S660のエンジン回転数パルスを拾えそうな配線を探すPGM-ECU47,30,31,38,37
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
とある方から、シフトタイミングライトというサーキット走行等で、エンジン回転数がレブに近づくとペカペカ光る奴を取り付けようとしてるけど、うまくゆかないと相談を持ち掛けられました。
取り付けようとしている製品の仕様をざっと確認すると、エンジン回転にあわせてパルスを出しているような信号線につなげてパルス検出する仕組みのようです。じゃ、エンジンとエンジン制御ECUの間にある制御信号線から、つかえそうな線をさがしてみようとなりました。
S600のPGM-FIというエンジン制御ECUは図の赤色の位置にあります。
2
一般的に、エンジン回転数を拾うレガシーなやり方は、点火系から拾うパターンですね。
各プラグに「点火!」命令パルスを出しているはずの信号線から、モニタしてみようとなると、各プラグへの信号線47,30,31あたりでしょうか。
こっちは、ECU側から見ると信号出力系ですね。
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もうひとつは、クランクシャフト側で、エンジンの上死点をモニタする、クランクセンサやTDC(上死点)センサから、エンジン回転数のパルスをひろえないかなぁと考えると、これらからECUへの入力信号線である、38,37が候補ですね。
これらは、ECU側から見ると信号入力系ですね。
4
どっから、配線分岐するかとなると、まあ、概ね、ECU本体側コネクタになりますよね。
80Pinのくそでかいコネクタから、目的の信号線番号を探しましょう。
5
ピンアサインの一覧表を参考に、ケーブル色も確認してください。
6
で、点火系とクランクセンサー系のどっちから、回転数をとるべきか?については、いろいろ考え方があると思います。
これは、リスクマネジメントを考えないと危険なところです。
クランクセンサ、上死点センサーからモニタしようとして失敗し、なんらかのトラブル(ノイズ、ショート、断線)を引き起こした場合、ECUからみて、エンジン内のシリンダー位置がわからなくなってしまうので、そこそこ危険です。たぶん、センサーからECUへの信号がおかしくなった段階でエンジンを意図的にストールさせるのではないかと。
逆に点火系の場合、失敗しても3気筒のうち1気筒が、ミスファイアリングするだけ?なので、そんな重大トラブルに発展しづらいような気が、素人的にします。
こういうのやる時って、簡易でもいいからオシロスコープで、どんな信号が流れているのか見てから、結線したいですね。
時代の流れとしては、こういう情報って、ODBカプラから取ったほうが、トラブルは少なくて良いんじゃないかと。
それでは、みなさん、ご安全に。
7
<追補20220804>
なんか、昔ながらのイグニッションコイルのGNDからパルスを取るタイプの場合は、いまどきの低電圧な信号線パルスでは反応しない事があるそうです。
そんなときは、イグニッションコイルのGND側から吐き出るパルスを拾ってみるかぁとなります。
回路図でいうところの、イグニッションコイルから出る、黒い配線がコネクタC011に入るところです。
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エンジンルーム内のC011コネクタの位置はこちら、だいぶ後ろだなあ。配線取り回しが長くなる。
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C011コネクタのピンアサインはこちら、
14,15,16のどっかから取ればOKな気がする。13でも理論的にはOKかなぁ。
この場所でパルスを拾う場合、他の気筒のパルスが入ってくる可能性あり。なので、メーターに出てくる回転数をみて、気筒数を1にするか3にするかメーター側の設定を調整してください。
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