トヨタ純正 ナビ地図ソフト (23年春版) - NSZT-Y64T用 (08675-0BD62)
ディーラーオプションのトヨタ純正カーナビ NSZT-Y64T の地図 SD カードの 2023 年春版です。 (なぜ23年春版なのかは後述)
この SD カードをカーナビ (以下ナビと表記) に付属していたSD カードと差し替え、ナビ本体と紐付けすることで利用できるようになります。
地図 SD カード自体は春版 (6月) と秋版 (11月) の年2回更新されていて、春版は前年の10月頃までに確認した情報に基づき編集、秋版は同年の1月頃までに確認した情報に基づき編集されています。
通常、ディーラーオプションのナビは購入時の初回紐付けから3年間は無償で何度でも ※1 最新地図に更新することができますが、期間を過ぎると更新できなくなります。
再度地図データ更新ができるようにするには、まず最初に今回のパーツレビューで紹介する地図 SD カードを最新のモノに差し替え、ナビと紐付けをします。 (手順については関連の整備手帳を参照)
地図 SD カードを差しこんだその日を起点に以後2年間の間いつでも更新ができるようになります。2年後はまた期限が切れますので、以後2年おきに地図 SD カードごと更新すれば、また2年間だけいつでも更新 ※1 ができるという仕組みです。(地図 SDカードを新しいモノに更新しない場合、ナビは最後に更新したデータのまま使用できます。)
※1 2018年モデル (NSZT-Y68T などの通称 68 モデル) 以降を除きます。 68 モデル以降は通信を用いたオンデマンドによる地図データ“部分”更新は何度でも無料ですが、地図データの全地図更新は期間中1回のみです。(2020年秋版のパーツレビュー 写真10 を参照)
書き換え方法は専用サイトからダウンロードした Windows PC 用ソフトウェアから直接地図 SD カードを更新、またはダウンロードした地図データを書き込んだ DVD / CD によるナビからの更新 、Wi-Fi を利用した通信による更新、トヨタ / レクサス 店の G-Station による更新の方法があります。
ただし以下のサービスは、2024年2月29日に終了しています。
・au Wi-Fi SPOT 経由での地図更新サービス (=トヨタ / レクサス 店の G-Station による更新が含まれているはず。)
・地図データの注文・代行更新サービス
→ 更新用ディスクなどを送ってもらう、または地図 SD カードそのものを送って更新してもらうサービス。
■引き続き利用できる主な更新方法
・パソコンによる更新 (CD-R / DVD-R / 地図 SD カード / USBメモリ 経由) ※更新方法はナビの機種により異なる。
・通信による更新 (DCM / ご自宅等のWi-Fi / スマートフォンのテザリング 等)
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今使用しているナビで地図 SD カードまるごと差し替えの地図更新は今回が2度目。
前回は2020年11月15日に差し替えて2022年11月15日まではいつでも更新できていたため、その日の更新を最後に今回の地図 SD カード差し替え更新まで約2年ナビの地図更新をせずに使用してました。(写真4~6)
でも普段からドライブをしていれば新しい道を作っている工事を見かけることもありますし、もちろんそれが開通してもナビに反映されることは無いわけで。
普段は通らなくて困ることは無いし、今後も通ることはないかもですが、いつか通るときのために更新しておけば、遠回りして貴重な時間を余計に費やすことも少なくなる…かもです。
【地図更新 (購入) に関して悩んだこと】
結論から先にお伝えしておくと、ナビの地図更新を検討していましたが、時同じくして将来的に発生する ETC 問題を起点にナビ本体の更新 (買い換え) も検討していました。
ナビを買い換えると、古いナビ側に行った地図更新の費用が無駄になってしまう。できることならば、その地図更新の費用分もナビ更新に投入したい。
さてどうしたものか…。
最後まで悩んだのが2つあって…
1つめは ETC の2030年問題対策でナビ連動の ETC を買い換えないと行けない。そうなると、ナビ本体側も買い換えないと行けない。 → 地図更新が無駄になる可能性。
クルマに詳しい方だとご存じかと思いますが、ETC には使用している電波関連の2022年問題・2030年問題というのがあります。
ここではそれらの問題には詳しく触れず割愛させていただきますが、ざっくり話すと、2022年問題は電波法改正で極端に古い ETC はこの法律に引っかかり懲役や罰金刑もある。 (しかし新型コロナウイルスの蔓延を理由に猶予期間が『当分の間』設けられました。無線設備の製造や移行作業が滞ってしまったため…が理由らしいですが、対象が極端に数が少なく古い ETC のためだけに高額なゲート側の更新工事なんてあり得ないと思いますし、更新しても仕組み上通過は可能で「あなた、違法な電波飛ばしてますよ!」とゲートの前に捜査官や機械を置くこともないでしょう。まして人、機械のどちらとも費用がかかることですから、少ない対象のためだけに実施することは現実的ではありません。本当は対象の自然消滅を待っているだけかもですね。)
他方の2030年問題は ETC システムのセキュリティー関連の話で、2030年までの間にセキュリティー面での問題が発生すれば期間が短くなることになっているため最長が2030年。
こちらはゲート側が更新され旧規格への対応が外されるとゲートが開かなくなるため対応が必要になります。
ただ、私個人の考えとしては、こちらも期限が近くなってくると『当分の間』に変わるのでは? と思っていて、私が考えた理由に…
・バーが開かないと最悪の場合、追突事故 → 人身事故が発生する可能性がある。 (国は責任を持ちたくないし、持つならば費用の肩代わりや補助が発生する。)
・ゲート側の更新・工事時期が一斉に行えないので開くインターチェンジ (以下 IC と表記) と開かない IC、もしくはレーンが発生する。レーンが1つの IC もありますし、IC に入ったはいいが、目的地の IC で出ることができなかったり (ただし係員に ETC カードを渡しての対応ならば今でも出られる)、複数のレーンがある IC で古いクルマ (ETC) はこちらのレーン!…なんてことはできないし、渋滞解消が目的でもあるシステムが渋滞を作ってしまっては…。
・ギリギリになって ETC を買い換える人・企業は必ずいる。→ 品薄になる。間に合わない。
・将来的にも対象外の機器でセキュリティが問題になるような事案は発生しない。
・もしかして ETC 2.0 への移行や経済対策の意味合いもある?
こちらの問題はすでに新セキュリティー方式の ETC がだいぶ前から販売されていることもあり、従来方式の装置が自然減少し、新方式の装置へ入れ替わっていくため自然消滅を待つことになるのでは? (その間、事故防止のため結局従来方式の ETC も使えるままなのでは?)
しかし対策をしないわけにはいかない…。
今オーリスで使用中の ETC は2022年問題をクリアしていることは確認できていますが、2030年問題には引っかかることがわかっています。
そのため、長く乗りたいと思っているオーリスに6年後も乗っている可能性を考えると…
(ナビと ETC 連動を重視)
ナビと連動する ETC をまるごと買い換える。
(古いナビを使い続けることを重視)
ETC の連動を諦めて2030問題対応済みの ETC に買い換え、ETC 単体の運用に変更。
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2つめの問題は、ナビ関連の現存および過去の資産をどう生かすか。
先ほどの1つめの問題は ETC の問題が大きくなってナビ買い換えになるパターンでしたが、もうひとつはそもそもナビの買い換えは考慮する点が多いところ。
純正ナビは標準装備、もしくはオプションで後退時の映像にステアリングの動作を連動させる機能がある場合があります。
これはナビ内に車種ごとに最適化されたバックカメラなどの情報が準備されていてその情報を選ぶだけで良いのですが、それらの情報はナビの販売時期前後に存在していた車種の情報しかないため、おそらく新しい純正ナビにはオーリスの情報がないこと。
その点は社外ナビだともともと無いわけでですが、そこは純正を選んだからにはこだわりたいところ。
それと、うちのオーリスには前車 WISH のお下がりの後席モニターが付いているのですが、これがいわゆるアナログ信号で黄色の RCA ピンプラグから出力されていてこの端子がナビにないと使うことができなくなる。
2016年 (66) モデルは純正の別売オプションでケーブルを付けたら対応できるモデルもありますが、2018年 (68) モデル以降のナビはアナログ端子が無くなり HDMI や専用端子などに置き換わって装着ができなくなるため、過去の資産が使えない。
他にも、フロントカメラや HDMI 端子なんかも増設していますのでこれらの純正用品のことを考えるのも大変。
総じてナビを乗り換えるにはそれなりにお金もかかるし、取付にも手間はかかる…。
これらのこと考えて現時点ではナビを買い換えないという選択肢に決まり、だったら地図を更新するか!…という運びになりました。
前振りが長くしかも地図ソフトに関係の無い ETC の話が多くなってすみません。
【ナビ地図ソフトが23年春版であることについて】
これは、単純にナビが古くなり、ユーザーが減っていって (需要が減って) 更新された情報が書き込まれた地図ソフトとしての地図更新をストップした…ということだと思います。
このナビ…NSZT-Y64T は2014年モデルなので2014年5月頃から2016年5月頃までのモデルです。
もう登場から10年経過しています。
そのため今後は、2023年春版が継続販売されることになっていまして、いずれは廃盤になると思われます。(現状が在庫限りの状態なのかも。)
そのため購入直後は2023年のデータが入っており、表示もそれ。(写真1)
古い地図 SD カードを購入して損した気分にもなりそうですが、購入後すぐにオンラインでの地図更新をすれば2024年秋版よりも新しい状態になりますし、地図 SD カードを差しこんでから今後2年間は更新できるはずなので、不自由なところはありません。
ただ、先ほどお伝えしたように継続販売がいつまで続くのか? これはいつ販売が終わりますとは伝えられないので、いつかきっと地図更新できない日がきます。これが2年後、4年後も販売が続いていたらまた更新できる権利として買ってナビを長く使うことができるのですが…。
そのほかの詳細な情報や使用感については過去に2020年秋版のパーツレビューがありますので、そちらに譲ります。
【関連パーツレビュー】
・トヨタ純正 ナビ地図ソフト (20年秋版) - NSZT-Y64T用 (08675-0AY62)
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/10847001/parts.aspx
さて、このナビをいつまで使うのか?とりあえずこの先2年は確定し、そのときまだ継続販売があれば購入、更新するでしょうね。 (本当ならば、オンデマンド更新できなくなる2年後から1年ぐらいは元を取るため使いつづけたいのですがそこからひき伸ばすと販売が終わって更新不能になるのもいやので。)
ただナビとしてはモデル的に古いし、入れ替えたいナビも中古ならばいつまでもあるわけではないから 案外ナビの入れ替えは早いかもしれません。
価格は消費税込 (10%) の価格です。
(オ-1,213-DOP36) ※2024/11/25 から使用
パッケージ外観。 地図 SD カード、SD カードアダプタがケースに入れられ、注意書きが付属。
裏には品番が小さく印字されているシールが貼付。印字されている品番は製品の品番と異なり他と共通の模様。
旧カードの情報。ベースは2020年10月発行の秋版。これを更新しながら2年間+未更新2年間使用。
更新サービス期間外になってから+2年。最近ドライブ中に案内されない新しい道も時折見かけるようになり…
当時、少しでも最新版を!…と思って最終日に更新していました。
(詳細は過去の整備手帳にて) 地図 SD カードを正しい手順で抜き差したら地図 SD カードの紐付け
更新サービス期間が新たな期限に変更され、Wi-Fi につながっていたので即追加更新が始まってしまい…
30分以上エンジンを止めることができなくなって (笑) そのまま更新。
更新準備 (ファイルダウンロード) → 更新本番。あ、山都通潤橋IC(熊本) は 6/8 通りました
Wi-Fi による更新終了。しかし Wi-Fi だと全更新されないため このあと予定通り PC で。
それでも更新されたことで新しい IC が表示されました。(写真は小郡鳥栖南 S IC (佐賀県) )
最新の地図タイプはマップオンデマンドのサイトで確認できます。
サイトに表示されたタイプと同一であればすでに最新版。 (ナビ画面ではここに表示。写真はカード更新前)
地図 SD カード更新用 PC アプリだとこの画面で確認できます。
先に Wi-Fi で一部更新したため PC で更新後も写真15からあまり変化なしですが更新範囲は違う
定価 22,000 円 購入価格 22,000 円 入手ルート 実店舗(その他) ※ネッツトヨタ熊本 ネッツワールド田崎店
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