買える価格ではなくなった。
しかしあちらは、気軽に乗れる感じと、日本の道路事情に即したスペックやディメンション、初代bBのようなオーナー各人によるカスタマイズを受け入れることのできる懐の深さが、支持されているのです。
プレミアムだの大人のためだのと取り繕って、足元の日本市場に背を向けた会社には、それが分かるでしょうか。

そしてその回答として出てきた車が、日産版86とでも言うべきものなのだから、開いた口が塞がりません。
「てめえ人のこと言えんのかよ」と。
或いは、日産としては86が妬ましかったのかも知れませんね。だからそうやって足を引っ張る。
しかも86は既に順調に駆け出しているものの、IDxはスタートラインにすら立っていない。


そもそも、企業の副社長ともあろう人が、簡単に他社や他人を名指しであげつらう行為が、受け入れ難い。

考えてもみて下さい。
もしあなたの会社の社長や重役が、公の場で、外部の者に向かって、そうやって思ったことをずけずけ口にする無思慮な人間だったとして、そして言うだけ言っておきながらその仕事の成果が扱き下ろした相手と五十歩百歩だったとして、そんな人を上司として仰ぎたいと誰が思いますか?
そんな会社で働きたいと誰が思いますか?
そんな会社が取引相手だったとして、誰が信頼してくれますか?

大人としての、また企業を背負う重役としての、品格や教養を疑います。




日産はこれまで通り、ワールドワイドなプレミアム路線(笑)を突き進めば良いと思います。
86的な車も、IDxの思想を具現化した車も、必要ありません。というより、こんな日産では無理だと思います。
ブログ一覧 | ライトウェイトスポーツカー | クルマ
Posted at 2013/12/02 14:37:08

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この記事へのコメント

2013年12月5日 7:55
スポーツカーなら5ナンバーサイズで1600cc位の排気量、200万切れば買う人居ますよ。
分かっていながらそれを作ろうとしないメーカーの怠慢でしょう。
コメントへの返答
2013年12月6日 0:06
はい、今の日産にはあまり期待していません(´ω`)
シルビア復活も泡となって消えましたし。
だから尚の事、CR-Zが鏑矢だったとしても、86の果たした功績は大きいです。

つくづく、ゴーン氏はあくまでビジネスマンなのであって、車屋ではないのですねぇ。

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