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macG4の"mac280CE" [メルセデス・ベンツ ミディアムクラス クーペ]

整備手帳

作業日:2025年3月15日

W123 ENGアクセルリンケージ錆付き アクセルワーク改善

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 6時間以内
1
出かけようと朝一番始動した瞬間、エン
ジンがいきなり吹け上がりました。
アクセルペダルから即足を離しましたが
高回転に上昇したまま。

2018年12月に経験した症状と一緒です
途中までの分解は先に、
2019年2月11日のブログを先にご覧く
ださい。(上記関連URL添付参照の事)
2
1、初めにエアクリーナ上部カバーに取
  り付けられている蝶ナットを取外し
  ます。
2、エアクリーナ上部カバーに付いてい
  るブローバイホースをカバー引き抜
  きます。
3、ケースにカバーを取り付けている
  6箇所のバネ状の押さえを外します
  (バネが跳ねるので注意が必要です)

3
左の写真では分かりにくいですが、エア
クリーナケース下部が前後2箇所、取り
付けられている蝶ナットを取外します。
・蝶ナットが固い場合はプライヤー等
 で緩めて下さい
4
接続されている各部リンクを切ります
・左側の全体が汚れた写真は、以前に
 撮った写真です
5
2019年2月修理時
このリンク部分のシャフト部が錆付き
かじりが発生、以前のアクセルペダル戻
り不良の原因となった箇所です。

・取外して見ると
1、シャフトにグリースは残っていた
  ・シャフト表面を指でなぞって見
   てもざらつきは無く、錆は見ら
   れません
2、各リンク接続部のピボット部にもグ
  リースは残っていました

(注)但し、どの部位もグリース残量は
  わずかで、定期的なグリース塗布
  は必要と感じます

3、左の写真の様にシャフト下部にドラ
  イバーを入れこじると脱着しやすく
  なります
4、それでも固い場合は、事前いC-RCを
  吹いておくと良いでしょう

ここまでが前回分解清掃、整備した部分
です。
*今回の不具合原因はここでは有りません
6
先程の位置からラジエータ寄り原因はこ

写真中央から少し左側のシャフトです
7
no6写真からレバーリンク部を脱着した
もの

左記の写真のシャフトのサビの噛み込み
による、アクセルペダル戻り不良です
故障現象は以前の不具合と同じですが、
場所が違っていました。
8
前回不具合時この箇所は、汚れを取る清掃だけを行なっていました。

リンク関連の不具合だったのですから、最低でもエンジンルーム内のリンク関連は全て脱着して点検すべきでした。
そう言う意味で今回の不具合は事前に防げたものでした。

又、不具合タイトルを「アクセルリンケージ錆付き」
前回のタイトルを 「アクセルリンケージ戻り不良」としていますが これではこの不具合の危機感が伝わりませんね


***エンジン吹け上がり制御不能***

とした方が良いかも知れません W123オーナーの方は早急に点検、メンテナンスする事をお勧めします

*走行中、又は信号停止からの発進時にアクセルペダルを踏んだ瞬間、踏んだ状態でリンクが固着したらエンジンが高回転になったままになる訳で、非常に恐しい事態になります。

『とっさにこの状態になった時、すぐにニュートラルにする、ブレーキを思いっきり踏み込む』 対処は不可能かも知れません。
考えてる必要は有りません、メンテを即実行のみです。

私は今回駐車場で停車中でしたが、前回は走行中(但し徐行から踏み込んだ所で、通行量の無い時だったのが幸いでした)

9
当該レバーリンクを脱着、この穴部分と
シャフトのサビ除去を行いました。

上から見ただけでも油分がなく乾燥して
いるのが分かります。
10
しかしこのレバーリンクの裏側はご覧の
通り、油にゴミが付着しパーツクリーナ
ー等では全く落ちません。
11
手製の竹ベラで汚れを削ぎ落としてから
パーツクリーナーで綺麗にしました。
12
この部位のリンク脱着時の注意事項

1、上部は被さる様に、下部は右に押し
  込む構造です
2、この短いリンクを切る前に
  ①ネジ部の長さを測っておく事
  ②上下ネジ部のロックナット
   (6mm程)を外す前にしっかり
   締めておきます
 *脱着時、又清掃時緩みます
  エンジンの回転数が変わる可能性
  があります

3、この短いリンクの接続は非常に固く
  バールのようなもので押し切る必要
  があります
  *装着時は小さなハンマーで丸い頭
  の部分を軽くたたいてボールに入れ
  ます
4、下部だけを脱着し、上部はレバー側
  に付けたままにしておき、後で
  レバー単独からリンクを取外します

  装着時はレバー側に事前に付けてお
  きます。
  下部だけを横に叩くと入り易くなり
  ます(私はハンマーが無かったので
  ホイールナットレンチで叩きました)

13
全てのリンク(ボール部、挟み込むメス側)、シャフト、穴部にリチウムグリースを塗布し接続装着します。
*エンジン内部で高温になるのでモリブデン系は使用しない方が良いでしょう。

14
このリンケージ脱着作業をするに当たり
シャフトからの外れ防止用のリングを飛
ばす可能性がある事から、
『6mm Eリング』を事前購入、不測の
事態に備えました。

念の為、案内しておきます
15
今回の作業で使用した道具一式
左から
1、自家製竹ベラ(数種類を用意)
2、歯ブラシ
3、リチウムグリース
4、プライヤー
5、マイナスドライバー
  Eリング脱着用
6、ホイールナットレンチ
  (小ハンマー変わり)
7、5-56スプレー
8、エンジンクリーナー
  写真のものは泡状になり
  パーツクリーナーより使い
  やすかった
9、紙ヤスリ(写真無し)
16
今回の作業にあたって

一つの事象から原因を見つけたら、構造が理解出来ていない場合はなおさら、関連部位は無いか良く現物を見て想像を働かせる必要がありますね。これぞKYT(危険予知)です

更に今回の原因箇所、購入時からアクセルが重く、エンジンフィールがなんとも悪い車と感じていました。
ワンオーナー車を運転させてもらった時、非常に静かで軽快なエンジンフィールを経験し、自分の車はどこかおかしいと納入当初から思っていました。
車の整備経験が無かった為、何もしないできた結果がこれです。

今回の作業を終え、アクセルペダルの応答性が格段に軽くなり、愛車のアクセルフィーリングが大変良くなりました。
アクセルペダルの感じが重い方、何かフィーリングに違和感を感じている方は、運転室内部のアクセルペダルの取り付け部から今回のリンケージ全部を点検してみてはいかがでしょう。
作業時間の大半は、前回同様清掃時間です

先のブログと一部内容と重複しますが
・余りに簡潔に書くと、私の様に整備にうとい方、苦手な方でも実施できるよう、くどい説明です。
整備初心者でも分かりやすい整備手帳となるよう心掛けています。

脱着作業箇所全てを再度確認(特にEリングの装着状況と接続部を念入りに行います)、作業を終えました。
良いW123ライフとなりますように、全国のW123オーナーの方へ!




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