BALLADE SPORTS エンジンローマウントブラケットセット  

エンジンマウントを交換するついで（実際はコレを入れるためにマウント交換がついで）に投入しました。
日本では馴染みの少ない米国製のエンジンローマウントブラケットセットで、エンジンの搭載位置を通常より12mm下げるブラケットセットです。

ローマウントブラケット自体は他社も何種類か出していますがそれらは20mm下げるタイプになっています。
もちろん低くできれば低いほどいいのですが、20mmも下げるとオイルパンが若干サブフレームより露出してしまいますし、なにより触媒の位置が下がってしまい最低地上高にも影響が出ることがあります。

このブラケットの下げ量は12mmのため計算上はオイルパン下部がギリギリサブフレームに収まります。
またミッション側に関しては20mm製品だとトランスミッションステーを下げるスペーサーを付けないとダメだったりしますが、12mmであればそのまま装着できます。

他社と見比べると作りもしっかりした感じ。
なるべく鋼材を曲げて作られていて溶接面積を減らしている感じです。
他社製品は点で溶接しているものも見受けられますが、これは可能な限り溶接されていて頑丈そう。
（実際にはここまでいらないのかもしれませんが）
エンジン装着面のカラーは溶接されています。
塗装もしっかりしていますが、鋼材を削った後のクズがのこっているのか見た感じはアバウトなところもありますが普段見えない所なので性能優先で考えれば問題ないかと。

装着に関して注意するところは…
純正と無限のエキマニはそのまま使用できますが、そのほかに関しては梁の部分が干渉することがあります。
その場合は少し削る必要があります。（別画像参照）
実際、うちのASMエキマニ04も干渉して少し削っています。

エンジン下部のオイルパン側に関してはうちのS2000はASMのフロントディフューザを無加工で同時装着できているため問題なく収まっています。
ただしミッションやエンジンとのクリアランスが12mm以下の補強バーなどは下がると干渉してしまうため装着位置によっては撤去または加工が必要になる場合があります。
なので社外補強等が装着されている場合は最初はゆっくりエンジンを下ろし干渉する箇所がないか慎重に確認してください。
（純正なら問題ありません）

さらに社外エアクリを使用している場合も注意が必要です。
エンジンが下がると当然スロットルの位置も下がるので調整に余裕のないエアクリは付かなくなる可能性があります。


装着してみての感想は…
12mm（実測10mm）というわずかな数値に感じられますが、思った以上に効果が実感でき驚きました。
エンジンという100キロ以上ある物の搭載位置が下がり重心が下がった事で回頭性がかなり向上。
装着後の最初のテスト走行で交差点を曲がった際にいつもと同じ感覚で曲がると思った以上に曲がってビックリしました。
ただでさえシャープなハンドリングがさらに洗練され楽しくなりました。
運転している時の感覚としては自分の目線がいつもより10cmぐらい高くなったかのように感じられました。
またエンジンマウントが新品になったのもありますが振動が減り、走行時のわだち等による縦の揺れの収まりも早くなりました。
車線変更時などでもその低重心化による効果をかなり実感できます。
街乗りオンリーユーザーでもすぐに効果が感じられると思います。

もちろんこれからの効果は20mm品ではさらにいいと思われますが、12mmでも十分体感できるため好みや仕様に応じて選ぶといいと思われます。

最低地上高についても、見た感じはそのままで影響は無さそうです。
心配していた触媒も下がってないですし、ミッションも純正マウントでスペーサーなしで普通に装着できているためほぼ下がっていません。

価格も純正マウントと工賃とブラケット合わせても8万円ほどでこの効果ですからかなりコストパフォーマンスもいいと思います。
これからマウント交換の際にエンジン搭載位置を下げるのが一部で流行りそうな予感がします。