ライトノベル読後メモ１０　「ダンタリアンの書架　６」

今月１日にダンタリアンの書架の新刊が出ました。

「ダンタリアンの書架６」
（著：三雲岳斗　2010年　角川スニーカー文庫）

ミステリーチックな雰囲気がお気に入り。
この世にあらざる禁断の知識の書かれた本、
幻書をめぐるファンタジーです。

今回は書き下ろしは無しで、短編４本、ショートショート２本、いずれも
ザ・スニーカーに掲載されたものに加筆修正されたものです。

内容の面白さもいつも通り。
幻書をとりまく人々の人間模様が非常に面白い。

舞台は近代のイギリスなのですが、幻書の力は
禁断の叡智、というか、もはや魔法みたいになっていますし、
ファンタジーとしては王道だと思います。

主要なキャラはヒューイとダリアンの２人なのですが、
ヒューイがかっこいいんだな。飄々として。
それと最近、ゲスト的なキャラにダリアンがいじられ気味なのが微笑ましい。

今回、ヒューイ＆ダリアンと、焚書官ハル＆壊れた読姫フランがニアミス。
これからの読姫たちの絡みも要注目ですね。
今後、出会ったら、敵対することになるのでしょうか・・・。

いつもながらに若干血生臭い場面があるので少々注意。
まぁ、探偵小説とかと同等レベルには。

ちなみにこのダンタリアンの書架、マンガ化の１巻が出たので
それも買ってみたのですが、ちょっとイマイチでした。
ちょっと残虐で。そんなに血、描かなくていいよ。
あとヒューイも、もっと飄々とした感じだと思ったんだけど。

アニメ化企画も進行中らしいんですが、ちょっと不安だな。
やっぱ小説がちょうどいいや。