FCRキャブレターのメンテナンス
1
今回の整備手帳はFCRキャブレターを分解して
メンテナンスをした報告になります。 (*´-`)
しかし、メンテナンスと言っても...
キャブを分解したついでに
劣化したパーツを交換した部分を
「ただ紹介するだけ」の整備手帳となります。
パーツを交換する方法や手順などは
あとで紹介するYouTubeを参考にして下さい。
m(_ _ )m
─────────────────
ZZを所有してから20年以上経ちますけど...
FCRキャブに関する知識は全くありません。
(;^_^A
でも、いつかはFCRキャブをバラして
メンテする時が、必ず来る !( `ー´)ノ
そんな事を
ずぅ~と前から予想していました。
そして、毎月発売されるバイク雑誌の中で
FCRキャブに関する特集記事が出ていると
この雑誌があれば
いつか、きっと役に立つ日がくる..
そんな思いで、特集記事の雑誌を購入。
(゜_゜;)
でも「FCRキャブの分解整備」に関しては...
雑誌の特集記事を読むより
YouTubeで見た方が断然解り易いです!
(≧∇≦)
と、言う事で...
今回、FCRキャブをバラす時に
とても、参考になったYouTubeはこちらです。
↓ m(._.)m
【FCRのメンテナンス】
https://youtu.be/bcO6tZedE4s
【続・FCRのメンテナンス(前編)】
https://youtu.be/TYSzRRvFN7A
【続・FCRのメンテナンス(後編)】
https://youtu.be/pxGrHlY-xxw
そして、そのメンテする作業内容ですが...
前回、キャブを取り外した整備手帳の中で↓
【FCRキャブレターの取り外し方】
https://minkara.carview.co.jp/userid/1370457/car/1056171/5548039/note.aspx
ガソリン漏れしている部分が見つかり
その部分を直すのには
FCRキャブを全て分解しないと直らないので
(〃´o`)=3
その分解したついでに
経年劣化しているゴムパーツ類を
ほぼ全て交換する事にしました。
経年劣化したパーツの品番と入手先は
こちらのショップのHPを参考にしました。
↓
http://www.acv.co.jp/01_product/keihin_fcr_hz_big.html
で、実際に注文しましたパーツはこちらです。
(個数は予備のパーツを含みます。)
●No.82→品番W9353-65000 (16個)
●No.54→品番16178-548-0040 (6個)
●No.85→品番W9351-13057 (12個)
●No.88→品番32620030 (1個)
●No.122→品番16075-935-0060 (6個)
●No.71→品番1028-825-2001 (2個)
●No.45→品番1202-846-6000 (6個)
●No.22→品番1099-817-6000 (6個)
●No.51→品番1201-055-2102 (2個)
●No.52→品番 W9353-36000 (2個)
●No.53→品番1300-142-2000 (1個)
●No.無し→品番0804-992-0000 (2個)
●No.無し→Kawasaki 92055-1492(6個)
以上が注文したパーツの全てとなり
肝心な値段は
予備のパーツも含めているので
合計22,000円を超えましたぁ~
(>_<)
2
先ほど紹介したYouTubeですけど
この動画で作業しているバイク用FCRキャブと
ZZに搭載されているFCRキャブは
同じの大きさ(41Ф)のキャブですけど
2点ほど違っている部分があります。 ( ゜o゜)
①ZZの方にはスロットルシャフトに
もう1つスプリングが追加されてます。
②加速ポンプの位置が、4番キャブ下側でなく
ZZの方は2番キャブ下側になります。
また...僕のような素人が
このキャブをバラす動画を
初めて見た時の感想は...
けっこう作業内容の難易度が高く
知識がない素人が
手を出す作業ではないかも?
と、正直思いました...(;´Д`)
でも、絶対に自分自身で
このキャブをメンテしたい!
そんな意欲だけはありましたので
何度も何度も、繰り返し動画を見続けながら
何とか、自分自身でメンテをしました。
(;^_^A
───────────────────
では、交換したパーツの紹介になりますけど
分解した後で、組み付けする時には
こちらの「フッ素グリス」も忘れずに↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/1370457/car/1056171/9922800/parts.aspx
《キャブ下側の交換したパーツ》
●No.45 フロートチャンバーOリング
(1個1,080円 4個必要)
●No.71 ゴムキャップ
(1個460円 1個必要)
●No.88 ゴムホース
(1本600円 1本から3分割にカット)
●No.122 ドレンボルトOリング
(1個110円 4個必要)
【注意点】
No.45のOリングは、キレイに剥がさないと
後々、ガソリン漏れの原因になるので慎重に!
No.88の古いゴムホースは
パイプ部分にこびり付いて、全く抜けないので
ボロボロ砕いて剥がし取る方法しかなく
地味に時間が掛かります。(>_< )
3
それからパーツ交換した後
正確にキャブを元通りに組み付け直せるのか?
とても不安でした...(´Д`)
なので、パーツを交換する前に
練習として?
キャブの「分解」と「組み立て」を
3回実施しました。(`_´メ)
特に、スロットシャフト部分にある
2つのスプリングを同時に組み込むのですけど
動画の方には、説明されていません。ヽ(´o`;
スプリングが入る部分は
分解する方は、とても簡単なんですが
元通りに戻す事が、かなり難しいです!
《バルブ側と加速ポンプの交換したパーツ》
●No.22 リップシール
(1個480円 4個必要)
●No.51 ダイヤフラム
(1個1,360円 1個必要)
●No.52 Uリング
(1個50円 1個必要)
●No.53 コイルスプリング
(1個60円 1個必要)
●No.54 Oリング
(1個50円 1個必要)
【注意点】
リップシールを新品に交換すると
画像のように、浮動バルブを指で押さえても
指を離すと、画像のように浮き上がります。
加速ポンプ内部のパーツ交換は
No.51~54のパーツが必要になります。
また、紹介したYouTubeでも伝えていますが
No.52のUリングは、表裏の向きがあるので
取付け時には、注意して下さい。m(_ _ )m
4
そして今度はガソリンが流れる部分の
重要なパーツ交換部分の紹介になります。
しかし、これらのパーツを交換するには
4つ連結しているFCRキャブを
全て分解しないと、パーツ交換できないので
かなり難易度が高くなる作業です。 ( ; ゜Д゜)
スプリングが2個入るスロットシャフトと
加速ポンプ横のスプリングが組み込む部分は
元通りに戻すのが非常に難しいので
事前に正常な状態を
写真で撮って置く事をお勧めします。
( `ー´)ノ
《ガソリン系ホースの交換したパーツ》
●No.82 Uリング
(1個240円 10個必要)
●No.85 Oリング
(1個50円 8個必要)
●No.54 Oリング
(1個50円 2個必要)
【注意点】
画像のように
エアーベント側Tジョイントに入るUリングは
左右で入れる個数が違いますが
今思えば?
画像とは逆に、右側3個と左側2個で入れても
ホースの位置が若干ズレるぐらいだけなので
どちらでも良いはずです。(;^_^A
また、燃料ホース側のTジョイントには
左右両方に各2個Oリングが入ります。
交換したOリングは薄くグリスを塗って
差し込む時には
ゴムが痛まないように注意しました。
何度も言いますけど
加速ポンプやスロットシャフトのスプリングが
元通りにするのが、非常に難しいです。
ヽ(´o`;
スロットシャフトのスプリングは
2個のスプリングを一緒に組み付けながら
それと同時に、いろいろな部品を
取付ける必用があります!(ノ゜ο゜)ノ
ちなみに...
FCRキャブを取外した時
油分の付着で、かなり汚れていましたが
汚れを落としてから
こちらのBLUE MAGICを使用して磨くと↓
とてもキレイになりました。(^_^)v
https://minkara.carview.co.jp/userid/1370457/car/1056171/10417349/parts.aspx 5
ご覧の画像(中段と左下側)は
先程記載した
組み付けが難しいスプリング部分です。
しかし、何度も組み込む練習を事前にすれば
必ず元通りに組み付けできるはず!(V^-°)
《品番の番号が無いパーツの交換》
●Kawasaki製Oリング92055-1492
※画像上右側(1個200円 4個必要)
●ゴムホース品番0804-992-0000
※画像上左側(1個1,200円 1個必要 )
※パーツの値段の表記は
全て2019年5月の価格です。
【注意点】
画像上右側の矢印で示したのが
FCRキャブのパーツ交換の中では
唯一の他社製(kawasaki純正品)です。
このパーツは
チャンバー側との間に入れるパッキンになり
古いOリングのゴムは硬化していましたが
ほとんど劣化はしていません。 (*´-`)
あと、画像左上のホースが
スロットシャフトに通すゴムホースで
ZZの場合47.5mmの長さのホースになります。
以上が交換したパーツの全てですけど...
古いパーツは、全て硬化しているものの
そのまま使っても良さそうの物もありました?
(^ー^)
他にも、樹脂製品やゴム製のパーツが
まだ交換していない部分が多少ありますが...
今回の作業は
ガソリン漏れを直す目的がメインでしたので
フロート類やスクリュー系に入る
ゴムパーツは交換しません。(。・_・。)ノ
また、4つバラバラになったキャブを
再び、組み立て直す時...
もう1つ注意点があります。( ゜o゜)
スロットルシャフトを4つのキャブに通す際に
1番左側の1番キャブに
スロットルシャフトを通しても
画像右下のように左端まで
スロットルシャフトは届きません。
\(゜o゜;)/
串カツに例えると...
カツが4つ、串に刺さっていても
一番先のカツに
串が突き抜けていない状態です。
解るかな?(;^_^A
この事は「トミーカイラZZ掲示板」内の
No.9 (2019/06/05 15:04に投稿)にも
関連情報があります。↓
https://minkara.carview.co.jp/group/tommykairaZZ/bbs/12998305/l15/ 6
キャブを分解してパーツの交換が終了し
無事に4つのキャブを組み立て直したら
あとは4ヵ所調整する部分がありますので
今度は、その紹介になります。
そして、その調整方法を参考にしたのが
こちらのYouTubeになります。↓ m(._.)m
名車GSX1100Sのレストア part9
【FCRのオーバーホール組み立て編】
https://youtu.be/u4v7enf1YCw
このYouTubeにもあるように
基準キャブとなる2番キャブを
(前方から見て左から2番目)
針金2本(太さ0.55mmと0.7mm)を使って
まず2ヵ所の隙間を調整をします。
(`_´メ)
【画像の中段】
画像は基準の2番キャブになり
矢印で示した部分が、調整する部分で
スロットシャフトとキャブ間の隙間部分です。
「FCR セッティングマニュアル」によると
この隙間が0.7mm必要になりますから
ちょうど同じ太さ(0.7mm)の針金を使って
隙間にピッタリ入るよう調整します。
(。・_・。)ノ
【画像の下段】
もう1ヵ所調整する位置は
同じく2番キャブの矢印して示した隙間部分で
「FCR セッティングマニュアル」によると
0.6mmの隙間が必要との事ですが
0.6mmの針金が手に入らなかった為
0.55mmの針金を隙間に入れて
同様な隙間を調整をしました。(;^_^A
※ 紹介したYouTubeでは
16分46秒から隙間の調整をしています。
この2番キャブの2ヵ所を調整すると
次に紹介する調整作業へ移ります。↓ m(._.)m
7
基準となる2番キャブの調整が終わると
スライドバルブの、開き具合を調整します。
(*^ー^)ノ♪
まずスロットルシャフトを回すと
1番~4番キャブのスライドバルブが開閉し
その開き具合が
4つとも同じ間隔で開くように調整します。
しかし、2番キャブが基準になる為
2番キャブ側を調整する事はありません。
※ 先ほど紹介したYouTubeでは19分04秒から
同調の調整作業を実施しています。
YouTubeでは太さ3mmのステンレス棒を
調整するのに使用していますが
そんなステンレス棒など売ってなかったので
僕は、先を削った釘を代用しました。(;^_^A
【画像上段】
最初にFCRキャブの吸気側から
2番キャブのスライドバルブに
釘を挟み込みます。
続いて
1.3.4番キャブにも釘を挟み込みますけど
スライドバルブが閉じ過ぎて
釘が入らなかったり?
逆に開き過ぎて挟み込めない場合
黄色の矢印で示した
ナットと中心のネジ部分(2ヵ所)で
調整して2番キャブと同じ力加減で
釘を挟み込めるようにします。
きちんと釘を4本挟み込む事ができると
白色の矢印のストップスクリューを回して
スライドバルブを開くと
4つの釘が同時に滑り落ちたら?
調整(同調)が終了するのですけど...
現実はYouTubeみたいに上手く調整できず
4つの釘が同時に滑り落ちる事は
ありませんでした。(´Д`)
この調整が終わると
FCRキャブを車両に組み付けて
アクセルワイヤーをキャブに取り付けます。
※燃料ホースは取り付けません。
【画像中段】
アクセルペダルを踏み込んだままにして
スライドバルブが上に上がった状態を保ち
リンクアームとスライドバルブが
干渉している部分があるか確認します。
今回の作業では
画像で示した3番キャブの部分が
干渉していました。 ( ゜o゜)
※ 先ほど紹介したYouTubeでは18分35秒から
干渉部分の調整を実施しています。
【画像下段】
拡大画像のように
3番キャブの右側が
リンクアームとスライドバルブが
干渉しており
黄色○で示したプラスネジ部分で
均等に隙間が空くように調整します。
(*^ー^)ノ♪
これで、長々と記載した
パーツ交換とキャブ調整が終了となります。
ちなみに
キャブを全開状態にしたまま
スライドバルブを
上側に保つ事が難しい為
YouTubeの調整方法とは
順番が逆になりました。
m(_ _ )m
8
これでFCRキャブのメンテの紹介は終了ですが
FCRキャブのメンテするパーツの中には
「オーバーホールキット」となる物が
ネット等で、いろいろ販売されています。
しかし、オーバーホールキットにしては
あまりにも部品点数が少ない物ばかりで
素人の僕でも、疑問に感じる商品です。(^_^;)
そもそも...
ブレーキキャリパーの整備のように
劣化したゴム製パーツを全て交換して
新品同等な性能に戻す事を
「オーバーホールする」と言うならば
FCRキャブの場合
劣化したパーツを全て交換し
調整したとしても
厳密には
新品同等な性能に戻す事ができない...
...と、僕は考えます。( ̄^ ̄)
それに、こちらのYouTubeで
キャブの分解方法を紹介しているように↓
名車GSX1100Sのレストア part8
【FCRのオーバーホール分解編】
https://youtu.be/xn7h5sgO0kU
FCRキャブには
画像でも示したように
本体ケースが分解出来ない部分があり
その分解出来ないところに
複雑なゴム製のOリングが入ってます。
分解する事ができないので
当然、Oリングが劣化していても
交換ができません。
(*_*)
※ 紹介したYouTubeでは10分30秒ぐらいから
通常では分解できない部分を
バラしてますけど...(;^_^A
それに加えて
スライドバルブに取付けてある
4つのローラーが
FCR本体の中で上下に動くので
舗装されていない田舎道を軽トラが走ると
タイヤで凹んだ轍(わだち)が出来るように...
走行距離が多いFCRキャブの場合は
本体の内側に凹状の磨耗が発生するようです。
(-。-;)
まぁ...
凹状な磨耗が発生したら
対策品として太めのローラーと交換する?
そんなパーツもあるようですけどね。
(´-ω-`)
でも今回、FCRキャブのメンテをやってみて
FCRキャブはオーバーホールできない消耗品...
そのように感じました。(ー_ー;)
この作業をするまでは
漠然と、FCRキャブの予備があるといいなぁ~
なんて、思っていましたけど (*´ω`*)
もし、新品のFCRキャブを入手したとしても?
ZZに装着するには
専用のスロットルシャフトへ交換し
各気筒間の長さもキャブに合わせる為
キャブを繋げているパーツの交換が必要...
そんな事が解りました。 (゚_゚
まして、中古品のキャブとなると...
まず、長期間全く動かしていないキャブの場合
劣化した燃料が残留していると厄介ですし
(>_< )
それに今回は、交換しませんでしたけど
素性が不明な中古キャブだった場合
フロートやスクリュー系の交換は必要です。
また、先ほどお伝えした
分解できない部分のOリングが劣化して
内部にもキズや凹状に磨耗が発生していると?
当然、そんなFCRキャブをパーツ交換しても
従来ある性能には、絶対に戻らないはず (*_*)
また、分解できない部分の
Oリングの劣化を確認する方法には
こんなYouTubeもあります。↓ m(._.)m
FCRキャブレター 非分解箇所の
Oリングチェック方法
https://youtu.be/dAH2gJDrpa0
まぁ...
そんなこんなで...
燃料ホースのひび割れをキッカケに始まった
今回のメンテナンス作業ですけど...
FCRキャブ内部にはキズや磨耗も見当たらず
無事に経年劣化したパーツを交換できて
結果的には、とても良い経験になりました。
m(_ _ )m
ちなみに
このいい加減な情報を元に
FCRキャブをメンテナンスする場合
必ず自己責任で、よろしくお願い致します。
以上...
「FCRキャブレターのメンテナンス」でした。
(V^-°)
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( メンテナンス の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク
この記事へのコメント
ユーザーの設定によりコメントできません。