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調布市のKAZの"モンキーR改(2種登録)" [ホンダ モンキーR]

整備手帳

作業日:2025年4月28日

[モンキーR改] 路上復帰への道33_【まとめ】燃料タンクのサビ取り効果の推移の巻(内視鏡)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
1
路上復帰への道32_ショップに整備入庫日を相談の巻(CBRの整備と同じ店舗)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28696/8211317/note.aspx からの続きです。

今回の整備手帳(Vol.33)は、「燃料タンクのサビ取り」についての 【まとめ】 になります。
これまでに行ってきた手法ごとに、そのサビ取り効果を時系列でまとめています。それぞれの状況を、代表的な 「内視鏡の画像(各2枚ずつ)」 を用いることで比較できるようにしました。

左の画像は、約20年の放置後に燃料タンクキャップを開いた瞬間のものです(次の画像へ)。
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【0.初期状態】
約20年振りに開けた燃料タンクの底面は、一面がサビで覆われているだけでなく、脱落したサビの「かけら」がまるでグランドキャニオンのように堆積していました。

この状態が、サビ取り作業に着手する前の「初期状態(出発点)」です。
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【1.重曹で洗浄】
サビ取りに着手する前に、まずは重曹で燃料タンク内を洗浄しました。

乾燥してサビだらけだと思っていたのですが、重曹を溶解させたお湯をタンク内に流し込むと、ガソリンの残存変性成分が反応したようで、まるで地獄の池のような?茶色い泡がブクブク出てきました。
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【2.ブラッシング】
燃料タンクの底面をトイレブラシでブラシ掛けしつつ、重曹溶液を排出したあとのタンク底面の画像です。

相変わらず底面にはサビがあるのですが、ブラシ掛けで除去できた部分がある(タンク素地のシルバー色が見えてきた)ことにより、「何とかなるかも?」 と(この時点では)思われました。
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【3.重曹で一晩放置(タンク後方の状態)】
重曹で洗浄が可能だったことから、今度はタンク内を重曹溶液で満たした上で、一晩放置しました。画像は、その際に内視鏡で観察したタンク後方の状態です。

ガソリンの残存変性成分は除去できたようですが、周囲はガンコなサビで覆われていることを認識しました。
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【3.重曹で一晩放置(タンク前方の状態)】
タンク前方の状態も後方と同様で、サビは茶色だけでなく黒色の様相も呈している状態です。

サビがガンコであることは疑いようもないほどだったため、次のステップとしては、いきなり「花咲かG」でサビ取り処理をする前に、いったん(禁断の手と呼ばれる)サンポールでサビ落としを進めた方が効率的だと判断しました。
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【4.サンポール1回目(タンク後方の状態)】
ひどいサビには、相応の対応をしなければなりません。意を決してサンポール希釈液(容量: 1L)をタンクに流し込みました。

シュワシュワと音を立てながら泡立ちが始まり、サビと反応していることが伺えます。その後、タンク後方を内視鏡で観察しましたが、まだまだサビが残っていることを認識しました。
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【4.サンポール1回目(タンク前方の状態)】
タンク前方についても、サンポールで処置をしても、底面を中心にまだまだサビがガッツリ残っている状態でした。

このサビに対応するためには、さらにサンポールでの処理を重ねる必要があると考えました。この時点では、サンポールによる副作用よりもサビ取り効果のメリットの方が大きい…と判断。
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【5.サンポール2回目(タンク後方の状態)】
サンポールによる(サビ以外の部分への)ダメージを懸念して、2回目もサンポール希釈液は容量を1Lに抑えました。画像は、その希釈液を流し込んで排出したあとの、タンク後方の状態です。

全然サビが取れません…(汗)。
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【5.サンポール2回目(タンク前方の状態)】
サンポールによる2回目の処理を行ったあとの、タンク前方の状態です。

こちらも、全然サビが取れていません。かくなる上は、サンポール溶液を1Lと言わず4Lまで増量した上で、しばらく浸漬してみることにします(次の画像へ)。
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【6.サンポール3回目(タンク後方の状態)】
サンポール溶液を4Lに増量し、浸漬時間も増やしてサビ取り処理を行ったところ、ようやく効果が現れ始めました。

タンク後方については、底面も左右両側面も多くの部分でサビの除去ができました。代わりに、薄茶色の部分は(サンポールを排出後、空気に触れた部分から)徐々に発生した新しい表面サビです。
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【6.サンポール3回目(タンク前方の状態)】
タンク前方についても、底面のところどころに素地が現れて、サビ取り効果が現れてきました。
ただしタンク後方と較べると、まだまだ残存サビの範囲が広いです。

サビを除去できた部分には、空気と触れて新しいサビが現れるといった副作用が確認できたため、サンポール(力技)でのサビ取りはここまでとして、次からは本命剤の「花咲かG」に期待することにしました。
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【7.花咲かG・浸漬1回目(タンク後方の状態)】
「花咲かG」の20倍希釈液で3.5日間、浸漬したあとの燃料タンク底面です。

底面のサビはほとんど取れて(ドット残りはある)、面と面が交わる部分(スキマ)にサビが残っている様子が伺えます。
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【7.花咲かG・浸漬1回目(タンク前方の状態)】
タンク前方については、底面の所々にまだガンコなサビが残っている状態です。

この状態では、とうてい「サビが落ちた」とは言えません。さらに浸漬が必要、と判断しました(次の画像へ)。
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【8.花咲かG・浸漬2回目(タンク後方の状態)】
2回目の浸漬も20倍希釈で3.5日間(累計では7日間)となり、その後に内視鏡でタンク後方を観察したときの様子です。

一部を残し、思いのほかサビが取れました。「花咲かG」、意外にやるじゃん(やるやんけ)!というのが、このときの素直な感想です。
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【8.花咲かG・浸漬2回目(タンク前方の状態)】
タンクの前方についても、2回目の浸漬(20倍希釈で3.5日間、累計では7日間)の後は、多くのエリアでサビが落とせました。

ただし、やはりまだ底面や縁(フチ)には、部分的にサビが残っています。これまでのところ、花咲かGでは副作用は特に無いようですので、次(3回目)は思い切って浸漬時間を増やしてトライします(次の画像へ)。
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【9.花咲かG・浸漬3回目(タンク後方の状態)】
「花咲かG」 の希釈液は、再利用を繰り返すと効果が落ちることから、3回目の浸漬は1回目や2回目の浸漬日数を超える6日間で実施しました(再利用なので希釈率は20倍のまま)。

タンク後方は、ほとんどの領域でサビが取れました。惜しいところでサビが残る程度です。
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【9.花咲かG・浸漬3回目(タンク前方の状態)】
浸漬3回目の処置を行ったあとの、タンク前方の様子です。タンク底面のサビは、キレイに除去できており、排水パイプの陰に一部のサビが残る程度まで、サビ取りが進みました。

処理液のこれ以上の再利用(この時点で、累積13時間の浸漬を実施済み)は苦しいこと、溶液に頼るよりも物理的な手法に戻ってサビ取りをする方が効果が高そうであること、から、次はブラシ掛けをトライしました(次の画像へ)。
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【10.ブラシ掛け→水洗後にリンス処理後(タンク後方の状態)】
タンク底面と左右の垂直面とが交わる部分に、サビが若干、残ってしまっているのが残念です。

ただし この程度の場合は、サビ対策として次に予定している「樹脂コーティング」への悪影響はないと考えています。
また、画像には示していませんが、天井方向(給油口周辺)のサビも、しっかりと除去できています。
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【10.ブラシ掛け→水洗後にリンス処理後(タンク前方の状態)】
タンク前方については、底面も側面も、かなりキレイにサビ取りが出来ました。

将来の「樹脂コーティング」を視野に入れたサビ取り処理としては、このへんで手打ちとしました(この状態の画像を、実際に修理ショップにお見せしたところ、良い状態とのコメントもいただきました: 過去ログのVol.32をご参照)。

こうしてサビ取りの推移を振り返ってみると、次のことが言えると考えます。
・サンポールも、デメリットを理解した上で
 使い方次第では強力なアイテムになる。
・「花咲かG」では、タンクの姿勢や揺動を
 加えるなどの工夫と、適切な浸漬日数
 により大きな効果が得られる。
・(可能なら)物理的にブラシ掛けすることも
 重要である。

「路上復帰への道34」 に続く。
 ↓
2025-05-03(Sat.) : 更新
[モンキーR改] 路上復帰への道34_手洗い洗車をする、の巻(DIYでエンジンに触れない理由も)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28696/8214131/note.aspx をアップしました。

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