F1ではレッドブルが快進撃中で2026年からはアストンマーティンと組んで復活予定のHONDAですが、2輪のMotoGPでは低迷していますね。
元々2020年のシーズン開幕後にディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケス選手が転倒して戦線離脱、その後はマルケス選手の復帰が遅れたためにHONDAも低迷していましたが、本格復帰となった今シーズンもまだ復調とは言い切れない感じです。
そのマルク・マルケス選手ですが予選では2位、スプリントレースでは7位だったものの決勝レースでは序盤に3番手争いをしていましたが16周目にあえなく転倒。負傷が無いのは幸いですがトップ争い中に転倒というレースを繰り返しています。
チームメイトのジョアン・ミル選手は金曜日のプラクティス2で転倒して右手小指を負傷して以後の走行は取り止めており、同じHONDAワークスのアレックス・リンス選手もスプリントレース4周目の8コーナーでクラッシュを喫して右足を骨折し、以後3レースは欠場予定です。
マルケス選手は以前からプラクティス中の転倒は多いものの負傷はしないのが常でしたが最近はレース中の転倒も多く、スズキからの移籍のジョアン・ミル選手やアレックス・リンス選手も転倒しているのでHONDAのRC213Vはかなりデリケートなマシンなのかもしれませんね。ワークスマシンの4台中3台が転倒というのはちょっと異常な気もします。
それに比べると昨シーズンのチャンピオンの乗るドゥカティは安定しているようで、フランセスコ・バニャイア選手は前レースで転倒して右足首の距骨の骨折が判明しているにも関わらず、ポールポジションを獲得し、スプリントで優勝し、決勝レースで優勝していますし、表彰台も3台が独占しています。
以前はドゥカティと言えば直線は速いが癖のあるマシンで、天才肌?のケーシー・ストーナー選手を除くとチャンピオンを取って移籍したヴァレンティーノ・ロッシ選手、ニッキー・ヘイデン選手、ホルヘ・ロレンソ選手といった錚々たるメンバーもチャンピオン獲得はおろか数回の優勝に留まっていた事を考えると長足の進歩ですね。
最近はKTMも優勝争いに毎回絡んでいますが、この進歩は長年HONDAのワークスライダーとして活躍していたダニ・ペドロサ選手がテストライダーになって貢献しているため、というもっぱらの噂なのが皮肉ですね。
マルクス選手が予選では速さを見せているものの、彼の天才的なライディングで速さを引き出せていられるようで、本番のレースでは最後まで速さを維持出来ない危ういマシンになってしまっているようです。
ドイツGPでもマルケス選手は予選で2位だったもののプラクティス中の転倒で骨折が判明したため本戦レースは欠場し、HONDAワークスは中上選手1人のみの出走という異常事態でした。SUZUKIが撤退してしまって日本勢が寂しいですが、YAMAHAも含めて頑張って欲しいですね。
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2023/06/20 06:22:46