トヨタ純正部品 ターボ プレッシャー センサー No.1 / No.2 (89421-78010)
エンジンの吸気圧力を測定したり、吸気温度を測定するためのセンサーです。(以下 圧力センサー)
この品番の圧力センサーは 8NR-FTS だと2個使われていて (No.1 / No.2) 1.2L ダウンサイジングターボエンジン 8NR-FTS 以外にも、2.0L ダウンサイジングターボエンジン 8AR-FTS でもターボ プレッシャー センサー No.1 側に使用されています。(ちなみに 8AR-FTS のターボ プレッシャー センサー No.2 は 89421-78020)
圧力センサーは、2つのセンサーの値をエンジンコントロールコンピュータ (ECU) が比較して現在の圧力が正常値なのかを比較、 また過給状況の取得を行っているようです。
合わせて吸気温度の取得も No.1 側で行っているようです。
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(ターボプレッシャーセンサー No.1)
ターボプレッシャーセンサー No.1 はインテークマニホールドに取り付けられており、吸気管圧力を検出するシリコンチップを採用したターボプレッシャセンサーと吸気温度を検出するサーミスタータイプの吸気温センサーで構成されています。
(ターボプレッシャーセンサー No.2)
ターボプレッシャーセンサー No.2 はインタクーラー ASSY に取り付けられており、過給圧を検出するシリコンチップで構成されています。
ターボプレッシャーセンサーは結晶(シリコン)に圧力を加えるとその電気抵抗が変化する性質を利用した半導体式圧力センサーで、吸気管圧力(絶対圧*)を電気信号に変換、増幅し、エンジンコントロールコンピュータに吸気管圧力信号として送ります。
参 考 :
*:絶対圧:真空を0としたときの圧力です。
--- 電子技術マニュアルより抜粋。© 2012-2018 TOYOTA MOTOR CORPORATION. All Rights Reserved.
【購入までの経緯】
社外品のブースト計を取り付ける作業 (画像4) で、コネクターを作成中に、収める各配線の長さをそろえるため、誤って電気が流れている配線と同時にセンサーから分岐してきた配線を切断。
そのとき電気がセンサーまで流れて故障した可能性が否定できないため (エンジンははちゃんと動いていました※が) 念のため交換しました。
※逆に、BLITZ パワスロに付属のパワコンは故障しました。
ちなみに、今回交換したのはターボ プレッシャー センサー No.2 (サブ側)。
圧力センサー交換は、 (ACC、IG で通電はしないで) エンジンが停止していれば、バッテリーをはずさなくてもできます。
ボルトの頭 (2面幅) は 10。締め付けトルクは 10 N・m (102 kgf・cm)です。 ボルトの品番は 91551-80616
話を戻して。
ブースト計取付時、このようなトラブルを発生させましたが、そのまま作業を完了させ、最初にエンジンをかけたとき…
スピードメーターにエラー表示されたので、コネクターをはずしたり、バッテリーをはずしたりしたのですが、どうやってもエラーが消えなかったため※1、ディーラーに泣く泣く診断を依頼。端末でエラー表示を消してもらうことにしました。
※1 当時は焦っていたので情報の整理ができていなくて、実際は1度は消えたのですが、なぜ消えたのか、そのときはわからなくて…。)
その結果、どこかにアース不良…つまり通電できていない場所があるか、電気がうまく流れていない場所があるとのダイアグのコードがでました。 (画像5)
この時は勝手な思い込みで『メーターにエラー表示はあるもののエンジンが普通に掛かり走行ができるため、またブーストアップもされているようなのでパワスロのパワコンは壊れていないだろう。』と。
そのため、きっと故障している (壊した) のは、圧力センサーに違いないとこの時は思って、その場でこのセンサーを注文して帰宅しました。
その後落ち着いて調べたところ、実際はパワスロに付属のパワコンが故障。それを配線から切り離して正しく接続した後にバッテリーをはずすと表示が消えることが、この時点でわかりました。
それで、やっと原因が確定したと。
そこから部品のキャンセルをお願いしたのですが、メーカー取り寄せ品はキャンセル不可で間に合いませんでした。
…と、まあ、こんないきさつがありました。
ちなみに、各センサーにどんな役割があるのか? エアフローはどのようになっているのか調べたのが、画像7、8で、7 はブースト後の空気の流れを、8 はセンサーの取付場所を調べるための図です。
*6 ターボチャージャーはエンジンの裏側にありますね。 イメージしていたのと異なり、結構小さいようです。
そこからインタークーラーを経由して吸気温を下げてスロットルへ。圧力センサーのNo.2 (サブ) 側はインタークーラーに着いてるとのこと。(画像1、9)
スロットルの後にエンジンピストンの各気筒に空気を分けるインテークマニホルドが着いていて、圧力センサーNo.1 (メイン) はこちらに着いているとのことでした。(画像9)
冒頭からなんでこんなことを調べたのかと言いますと、ブースト計はどちらのセンサーに取り付けた方が正しい数値が得られるのか?といった視点から調べたのですが、結論から言えばブースト計のパーツレビューの通り、負圧を見るならメインへつなげ!…というところで落ち着きました。
また、ちょうど良いタイミングで説明動画も発見。
① https://youtu.be/1BMQnz7U_uA
② https://youtu.be/QLO_JwOVWaQ
③ https://youtu.be/7dSOlkNiUR0
(初心者向けでちょうど良かったです。)
(8NR-FTS の動画1) https://youtu.be/UEZtFJ1vmAc
(8NR-FTS の動画2) https://youtu.be/WRQVr5F-FK0
今回のトラブルはこういったターボエンジンはどういうモノか?ということを調べるきっかけの勉強代として支払ったと思うことにします。
(オマケ情報)
今回取り上げた 8NR-FTS と 2.0L ダウンサイジングターボエンジン 8AR-FTS は同じセンサーを使用しています。
そこで!
未確認情報ですし、メーカーとしては 8NR-FTS を対応として載せていませんが、BLITZ から発売されてる 8AR-FTS 用 ブーストアダプター (Code No.19243) を使えば、純正センサー配線に割り込まず、なおかつ配管を切ってアダプターを付けるなどせずに従来の後付けセンサー取り付け方法に近いブースト圧取得用のセンサーを設置できるのでは?…と思っていたりするのですが…。
BLITZ ブーストアダプター (Code No.19243)
https://www.blitz.co.jp/products/meter/attachment/bst_adapter.html
価格は消費税込 (10%) の価格です。 (定価は税別です。)
(抜粋した図の著作権表示)
© 2012-2018 TOYOTA MOTOR CORPORATION. All Rights Reserved.
(オ-768-TGP224)
(2020/07/13 追記)
(お詫び)
パーツレビューアップ当初、8AR-FTS ではこの品番が 8NR-FTS と同じように 2個使われていると記載していましたが正しくは、No.1 の1個だけでした。訂正してお詫びいたします。
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圧力センサーの外観。
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センサーは圧力に応じて電圧を上げて ECU へ情報を渡す。(電源電圧:3.0 to 5.25V)
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当直明けの眠気を押さえながらの作業とはいえ、あまりにも横着でぼーっとしてました。チコちゃんに叱られる
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ディーラーでいただいたダイアグの結果。電子技術マニュアルで調べたところ、そのまんまのようです。
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一つ前の画像5が解消すると同時に消えるエラーだそうです。(逆を言えばかならず同時に出るので対処なし)
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ついでに吸気方向調査。白が吸気。黒が LLC。*1 インタクーラ *2 インテークマニホルド
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吸気は *10 インタクーラ → *2 スロットルボデー → *11 インテークマニホルドの順。
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たしかにターボチャージャーはエンジン後方にあるようですね。
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パワスロ付属のパワコンが壊れた時の状況メモ。こんな数値。普段は出ません。
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エンジンをかけて出力されたエラー表示。何をやってもこれが消えなくてすごく時間を取られました。
定価 | 5,400 円 |
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購入価格 | 5,940 円 |
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入手ルート | 実店舗(その他) ※ネッツトヨタ熊本 ネッツワールド田崎店 |
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