危機的状況・・・、でもホントは・・・　

ちょっと前のニュースなのですが・・・。

『県産コシヒカリ：１等米比率１７．３％　過　過去最低、猛暑の影響か－－１０年産　／新潟』

　１０年産米の品質を検査している県農産物検査協会（新潟市西区）は８日、これまで収穫された県産コシヒカリの１等米比率が９月末現在で１７・３％にとどまり、０２年の検査開始以来、過去最低になっていると発表した。十分に成熟せず白い部分が残っている米粒が目立ったといい、今夏の猛暑による影響とみられる。
　１０年産米の検査は８月２５日から始まり、９月末までの総検査数量はうるち玄米、醸造用など、収穫見込み量の５５％に当たる計約２２万４８００トン。全種類の１等米比率は２３・３％だった。このうち、主力米のコシヒカリは収穫見込み量の４０％に当たる１２万１１００トンを検査した結果、１等米が１７・３％▽２等米８０・７％▽３等米が１・８％という比率だった。全体に小粒傾向で、粒の中心が白くなる乳心白粒の混入が多かったという。同じコシヒカリでも地域によって１等米比率にばらつきがあり、新潟など一般が１２・８％▽魚沼３７・４％▽岩船５１・３％▽佐渡３１・４％だった。
　過去最も１等米比率が低かったのは、台風被害に見舞われた０４年の４９・６％（最終段階）。通常、７～８割を占めていれば平年並みとされる。０９年産は９１％と高品質だったが、今年は一転し、「０２年に協会が始まって以来、経験したことがない数字」（豊永芳博検査指導部長）となった。
　検査は在庫分も含めて来年８月末まで行うが、今後数字が大きく回復する見込みはなく、過去最低となるのは確実という。

 


　各ニュースでも既に取り上げられている今年の１等米比率の過去最低ぶり・・・、品質検査の際、白く濁った乳白粒の比率で等級が決定します。低い等級が多くなると生産コストは例年通りなのに生産者の収益はとたんに悪化します。それが過去最低となっている為、汗水流してようやく出荷にこぎつけた稲作農家の方々はともすれば死活問題です。

　一方、とある５☆お米マイスターがこんな事を言っていました。お米の等級は品位であって食味とは直接関係していない事が多い・・・、乳白粒米はたんぱく質が低く、それがかえって食味を増す事は我々の間では常識になりつつあります・・・、と。
　２等級判定を受けたお米を炊いて、実際に食味センサーにかけたところ、１等米に引けを取らない・・・、それどころか食味数値的には１等米を凌駕する物も多数ありました。

　米も人も、外見ではなく中身で選ぶべき・・・、なのでしょうねぇ～。
　生産者にとっては痛い話ですが、賢い消費者にとっては２等米をあえて選択して、美味さとお財布に優しいという一石二鳥を得られるなかなかの情報ですね　(^_-)-☆