ついに！？SWATCHから自動巻きクロノ発売！

ワタシ的にはかなりのニュースです。

あのPOPでおしゃれだけど、安っぽくて（愛好家の皆さん、ごめんなさい）実際に安い、のが特徴のSWATCHですが、現実には腕時計業界の雄なんですよね・・・

というのも、いわゆるSWATCHグループという名の下には、世界三大メーカー（に入るとされる場合もある）と言われるブレゲを始め、ブランパン、オメガ、グラスヒュッテなど高級時計メーカーがあり、更に世界中の機械式時計の中身（キャリバー）を一手に製造するETA社もSWATCHの傘下ですから、世界の歯車はSWATCHが動かしていると言っても過言ではありません・・・

と、薀蓄はこの辺で・・・

そのSWATCHですが、ワタシも数個持ってはいますが、あくまでサブ、というより、ハードユース用（正確には酷使レベル）に壊れるのを覚悟に持っているだけです（いわゆるコレクターではない）。それは結局は日常で愛用する愛着も出ないし、所有欲も出ない、まさに”使い捨て感覚”だからです。

でも、かつて日本製のクオーツ時計が世界を席巻したときにその流れを食い止めるためにSWATCHが取ったのはまさにこの路線であり、SWATCHグループの躍進はこの路線で市場を制したからです。だから私は商品の展開エリアに忠実に沿ったユーザーと言うことになります。

なのでSWATCHの時計は高くても2万もせずに、機能はキャリバーが共有だからどれでもほぼ同じ（系統的に数種類存在）で、素材も経年劣化にはあまり対応できない樹脂ベルトや樹脂本体、更に樹脂製風防と値段に見合った性能を持つのみでした・・・（一部限定モデルは除く）

しかし！

今回世界的な機械式時計の流行と、常に10万以上はしていた機械式クロノグラフ市場にSWATCHならではの視線で切り込んできたのですよ・・・

登場したのはデザイン違いで5機種で、機能はおそらくは全く一緒で、インダイヤルの表示から、一般的な機械式クロノグラフとは違って6時間計なのを除けばそれほどおかしくはなく、十分な機能と思われます。

中身の機械はもちろん傘下のETA社のキャリバーで型番はC01.211と言うそうで、15石、21600振動と、いわゆる6ビートとなっていますので、ここはさすがにコストカットの影響が出ています。

しかしそのお値段が驚きの42000-43050円とまさにびっくり価格です。さすがにケース素材は樹脂製になっていて、ここはSWATCHの製品コンセプトにあわせたのか、それともコストカットのせいかはわかりませんが、風防がサファイヤクリスタル製になっている点は長期使用を考えた側面もあります。まぁ、時計の値段としては4万円台ならばかなりイイクオーツ時計が買えますし・・・

機械式クロノグラフはホントにお金のかかる機械なので、この価格破壊の凄さに気合を感じますし、メンテナンスする前に商品寿命が尽きる（メンテナンスフリー、というより分解整備が不可能な構造）、のがお約束のSWATCHがどうやったのかに興味がありますね。