ホタルヲホコル

鞆渕地区の
蛍が見れるエリアには
見物客のクルマは乗り入れ禁止

小学校の駐車場が臨時に開放されている

まだ明るいうちに
一番乗りで乗り入れたら

交通整理をやっている
地元の人が声をかけてきた

｢こんにちは～、蛍見に来てくれたの？｣

｢見に来たの？｣
ではなく
｢見に来てくれたの？｣

目当ての小川の橋のそばで
農作業をしていたおじさんも
｢蛍見に来てくれたの？｣
と声をかけて来た

途中ですれ違ったおばあちゃんも
｢こんにちは～｣
と声をかけて来た

蛍見物の客なんて
地元に利益を与えるわけでもないし
普段は静かな田舎の集落に
夜中までウロウロして下手すればウルサイ見物客もいるだろうに

随分と歓迎ムードたっぷり



この地区の人達にとっては
蛍はかなり自慢なんだろう

蛍が住める環境というのは
たしかに充分に自慢に値する

平安時代から続く
由緒正しい神社とその氏子ということから始まって

美しい自然を守る生活を続けて来たという自負もあるのかもしれない



単なる村おこしとは違って
蛍を見るだけでなく
明るいうちからでかけて
田舎の雰囲気を存分に味わったり
地元の人と触れ合ったりってことも
ここを訪れる楽しみになるかも