インタークーラースプレー用タンクへの自動補水システム(08/11)

インタークーラースプレー用タンクへの自動補水システムのマスタータンクには水中ポンプを設置して、エンジンルーム内のカンガルー式タンクへ水を送ります。

使用場面がサーキット等を想定していますので、加減速G、旋回Gが常にかかります。マスタータンク内の水が下がってきたときに水中ポンプがエアを噛まないよう、ちょっと贅沢ですがマスタータンク内にコレクタータンクを設置（インタンク）し、そのコレクタータンク内に水中ポンプを設置することにします。

コレクタータンクの製作には、比重が水より大きく、加工のしやすいPET樹脂板を選択しました。

PET樹脂板からコレクタータンク用部材を切り出します。

切り出しました。この後、さらに各面を切り離します。

インタンク式のコレクタータンク、Gがかかったときにコレクタータンク内の水が逃げないよう、フラップを設置します。

フラップには、アクリサンデーのABS製透明丁番を使用します。

コレクタータンクの側板に水を取り込む穴をあけ、ここに穴を塞ぐ様に透明丁番を接着してフラップにします。

フラップはコレクタータンク内に水が入る方向には動きますが、Gが掛かってコレクタータンク内から水が逃げようとする時にはフラップが閉じて水が逃げるのを防ぎます。

この機構により、コレクタータンク内に設置した水中ポンプは安定してエンジンルーム内のカンガルー式タンクに水を送水することができます。

フラップ部分です。水の入る穴が開け終わりました。

フラップとなる透明丁番を接着しました。

作業工程2で切り出したPET樹脂板をアクリサンデー接着剤で接着します。接着の際にはアクリ補構材としての三角棒も用いて接着します。

※写真はフラップ部分が分かりやすいように、注射器のカバーを差し込んで撮影しています。

この状態で水を溜めても各角はしっかりと接着されその部分からの水漏れはなく、溜めた水の水圧によりフラップは閉じていますからその部分からも滲むようにしか漏れませんが、万全を期すため、さらにバスコークN・透明を用いて接着部分の上からコーキングも打っておきます。