本日は昨年12月にマイナーチェンジしたスズキ エスクード(2,658,960円/6AT/4WD)と今年1月に追加されたホンダ ヴェゼルのターボエンジン搭載グレード、TOURNG Honda SENSING(2,903,040円/CVT/FF)に試乗しました。
エスクードも搭載エンジンは1,400CC直噴ターボエンジンとなるので、今回はダウンサイジングターボエンジン搭載車の比較試乗記としたいと思います。
【エクステリア】
エスクード ボディカラーはアイスグレーイッシュブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
ヴェゼル TOURING Honda SENSING ボディカラーはプレミアムクリスタルブルー・メタリック
・塗装などの外観品質でヴェゼルの勝ち
エスクードは歴代モデルに通じる、ボクシーでクラシカルなクロカン4駆スタイルで、ヴェゼルは流麗なハッチバックのモダンなSUVスタイルといったところでしょうか。
エクステリアデザインは人それぞれ好みがあるので、深くは言及しませんが、塗装の綺麗さや細部の造り込みはヴェゼルのほうがエスクードよりも上回る印象だったので、ここはヴェゼルの勝ちとしたいと思います。
【インテリア】
エスクードのダッシュボード
ヴェゼル TOURING Honda SENSINGのダッシュボード
・造り込みの良さはヴェゼルの圧勝
エスクードはオーソドックスな左右対称のT字型ダッシュボードとなります。昨年12月のマイナーチェンジでそのダッシュボード上面がソフトパッド化されクオリティを上げたかに見えましたが、このことによって今度はテカテカのハードボードが使用されているドアトリムが余計に目立つようになってしまいました。これはクルマに乗るたびに目にしてしまうので、気になる人は気になってしまうかもです。
ヴェゼルはダッシュボードの目立つ部分とコンソール側面、そしてドアアームレストがブラウンカラーでコーディネートされていて、上質な雰囲気を醸し出しています。使用している素材はそれほどクオリティの高い素材ではないのですが、見せ方が上手いですね。よってインテリアはヴェゼルの圧勝としたいと思います。
【シート】
エスクードのフロントシート
ヴェゼル TOURING Honda SENSINGのフロントシート
・座った時に優しく包み込まれるようなフィット感のエスクードのシートの勝ち
両車ともシートヒーターが標準装備されています。
エスクードのシートは本革とスエード調のコンビシートで、この生地の張り具合がちょうど良く、背中から太ももにかけて優しく包み込まれるようなホールド感というか、フィット感で個人的にはかなり掛け心地の良いシートに感じました。
ヴェゼルは本革調の合成皮革とウルトラスエードのコンビシートで、こちらもフィット感はなかなかのものでしたが、エスクードと比較すると生地の張りが強く、包まれ感はエスクードに軍配が上がりました。
【エンジン・トランスミッション】
エスクードのトランスミッションは6速AT
ヴェゼル TOURING Honda SENSINGのトランスミッションはCVT
・軽量な車体とエンジンのパワフルさでエスクードの圧勝
エスクードに搭載されるパワートレーンは1,400CC直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(136PS/21.4kgf.m)と6速ATの組み合わせです。車両重量が1,220㎏と軽量なこともあって、数値以上のパワフルさがあります。停止からアクセルを踏み込むと、本当に頭で思い描く通りの加速をしてくれて、加速感は2,500CC超級の加速感です。
ヴェゼル TOURING Honda SENSINGに搭載されるパワートレーンは1,500CC直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(172PS/22.4kgf.m)とCVTの組み合わせです。車両重量は1,360kgとエスクードよりも140kg増加しているものの、+100CCと+36PS/1kgf.mで余裕かなぁと思いきや、エスクードと比べると速さを感じることはなく、こんかいは郊外路の試乗でしたが、「その気になって」踏み込まなければ日常的には1,800CC+α程度の加速感です。
一般的によく言われるのが6速ATとCVTによる加速感の違いですが、ホンダ N-ONEに乗っていたころ、CVTでもクソ速かったことを思えばトランスミッションがすべての原因ではなく、ここは車両重量の軽さとエンジンが持つ「力」の差かなと。よってエスクードの「圧勝」としたいと思います。
【サスペンション・乗り心地】
エスクードに装着されていたタイヤは215/55R17 コンチネンタル コンチエココンタクト
ヴェゼル TOURING Honda SENSINGに装着されていたタイヤは225/55R18 ミシュラン プライマシー3
・軽快なエスクードと重厚なヴェゼル、甲乙つけ難いが「一体感」でエスクードの勝ち
両車ともサスペンション形式はフロント・ストラット/リヤ・トーションビームとなります。
エスクードは先週試乗したPOLO TSI-R Lineに通じるような軽快なハンドリングで、硬めで少し突き上げを感じる足回りですが、ステアリング操作に対するクルマの反応が早く、クックッと軽快に曲がる印象です。本当、パワフルなエンジンとこの足回りは是非とも山道で走行してみたくなる印象でした。
ヴェゼルも硬めではありますが、エスクードよりも突き上げ感が抑えられている印象で、ステアリングに対する反応もクッというよりはスゥーッと曲がる印象で、軽快感よりも重厚感を感じる足回りです。本当、内装の雰囲気にマッチしています。
正直言って「走らせ方」が違うので評価は難しいところですが、ここは走っていて気持ちの良いエスクードの勝ちとしたいと思います。
【総括】
エスクード
ヴェゼル TOURING Honda SENSING
正直言って、エスクードは輸入車であること、ヴェゼルは高価格(290万円‼)ということで販売台数のあまり見込めない両車の比較でしたが、両方とも相当実力の高いクルマなので、今回のこのブログがこの両車を検討する方の一助になりましたでしょうか。
特にエスクードはべ○トカーでは低評価でしたが、全然そんなことはないんですよ。乗ると速さと軽快さにビックリします。
個人的には…ハッキリ言って悩みますねぇ。インテリアのドアトリムの件が無ければエスクードイチオシでしたが…。長く乗るならやっぱりヴェゼルのクオリティの高さも捨てがたいですし。
「どちらがいい」という結論が出ない比較試乗記でした。スミマセン。
このブログの撮影機材
カメラ Panasonic LUMIX G9
レンズ Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60㎜/F2.8-4.0 ASPH. /POWER O.I.S
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試乗 | クルマ
Posted at
2019/03/26 22:27:14