シビック販売再開へ 2年以内に国内投入…ホンダ
(乗り物速報、2016年2月25日)
ホンダ、新型セダン「シビック」日本再投入検討 八郷社長「2年以内に」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、同日)
ホンダ「シビック」日本再投入検討
(サイ速、同日)
ホンダ「新型シビック」日本発売を社長が明言:「シビック・セダン」に「シビック・ディーゼル」も期待?
(Ethical & LifeHack、同日)

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!
まさかこの時が来ようとは…….*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆
本田技研工業の国民車、
シビック。
1972年の発売以来、ホンダの普及車として、長い伝統に裏打ちされた基幹車種です。
空冷エンジンに拘るあまり、
1300で大赤字を出して傾きかけたホンダの屋台骨を支え、業績のV字回復を成功させた、ホンダにとっての救世主でもあります。
シビックは時代の移り変わりと、他車種との関係、何よりも日本人の体格やユーザーの嗜好の変化に合わせて、姿も大きさも変わっていきました。

5ナンバーサイズコンパクトカーだったのが、枠ぎりぎりまで大きくなり、排気量も多くなり、やがて3ナンバーセダン型のみになり、価格もどんどん上昇し…。
そして遂には、完全世界戦略車として出世したものの、日本人の手からは遠く離れていった。
現行のシビックは、北米で設計・開発。
セダンとクーペがあり、それぞれに2L仕様と1.5Lダウンサイジングターボ仕様があり、どちらもレギュラーガソリンを使用。
モデルチェンジ前の2015年式のセダンには、ハイブリッド仕様や、天然ガス仕様までありました。
欧州では、Cセグメントの5ドアハッチバックとステーションワゴンがあり、1.8Lハイオク仕様と1.6Lクリーンディーゼル仕様あり。

今話題の
タイプRも、イギリスのスウィンドン工場で生産し、そこから日本を含む各国へ「輸出」して予約抽選販売。
今やシビックは、世界を股に掛けて八面六臂の大活躍。
しかしその弊害として、シビックの語源でありコンセプト「一般市民(シヴィリアン)のための車」とは、もはや言い難くなりました。
そもそも日本を巣立ったきり帰って来なくなった。
タイプRとて、日本での予約販売は、世界でも一番最後だったといいます。
日本が発祥で、日本企業が作り、車種によっては日本工場で造ってはいるものの、本当に日本車なのか眉唾です。
そんなシビックが、2年以内を目途に日本に帰ってくる予定だという、
八郷隆弘新CEOによる発表です。
特に明言されてはいませんが、恐らくセダンのことを指しているのだろうと思われます。
このシビックセダン、アメリカでは北米カー・オブ・ザ・イヤー2016を受賞した、栄誉ある車です。
よって、いわば凱旋帰国ですね。
・ホンダ、米国仕様の次期型「シビック」を9月16日に公開
(autoblog、2015年8月26日)
・ホンダ、北米向け新型「シビック セダン」を発表
(同、2015年9月17日)
・ホンダ、新型シビック発表! 北米に今秋投入・・・日本発売の予定無し
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年9月19日)
・ホンダ、新型「シビック セダン」 ベストスモールカーに選ばれる【カナダ】
(同、2015年11月26日)
・【祝】ホンダ「シビック セダン」が北米カーオブザイヤーを受賞!
(同、2016年1月14日)
アメリカやカナダで評価が高く、今後も中国や新興国での販売を控えているというので、その一環として日本にも持ってくるということなのでしょう。
今の時代、企業内リソースは限られており、流石に日本市場だけに特化した車造りは難しいものがあるでしょう。
この度の日本再投入とて、世界中で人気なので元を取れる見込みがありそうだと踏んだからであり、ビジネス的に冷徹な計算も働いていたことでしょう。
しかしそれでも、日本人のホンダファン・シビックファンを見捨てるどころか、出来うる限り期待に応えようとする姿が感じられます。
そういうのは素直に嬉しいものです。

流石に、クーペやステーションワゴンではなくセダン、それも日本でいうところの
DBA-FD#型準拠です。
クーペは既にCR-Zがあり(正確には3ドアハッチバッククーペですが)、ワゴンもシャトルがあり、シビック当初の姿であったコンパクトカーは既に
フィットに明け渡しているので、セダンのみの再投入になるのは自然の成り行きですね。

立ち位置としても、排気量・ボディサイズ・価格などからして、
アコード未満・
グレイス以上というポジションになるのでしょうか。
最近のホンダ車にはそんなセダンが見当たらなかっただけに、文字通り「サイコーにチョードイー、ホンダ!」です。
外見も、現在世界中のセダンで主流となっている、5ドアハッチバック風のスタイリングです。
リアガラスがトランク後端までなだらかに傾斜しており、3ボックス型に見せない処理。
ジャギュヮー・カーズ XE、メルツェーデス=ベンツ CLSクラス、同じホンダでもレジェンド…。
これで後席の頭上空間が確保できる。その分、後席の位置を後ろにずらすことが可能になり、益々後席を広く取れる。空力にも優れる。

若干の灰汁の強さを感じさせる、フロントマスクとテールランプ。
現在のホンダの世界共通デザインテーマ「
Exciting H Design!!!」に則った、未来的なデザインです。
もっと落ち着いたトラディショナルなものが良かったという声も多く聞かれますが、レクサスでさえスピンドルグリルを採用しただけに、主力市場たる北米や中国ではこれくらいのほうが売れるのでしょうね。
メカニズムはどうなるかはまだ不明ですが、最近のホンダの傾向からいって、ダウンサイジングターボ+CVTと、ハイブリッド+DCTの、二本柱になるのでしょうか。
前者は期待できそうです。
恐らく、1.5L・直列4気筒・直噴ターボエンジン「
L15B」エンジンになることでしょう。
ステップワゴン、
ジェイド・RSに搭載されており、中々に力強くてストレスないと、評判のようです。
ヴェゼル・RSにも搭載されるのでしょうか…?
・【レポート】ホンダ、次期型「シビック」に1.5リッター直噴ターボエンジンを採用か
(autoblog、2015年3月17日)
・HVより割安…ホンダ、小型ターボエンジン採用へ
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年7月18日)
個人的には、これを機に、同じく北米限定であるクーペモデルも、限定販売して欲しいですね。
・ホンダ シビック クーペ 新型、初公開へ
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年11月14日)
・ホンダ、「シビッククーペ」を世界初披露!
(同、2015年11月19日)
・【LAオートショー2015】ホンダ、新型シビッククーペ世界初披露
(autoblog、2015年11月18日)
・【LAオートショー2015】新型ホンダ「シビック クーペ」を現地からレポート!
(同、2015年11月20日)
勿論ダウンサイジングターボと6MTで。
かといって硬派なスポーツカーではなく、あくまでスペシャルティカー路線に留め、緩く乗れそうで安価で取っ付きやすい広告戦略で。
セダンがアコード未満・グレイス以上なら、クーペはインテグラないしプレリュードの後継で86&BRZ対抗というのが、ボディサイズ的にも妥当でしょうか。
ちょっと高級なセダン・本格スポーツカーのタイプR・そして若者向けのクーペという、三本柱が理想です。
そのためにも、この度のシビックセダン、売れて欲しいですね。
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Posted at
2016/02/27 23:57:53