クロンは剃刀・・

ボディの汚れも暴き出す。。（笑）

この通称エルカン・・エルンスト・ライツ・カナダ製のズミクロン９０㎜ｆ２．０は

昔、ライカＭ３にズミルックッス５０㎜やズマロン３５㎜を付けていきがる若造の私に

「ズミクロン９０㎜も描写がすごくて良いよ。」

と言うアドバイスをしてもらいましたが

レンジファインダーに表示されるフレームの小ささに、撮りにくいだろうなぁ・・

と思ってあきらめていたレンズでした。

レンジファインダーカメラは、一眼レフと違って実際のレンズを通して見るのではなくてボディにレンジファインダーと言う距離計と四角い枠から見るわけで

その四角い一つの枠に外側から５０㎜、９０㎜と内側に向けて枠が出てくるので、レンズの焦点距離に合った枠内でフレーミングをするわけですが・・

９０㎜だからと言って拡大してみえるわけでは無くて、内側の小さい枠でコザコザとフレーミングしないといけないので、どうしても散漫になってしまいます。

その上Ｍ４からは２８㎜枠が加わったので９０㎜枠が一段と小さくなってしまいました。

そこで高価な外付けファインダーやファインダー像を拡大するマグニファイヤーが必要となるわけで

９０㎜を使いこなすと考えただけで面倒になっていたわけでした。


そして時代を経てミラーレス一眼？など妙なデジタルカメラが出てきて・・

お手軽に使えるようになったのかなと思ったのでした。

実際にＧＦ１に付けてみるとハーフサイズだから９０㎜が倍の１８０㎜相当の望遠になってしまいますが、レンジファインダーでは見ることができないほど大きく映し出された像は、クリアでピントの山もつかみやすい感じでした。

ただ、両手と額で固定することができないのでフラフラと揺れる像では、ピント合わせやフレーミングに苦労します。

こういう事ならＥＶＦを付けるともっと使いやすくなるでしょうね。

まだまだ慣れる必要がありますが”剃刀”の片鱗は見せてくれたと思います。