常楽寺(さぬき市〔旧志度町〕)
平賀源内の墓がある志度寺の塔頭・常楽寺
2025年06月17日
常楽寺は、志度寺の塔頭で正式には微雲窟自性院常楽寺という真言宗善通寺派の寺院です。
本尊は不動明王ですが、正面には弘法大師をおまつりしております。これは、当院本堂の場所が、かつて志度寺の御影堂(弘法大師をおまつりする堂)であったとも伝えられているためです。
当院は、天正年間(約四百二十年前)に志度の地に来住し、繁栄した摂津国(現在の兵庫県)の豪族・多田和泉守一族によって創建されました。
さぬき良寛さんと呼ばれている竹林独雄上人は、天明4(1784)年に第七代目の住職となられました。上人は、人々に衣食を分け与え、子どもともよく遊び、蟻を踏まないようにされ、蚊に刺されてもご自身の血を供養として与えるなど、慈悲深い生活を送られました。
また、上人の純粋無垢なお人柄は、そのお書きになった書面からもうかがい知ることができます。
当院の檀家である平賀家は、平賀源内ゆかりの家です。源内さんは、本草学・薬草の研究のほか、エレキテル・火浣布・平線儀・寒熱昇降器などの創製、鉱山開発、西洋画や陶芸の技法の伝授など、多方面にわたり活躍されたことで知られています。
平賀源内は、安永8(1779)年12月18日に亡くなりましたが、お墓は、常楽寺の門を入って右側にあります。戒名は「知見霊雄大居士(ちけんれいゆうだいこじ)」
常楽寺では、毎年12月18日頃に源内さんを偲んで追善法要が営まれています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.6.7
住所: 香川県さぬき市志度1105
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