インタークーラースプレー用タンクへの自動補水システム(手直し)

何やらエンジンルームの下の方から水が垂れてる、これは若しかしてインタークーラースプレーの配管からかな？　と思い、駐車場に戻り調べてみたら、カンガルータンクの接着部分の一部が破裂していました。

恐らく、カンガルータンク内に空気が或る程度在る状態で補水パイプ&水位センサーをタンクのキャップ部分に装着、イグニッションオンで、タンクに補水開始、電極下端に水が接するまで車室内のポンプから補水、そうしてカンガルータンク内の空気はどんどん圧縮され、そこへ、長距離走行によるエンジンルーム内の温度上昇＆各種Gによるタンク内の水の動揺で高圧になったカンガルータンク （通常このタンク内が高圧になることは無いからタンク内に溜めた水の水圧にだけ耐える強度が製品としては合理的） が破裂した可能性があると判断しました。

勿論、余分な空気が無い状態で水が補水されれば問題ないはずですが、カンガルータンク内に空気が残ったまま、補水したらやはりやばそうです。

今回、カンガルータンクに自動補水させようとしたとき、タンク内が高圧になることへの懸念はありましたが、オリジナルのカンガルータンク側では特に対策を講じられていないようだ、と感じていました。それは…

1つ目のカンガルータンクが届いたとき、赤矢印の箇所の表面、裏面から息を吹き込んで逆止弁構造になっているのではないかと思ったが、どちらの面からでも空気は通過せず、それならばこの窪みは圧力が過度に上昇したら自ら破壊してタンク内の圧力を抜くための安全弁か、もしくは、キャップ部分のインジェクション成型か何かの都合でできたものかと思いましたが、今回届いた、同じ製品の赤矢印に息を吹き込んだら、どちら側からでも空気が通る、ただの微細な通路、となっている様子。

商品仕様上、1つ目が正しいのか、2つ目が正しのかわかりませんが、いずれにしても、この穴を補水パイプ＆水位センサーで塞いでしまっていて、これがカンガルータンクの破壊を招いた可能性が高いと判断し、対応することにしました。

水位センサーの働きにより、通常は水の来ない箇所に、例のUxcellさんのワンウェイバルブを、強制排気弁として使うことにします。
※おっ、これは若しかしてUxcellさんのワンウェイバルブの最も得意な使われ方ではないかｗ！

まずは、カンガルータンク側に強制排気弁を取り付けるための穴を、切り子とかがタンク内に入らないよう、慎重に開けます。

※穴は、きつめとなるように

強制排気弁をぎゅっと取り付け、更に接合部分の内側・外側をバスコークで固めます。

※もちろん、ワンウェイバルブの出口・入り口をコーキング材で塞いでしまうことの無い様、コーキングの際は十分注意します。

破裂させてしまったタンク(左)と交換用に今回購入したタンク(右)

破裂させてしまったタンク

交換完了。
補水パイプ＆水位センサーをタンクに取り付けるとき、仮に空気が残っていても、補水されるにしたがって圧縮された空気はワンウェイバルブのクラッキング圧に達したところで強制排気され、これによりタンクの破裂を防ぎます。