前回の続き

前回のblogのタイトルにもなってる

「俺、素人っすから」

ですが・・・


少し長文になりますが、よろしいですか？（汗



いつものように仕入れに出かけたんですね。
競り日の前日には荷物（鉢物や苗物）が揃っているので、欲しい物がある時は、下見も兼ねて前日の夜にも、荷物を見に行きます。

そこで市場の人達のオススメのモノを聞いたり、見たり、仲買人の方達がどのようなモノを買ってるかを見に行く・・・モノの動向や何が売れてるのかを見たり聞いたりして、その情報を参考にお店の仕入れに反映させるんですね。

いつもの如く、いろいろ聞いて回ったり、見てたりしてた訳です。

前日入りをすると次の日に競りにかかる商品を予約することができます。
でも、生産者の言い値での取引になるんですね。
この値段を指値といいます。
こういった取引を相対という言い方もします。


あるモノ、例えばこんなモノだとしましょうか。



大きさの対比としてタバコの箱を置いてみました。

ものすごく小さな葉牡丹です。
１センチくらいのポリポットに入っています。

話を元に戻しますね。

こういう特殊な商品の前で市場の人と

「変わったモノ作ってるねぇ、おもしろいね」

と話していたら、僕と同年齢であろうと思われる人が

「え？、これ、こんなにするの？、高ぇ～」

市場の人も困った様子で

「まぁ、作るのに技術の要るモノなので、このくらいは見てあげてください」



ここでこの言葉です。



「俺、素人っすから、分かんないです。　こんなに高いなら別の商品の方が良くないですか？」




僕の頭の中には？が一杯になりました。


何言ってるの？　ボクちゃん。
ここには何しに来てるの？
仕入れだよ？
店を代表して仕入れに来てるんじゃないの？
大体、高いとか安いとか物の価値が分かる人間が言う言葉であって、モノの価値も分からないボクちゃんには、高いか安いか分からないでしょ？
一体、誰のおかげで商売できてると思ってるの？
生産してくれる方がみえて初めて、自分の商売が成り立ってる訳でしょ？
そんなコトも分からないの？　○○か？
それに素人って何よ？
仮にも、僕と同じ仕事でメシを食ってるんだろ？
分からないなら、口を出すなよ。
余計なコトを言うから、あなたの浅い器の底が見えるんだよ。




と思いました。

分からないことには口を出さない。

僕は仕事でも仕事以外でも、知っててもあえて知らないフリをすることがあります。
余計なコトは言わないに越したコトにないですからね（笑



同年代で、同業者でこの程度の考え方しか持てないのは、とても残念だと思いました。

生産してくれる方がいるからこそ、自分の仕事が成り立ってるという根本を分からないのは、同業者として失格だと思います。
思い上がりも甚だしいです。


とまぁ、こんな内容だったりします（汗

まだまだ、駆け出しの自分が生意気にもそう思いました。