究極の選択は携帯から浮気して対面で話すこと?!NEC動画投稿コンテスト
動画コンテンツに強いNEC新携帯N906シリーズとユーザーとの繋がりをもたらす動画コンテスト。
【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】
上記のコンテスト、2008/07/29(火) 丸ビル カフェイーズでNEC動画コンテストの本選発表がありました。
【丸ビル外から】

【1Fロビーカフェイーズ 本選受付】
【1Fロビーカフェイーズ 本選準備中】
当方、こんなサービスにfc2ブログで登録してみていたところ、今回お声掛けていただき拝見してきました。
ブログスカウト 御社にマッチした人気ブロガーや著名人ブロガーをご紹介します
こちらからオファー頂きNEC動画コンテストの本選を拝見させて頂けると言うことで見てきました。
以下はFlickrにアップした写真セット。
NEC究極の選択-本選 - a set on Flickr
このNECの動画コンテストは、青がイメージカラーの5.2メガのカメラ搭載、金がイメージカラーの12.9mmスリムワンセグN906iシリーズと言う、マルチメディア、動画を意識したコンテストとの事です。
(どうやら、究極の選択動画サイトの背景の青と金は、906シリーズのイメージカラーに因んだものみたいです。)
【N706,N906i,N906iμ】
【N906i】
【N906iμ】
【N906i,N906iμでの投稿作品動画再生】
5月に予備選があり、この際の投稿動画が188作品
その中から20本が選出。
本選向けに、それぞれ撮影し直し。
期間は2週間程度。
その20本の中から、大賞1本、入賞1本、特別賞3本
当日の本選でのゲストのコメントとトーク、出来る範囲でメモしてみました。
トークの際に発言の流れなどからどうしても抜けてしまいがちな言葉などありましたため、自分なりに補填しています。
場合によっては、勘違いで補填してしまっているかもしれません。
ノートへの走り書きから起こしたため取りこぼし、聞き間違え、等々色々あるかと思いますが何卒ご了承いただけます様お願い致します。
先ず最初に主催者挨拶
【NECモバイルターミナル商品戦略本部
チーフクリエイティブディレクター佐藤敏明氏】
NEC 佐藤敏明 氏
インフラ含め革新を進めている。
906iで動画なども充分楽しめる携帯がリリースできたと思う。
今後は、一方的なクリエーション、プロポーザルしていくだけでなく、
ユーザーと一緒に楽しさのデザインやディレクションをして行きたい。
それが今回の動画投稿コンテストに繋がった。
今回究極の選択と言うテーマ設定だが、究極の選択は携帯作りで常にやっている。
今後、今回のような企画等々動画などを通じてユーザーとより良く交流持ちたいとも考えている。
審査員は以下
【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】ページの紹介文より

押井守 氏
映画監督『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)『イノセンス』(04)他多数。『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟等海外の著名監督に大きな影響を与えた。
8月2日最新作『スカイ・クロラ』を公開。
「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト≫ http://sky.crawlers.jp/
押井守監督最新作 映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト
3年4年ぶりの映画スカイクロラになるけど、
今回、動画としてより映画として評価した
(動画コンテストなのに何故映画として評価??)
(もしかして、都合良く使い捨てられてしまう細切れの動画で終わるな。)
(例え短時間であっても、作品として完結し、見てもらい評価してもらいなさいなんて意味があったのかも)
(以下の記事などと合わせて読むと、そんな気がしたりします)
押井守に聞く(前編)伝えられるのは観客が見つけたものだけ - L-Cruise - 日経トレンディネット

石井竜也 氏
音楽活動や映画監督、インダストリアル・デザイナーなど多方面にわたってその才能を発揮。
毎回趣向を凝らした全国ツアー、アートパフォーマンス、オーケストラライブなどその活躍は留まることを知らない。
オフィシャルWebサイト≫
http://www.t-stone.com/
-HOME- www.t-stone.com
出てる人になったように楽しんだ
撮って見て、初めて映像にする難しさ痛感した事などあったんじゃないかと思う
必死に作る様子思い出したり、勢いや熱意がこもっていくあたり判る
ものによってはプロじゃないのか?と言う出来栄えのものも
188本から楽しませてもらいながら選出した
樋口尚文 氏
映画評論家 クリエーティブディレクター 早稲田大学卒。株式会社電通勤務。『黒澤明の映画術』『大島渚のすべて』ほか著書多数。キネマ旬報ベスト・テン
インディペンデンス系の映画など評させてもらったりしている
(たかだか)2分の動画では(完結した大したものは無いのでは無いか)と(いう思いがして)、当初はっきり言って気が進まなかった。
しかし見てみてびっくり。
これ2分?
世界相手に通用するのではないか?
攻殻、スカイクロラなどあっと言う間(にエンドロールまで来てしまって)で、まだまだみていたいのにと思う映画がある一方で絶望的に長いものがかなりある。
映画になっているものでも、(無駄なとこ切りに切って詰めていって)寧ろ2分でいいんじゃないか?
この際、2分もので修行し直した方がいいんじゃないかと思えてしまうほど。
そのぐらい見ごたえのあるものがあった
そして結果、発表
以下のサイト、filmo
[filmo] CM、つくってみない?
この中で人気が高かったものが、割合順当に入賞、大賞となったようです。
特別賞3賞は、ゲストによっての選出。
ただ要注意なのが以下の点。
ゲストの押井氏、石井氏とも携帯を持っていない・・・。
押井氏はインタネーットでデータ大量取得なども好みでない様子。
おそらくニコニコ動画で良くあるようなMADとかは見ていないのでは無いか?
もし見ていたら、選出される作品もまた違ったんじゃないかな?と言う気がしないでも無いのですが。
先ずは特別賞3本

監督賞
この夏!海ケータイか!?山ケータイか!?

【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】(別窓開きます)
takasugikari
(夏と言えば海か山。それぞれにこんなのあったらいかが?と言う究極の携帯を提示。DJノリのアナウンスでTVショッピング仕立て。でもその価格設定で来るかよと言うテンポ良い作品。うる☆星奴らで主人公あたるがぶっ飛んでいくようなハチャメチャな勢い。ただ、自分的にはどっちも欲しくないんですけど~~。)
夢のある携帯をめざした

クリエィティブ賞
JINGI

【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】(別窓開きます)
changlee_0503
(各シーンが別の作品でも使えるんじゃないかと言う印象的なシーン満載。しのぎを削る世界。ピンチには機転を利かせた行動が自らを救う。一瞬の判断。そして親父は子供の幸せを願う。ってこの世界でその判断でいいのかよ~~~。報われない息子に合掌。おそらくカットされたセリフ「終わっているのはお前だよ・・・」。もう一方の選択をしたら、果てしない抗争に突入。それだと2分じゃ)
MC)おとうさんが魅力的でしたが?
兎に角映画っぽくしたかった
でも究極の選択と携帯をいかに取り入れるか

モバイルエンターティメント賞
せんたくん

【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】(別窓開きます)
o2zantohei
(喫茶店で彼女と。便利なケイータイアプリ”せんたくん”。迷った時は最良の選択をしてくれる。そんな彼に苛立つ彼女。ところでアプリってもう一回ダウンロード出来るような・・・)
福岡から来た
グループで意見出し合いながら作った
出てきたダジャレをヒントにして作っていった
入賞は「世界浮気見破りグランプリ」
世界浮気見破りグランプリ

【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】(別窓開きます)
mm1212mm
(K-1なんかの格闘技張りのアナウンスと解説で対戦風味。ケータイを使った男と女の神業を駆使した注目の一戦。必殺技”クロコダイル”でまんまと切り抜けたかと思いきや、予測変換の再生返し技でまんまと見切られてしまう)
NEC「究極の選択」表彰式動画|ちょっぴり真面目に『環境』を考えてみる
NEC動画コンテスト回顧:アマとネットと泥臭さ|ちょっぴり真面目に『環境』を考えてみる
(開くとYoutube動画3本程度そのまま再生始まっていましたので、リンク辿られる方はご注意願います)
石井竜也について書く|ロングテールの先っぽで
ある意味強敵ばかり
MC)浮気が描かれていますがご自身の経験などが元?
彼女居ないので別にそういうことはありません!(きっぱり
MC)お仕事は?
インターネット系の仕事
MC)究極の選択、どちらを・・・・
質問が終るかどうかで、即答で
現金を!
(と力強く即答。ある意味皮肉もこもっていそうで、主催者側の意図を華麗にスルーするナイスレスポンスぶりに思わずほくそえんでしまいました。クリエーターはやっぱりこうでなくちゃ~とも。)
MC)力強いお答え、ありがとうございました。
大賞は「欲望に生きた男~クライシス風味~」
欲望に生きた男~クライシス風味~

【NEC動画コンテスト - あなたはどっち?究極の選択】(別窓開きます)
bosskan
EGEYAMA STUDIO 欲望に生きた男(オリジナル版)
EGEYAMA STUDIO 「究極の選択」本選で大賞を受賞!
大賞
まさか自分の作品がいただけるとはびっくり
勢いで撮った
MC)どんなとこから
ケータイ・・・
今、ケータイは必須必需品同然でこれをどうにかされるのが困りそう
バックアップって案外取っていないなと
そんなところから話を広げていきました
MC)案外きちんとしたところから作られているんですね
MC)ありがとうございました・・・席に戻って頂いて・・・!
MC)じゃなくて・・・(ちょっと待って!!)
MC)では、究極の選択は!?
ハリウッド・・・
に行きたいけど、協力してくれた皆に還元したいので100万
(さすが大賞を取られるあたり、コンテストの意義、演出の意図などをしっかり把握されてのお茶目効かせた応答。気遣い、気配り、意図を読み取る。
このあたりの積み重ねが大賞に繋がっているかな~とも。)
総評

樋口 尚文氏
ケータイといえばハイテクの塊
でも集まった作品は浮気の道具やみみかき搭載と言うローテクに満ちた実用品
パロディや怪しさが良く篭っている
クリエイティブはやっぱり不健康さや毒と言うインパクトが是非必要
来年もアングラの可能性の拡大を是非・・・
ところで?来年もやるんですよね?
とさりげなく毒

石井 竜也氏
タランティーノばり
海か山か
生活観が篭ったケータイの事情が良く見て取れた
実は生まれてこの方40年ケータイ持った事が無い
今回とても勉強になり、明日からでも使いたいかも
体温で作った
ノリやテンションで作っちゃった
そういうのはやっぱり気持ちが動く
情熱、熱意が伝わってくる
プロになっちゃうとバジェットとかを考えちゃうけど

押井 守氏
コンクールとか
審査する人間にアピールするには
綺麗、面白い、そそるものが写っている、そういうものが写っているのか?
誰かに見せる(魅せる)
全く知らないようなものじゃなく
写しがいがあるもの。みたいものを探し出すことから。
キャラを探しだす。
今回キャスティングが素晴らしい
演出の隙が無かった
2分で魅せる(見せる)のは大変
アマチュアで見せ場を作るとしたらやはり人の顔
まあ、犬、猫でも
(犬好きの押井監督らしいチラうら)
大賞の唯一の弱点
奥さん役の顔
もっとコワイ顔の人が良かったかも
場合によっては本物の奥さんとか
(ご本人のブログによると本物の奥さんみたいですが)
2時間のものも実は30秒くらいになっちゃうのある
2分も120分も基本は変わらない
3秒、30秒、そういう積み重ねでできあがるもの
ショートショートなどは切って切って兎に角切る
その上で足りないところを足し直す
長さに関係ない
そのうえでいかに面白くするか
総評の後プレスの囲み取材



主要メディアの記事
NECの映像コンテスト、“携帯で浮気”が大賞に決定
上位入賞テーマは「浮気」――「究極の選択」動画コンテスト:ITpro
ステージ仕切り直し。
壇上でのインタビューとトーク


石井氏への問い
MC)クリエーションなどのこだわりなどは?
魅力と思えるもの探し
MC)ヨコハマでのアートプロデュースなどですね
GROUND ANGELとは|GROUND ANGEL in HIROSHIMA
MC)衣装も素敵ですよね
作るだけでなく、写る仕事もしているのでその辺は
本当はクリエーション、編集が好き
実は(画面や人前に)出るのは辛い時もあったりする
押井氏への問い
小さいことに(捕らわれ)こだわらないように
判断できない状況を断る
瑣末や自分のこだわり
それよりも周りの人間の言う事、主張を聞いてみる
自分らしさはあくまで細部に
自分らしさを前面に出すことで、(その場の)達成感みたいなものは感じられても、それは人に見せる、(見てもらえ、評価そてもらえる)作品にならない
「こんな風にしようと思うのだけれど」と周りの人に聞いてみる。
そして普通の人の関心を見出だす。
(そんな普通の関心の方をうまく取りだし、自分が出したいものは)ゆずる
でもまとめるのは自分
(そうやって取り出してきたものは)結局自分のものに
現場を回す
(おしつけでなく、それぞれの人の特性を引き出し)その気にする
味方にしていく
みんな監督の手柄になってしまうなどと言われがち
じゃ代わろうか? と言うと、誰も代わらない。
実は映画を作っている時はちっともクリエィティブじゃない。
判断。
(これは使えるのか、関心持ってもらえるのか、必要なのか)
いかにその気にさせるか
やりたいこときいてあげる
現場作り
自分が出来なくても、誰かやってくれる人を探し出す
素材は外に一杯ある。
それを探してくる。
そういうので構成する。でも、結果的に自分の込めたいものが出てくる

MC)30代~40代が多いようですが、何かメッセージは?
石井氏
携帯、今も持っていない
押井さんももっていない
MC)首輪をかけられているような感じ?を嫌う?
押井氏
電話が嫌い
固定電話も留守電
出るのも、懸けるのも嫌い
1人になりたい
周りは迷惑みたいだけど
そうでもしないと自分の時間が持てない
作り手、受け手、検索でどんどん収集
形、種類ばかりが増える。でもそれだけじゃなくクオリティが必要
実際に会って話しをすれば伝わる、判る。けれど電話だと伝わらない。
実際に会う事によって発せられる様々な情報。これに伴うクオリティ。
そういうものがすっぽり抜け落ちてしまう。
今の検索で入手できるようなものの、クオリティは満足できない。
ライブは別個
実際に体を使っての取り組み
映画館は真っ暗なとこで1人となってじっくり見る(作品と真っ向から対峙する)
(今のPC動画などは)情報自体の劣化(を招いてしまっている)
本末転倒
ネットはあまりやらない
クォリティが抜け落ちた
ただの消費、選別の対象になってしまっていないか
結果乏しい情報(をさらっと眺めるだけになっていないか)
豊かな情報を
誰にどのように伝えるか、どこが面白かったか?
そういう語る事の大事さ
(実際に脚を運び、自分の目で見て耳で聞いて感じて作品に対峙して、自らの言葉で)
語り伝える事で、人間がフィルターになり、(単なる動画でない情感、情動など揺すられた部分が言葉以外の熱気や気持ち、アクションとなって伝えられる。)
(ネットで関連するもの一杯集めてきたなどと言う)
量よりクオリティを大事にして欲しい。
石井氏 談
遠慮してしまったと言うか
言いそびれてしまった事を押井監督がみんな言ってくれたというか
ケータイを持たない
普段から、これは~♪ビーナインス~♪からAマイナ~~へ・・・♪なんて常に考えているわけじない。
そうじゃなくて日常の生活をしっかり味わう。
そういう体験から得た肉感を歌う
そんなデジタライズ、記号への置き換えよりも生身の人と人との直接の会話
チームワークとか、人の輪が広くなる
1人になるのは大好き
人間は1人でうまれ1人で死ぬ
今って、1人で居る事が苦手では?
それがケータイと言う形になっているかも
今回の作品群、ケータイと言う枠を守りつつも人間的作品が受けている
それがほっとする 生活感 肉感が感じられると言うか
学生映画見ているようで懐かしかった
押井氏談
クリエィティブと言うか
漠然としたものでなく
人を楽しませる
例えば
綺麗
面白い
などの普通に関心呼ぶものを、手間暇かけても探し出す
そうしていくと、結局人間が一番面白い
人間と関わる事で、
その人がキャストになったりスタッフになったりお客さんになったり
1人のときをきちんと持つのと、人と関わる、そういう時が一番大事
体験をいかにするか?
ただ画面を通して見る
大量にある情報を流し見するかのように捌くよりも
面白く感じたモノを誰に伝えるか
語れる人になって欲しい
モノを作る仕事は
いかに探せるか
そこから作り出せるか
(もしも他者の)才能が自分よりもあるなら、その人に任せてしまえ
作らせちゃえ
自分である事を前面に出すよりも
(よりマッチした)能力を見出し
自分(だったらという妙なプライド、拘り由来の中途半端)を捨てて
誰かに隙間を埋めてもらう
映画なら 誰かを兎に角集める
口説く
そうやっていくと、意外な才能が転がっているかも
エンタメ、アニメなどやると思っていなかった。
作家を希望していた。
自分なんて
人がほめてくれるまま
自分をいかしてくれるのは隣に居るだれか
1人で出来るモノはそれだけで終わってしまう。
300人 400人と一緒
最低でも30人居る
じゃないと出来ない
誰かを喜ばせる事で結局いいものになる
そしてトークも終了
最後にふと思い出したかのように、スカイクロラも宜しくと短く一言だけの宣伝
寧ろスカイクロラと絡めて、がっちり語るとことか聞いてみたいななんて思っていたのですけどね
イベントが終了しお開き
会場から出たところで、大賞を受賞した方が同じく本選に選ばれた方々と話されていた。
ちょっとお話伺わせてもらった。
すると
実は大阪からいらっしゃっていたとの事
予選通過して、本戦にノミネート
その連絡が主催者側からあった
しかし実は、本戦へのノミネートは、本選当日必ず審査に出席する事が条件
本選の当日審査に出席できないのだったら、本選ノミネートはない
と言う事で、実際の生活がかかっている。
入選等するのかどうかもまるでわからない。
でも東京の会場にまで脚を運ばないとならない。
本選ノミネートそれこそが究極の選択だったのだとか。
という事は、やはり平日であったり遠方であるゆえに辞退された方も居るのじゃないだろうか?
そんなあたり、主催者側の都合が実は強く働いているのだなと思ったりしました。
まあ、半端じゃない賞金が用意されているし、ゲストにも失礼が無いようにと言う配慮はあると思いますが。
現実の生活を抱えたアマチュアから動画募りつつ、主催者のイベント成功と言う形を強く求める。
究極の選択の演出、目玉として旅行と現金
ドラマチックな見せ方をしたい、演出したい
しかし、その目論見はある意味空振り
それは、メーカー側、そして企画主導として、そこに参加する作り手と会ったり、事情や都合などを取り入れずに進めたからじゃないのか?
機材や編集ソフトが格段に安価になり、そして発表の場表現の場が身近に増え、動画や作品自体は圧倒的に増えた。
しかしきちんとした作品となると手間隙は絶対にかかる。
そういう取り組みから生まれる作品よりも本選発表を重視。
そして審査のゲストもこの人達だったら動画審査でのネームバリュもばっちりだろうみたいな人選なのかも。
と思いきや
企画を通しての最終結果はケータイ電話はあくまで道具
入賞、大賞作品とも浮気が題材。
更に入賞、大賞に贈られる究極の選択、夢の旅か賞金か?
この究極の選択、企画の意図する夢、サプライズなんてに安易に乗っかる訳にはいかない、あっさり現実的な賞金。
さらには、メインゲストの押井守監督、アーティストの石井竜也氏ともに携帯電話を所有した事が無いと言う、ある意味”携帯から浮気”しちゃった方がいいんじゃないか?!と言う、実は深い問題が横たわっているのかも?そんな事を考えさせられるNEC動画コンテストの本選発表会でした。
携帯は、見方によっては安易で薄いコミュニケーションで時間を浪費してしまう道具なのかも?
勿論道具って使いどころを見極めてしっかり使いこなすことが出来ればとっても便利だし、無ければ出来ないことも出来る。
究極の選択の一つに、旅行を用意してもらっても結局選べるもんじゃない。だって、映像で食えている訳じゃない。
むしろ好き、趣味の延長でやっている訳だから現実を犠牲にして、消費の為の一瞬の夢に現を抜かしている訳にはいかない。
現実があってのクリエーション。
仕事と周囲の人の繋がりがあっての創作活動。
まさに、偉い人にはそれがわからんのですよ。
と言ってしまいたくなる、アマチュア故の現実を抱えながらのクリエーション。
夢の旅行って、ある意味一昔前の最大のレジャー。
今夢を用意するなら、スポット番組なり、CM1本登用とか、今後に道が開けて行くような、旅で消費してお終いじゃないリアルな夢を用意して上げられたら素晴らしそう。
これは、消費者とかユーザー、アマチュアが望む夢や希望、そういうものを、プロモーションとかメーカー都合に阿り過ぎて、製品もサービスも本来ユーザーありきである事を置き忘れているのじゃないか?もしくは、現実をすぐに動かせるスポンサーありきの企画になってしまってはいないか?
そもそも動画コンテストと言う形で動画を募るのは何故?
携帯などに向く動画コンテンツが不足しているからじゃないのか?
そして、携帯向けの動画としてYoutubeやニコニコ動画などの相性がいい。
その辺で、最長2分という枠で作品を募集するという企画になったのではないか?
ならば、CM効果、PR効果も大事だけど、携帯で見てもらえるコンテンツを作る、そういう機会、人の発掘、育成そこへの支援、関与、啓蒙、対話こそが大事なんじゃないかと思います。
そして、ヨーロッパなどで昔から開かれていたコンテストの類。
それらは、パトロンであったりスポンサーとなって埋もれた才能、芽のある人材の創作活動そのものを支援していくためにあったりするようです。
それゆえにヨーロッパなどで根付いたコンテストなどは一過的消費的に終わらず、権威として定着していくのではないか?
ただそこには爵位であったり、特定の人や家のプライドが懸かっているからこそという面も大きいかもしれません。法人ではやはりそういう意識は持てと言っても難しいのかも。
例えば、車メーカーのように、創業者の名前を関した企業であれば、プライド意識も働き易いかもしれませんが。
最近言われる、TV、新聞、雑誌への広告費の低下、ネットや直接の販売店でのキャンペーンに配分をシフト。直接向き合ってのアピール、ニーズを聞き出しての提案が大事であること、対話が必要であることが言われつつある。
更に押井守監督の言う先ず見てもらえる最低限のハードルを越える。
それには例えば映画としての形。
起承転結であったり、一本の作品として見られる。
そして3秒、30秒の積み重ね。
更には自分の都合で無い、人の向ける関心を捉えての作品作り。
これは、作品のクリエーターに限らない。
メーカーの製品作り。
映像作品。
場合によってはブログ。
そして仕事や人生にも通じてしまう。
道具は便利ではあるけど、それに使われてしまう、振り回されてしまわない。
中心に必ず人が居る。その周囲も人が居て成りたっている。
そんな事、考えてしまいました。
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