オドメーターのモーターの脱調

オドメーターは、正常ならば写真右隅にある５相のステッピングモーターが回転し、ピニオンギアと今回欠けた１５歯ギアを介して伝わったリングギアが回転してオドメーター用ギアを回します。

今回は１５歯ギアの欠けた歯がリングギアの間に挟まっていました。
もちろん新しい１５歯ギアを組むときには挟まっていた歯は取り除きました。

ところが新ギアを組み込んだ後でもオドメーターが動かなかったのです。

挟まっていないのに動かないのは何故か？

ステッピングモーターには脱調という現象があることを思い出しました。
エコキュートの温度調節用モーターが脱調によって動かなくなったことがあるのです。想定を超えた負荷が掛かると入力パルス信号とモータ回転との同期が失われる事で回転しなくなることがある現象です。

エコキュートの時は回転子（インペラー）を外して回すことでＯＫでした。

そこで今回もモーターから回転子を外して再度挿し直しました。

これでオドメーターが動くようになりました。

偶然に治ったのかもしれませんが、脱調の可能性は有ると思います。