
A12と聞いて日産のA12型エンジンを思い浮かべる方は私と同年代でしょう(笑)
知らない世代の方にかいつまむと1960年代後半に日産が主力車種サニー用に開発した小型4気筒エンジン。当時、日本車も発展著しい次期でエンジンもOHVからOHCへ移行し始めたころ、DOHCなんてほんの一部のスポーツカーしか搭載していなかった時代。スペック的にはカムシャフトがヘッド上ではなくサイドにあり、長いプッシュロッドでヘッド上のバルブを駆動するオーバーヘッドバルブ(OHV)。その弱点を改良するために開発され、メインになりつつあったのがオーバーヘッドカムシャフト(OHC)エンジン。OHCは一本のカムシャフトで吸排気バルブを駆動する為にロッカーアームを介していたが、更なる高回転を目指すためにカムシャフトを2本にし、バルブを直接駆動するDOHCが一般車両用にも量産化されていくことになる。
A12は旧来のOHVながらコンパクトで軽量、低重心でとても良く回るエンジンでした。そのエンジンとボディ、足回りのバランスがとても良かったサニーのB110はモータースポーツの入門用として高い支持を受け、チューニングを受けたA12は10,000rpmの高回転にも耐える驚異的なポテンシャルをもっており、1970年代以降永きにわたり国内レースを席巻していたんですね。その後の入門用名車と云えばKP61のスターレットに移っていくのですが・・・
私は18で免許をとり、最初に乗ったのが小学生の時に我が家にやって来ていた親父のP510ブルーバードSSSクーペって云うヤツ。大学に入りクラブに属しモータースポーツのまねごとを始めるのだが、その時から親友となる友人がアルバイトで最初に手に入れたのが中古のB110のサニーGX。毎晩の様に2人で山中を駆け回ったものだ。 懐かしい。
700kg台の軽量ボディとキャンパー変化の少ないリーフリジットのリアサス(ようは板バネ)の素直な操縦性はさすがモータースポーツのエントリー機種だった。
SUツインキャブのノーマルのA12であったが当たりのエンジンだったのか無類に良く回ったのを覚えている。
いろんなジャンルで、名機、名作と云われるのはスペックだけでは語れないものですね。
名機なる響きに弱いのでついにA12ユニットを手に入れることにしました♪
ってRICOHですが・・・
GXR行きます!
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2010/10/25 22:52:24