メーター 針抜き・針戻し
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
アナログメーターの針を抜いて、正確に戻す方法をレポートします。パネルの変更やEL化、LED打ち替えなどに使う方法です。
昔、エスティマ時代に使っていた技です。
既に針を抜いてしまって狂っている気がする方の再修正にも役立つかも。
メーターの針は、電磁コイルの軸に「ただ刺さっているだけ」です。軸に切欠などが無く針の位置・向きが決まっていないため「如何様にも戻せてしまう」のです。
なので適当に戻すとメーター表示が狂ってしまいます。
2
要は「針を正確に元の位置に差して戻す」事が必要です。単に抜いてしまったら、もう目視では正しい針位置はわかりません…
そのために先ず四角乾電池とスナップ端子(電源取り出しのコード)、ワニクチクリップを用意します。電圧は9vです。
まだ針は抜かないで下さい。
3
いきなりですが、メーターを分解した基盤の裏です。写真はタコメーターの裏ですね。
針を制御する電磁コイルは、基盤4箇所にハンダ付けされています(1箇所につき4ハンダ。僅かにコイルの足が基盤を通り抜けて飛び出て見えていますね)。
すなわち、4つの電極でメーターを制御しています。
4
ここの左下にプラス、右上にマイナスを繋げると…
5
針が勢いよく7500rpmを指します。
勘のいい方ならもうお気づきでしょう。
「針を抜いても、同じく電圧をかけながら同じ針の位置・向きに戻す」事で、正確に復元が出来る訳です。
電圧をかける足の位置と、その際の針の向きを覚えておいて下さい。
6
続いてスピードです。ここは4本の足が出ておらずクリップでつまめないので、リード線を一時的にハンダ付けしました。
左下プラス、右上マイナスです。
7
この場合の針は72キロ付近です。
8
なお位置の正確性を期すため、切れ目を入れた両面テープを貼って目印にしました。
9
続いて水温計です。
右下プラス、左上マイナス。
10
この位置になります。
ただしメモリがないので、テープで目印を残しておきましょう。
11
燃料計。
右下プラス、左上マイナス。
12
この位置になります。
13
写真を参考にして頂いてもいいですが、より正確性を期すなら面倒でも抜く前に各々テープ目印の活用がオススメです。
14
針の位置測定が終わったら、内張り剥がしなどで針を垂直にそっと抜きます。
斜めに力がかかると軸が曲がったり、動きが不正確になる恐れがあるので「垂直に」そっとです。
15
なお念のため、電源のクリップは基盤の他の箇所には触れないようにして下さいね。
針を戻す際は、
「測定時と同じ箇所に電圧をかけながら」
「同じ位置に針を戻す」
ようにします。
針の先端をつまみながら向きを微調整しつつ根元を押し込むと正確です。
力加減には注意して下さい。
また、この一連の作業によりメーターへの悪影響は発生していません。今まで動きが変になったり基盤のLEDが切れる・距離表示が狂うなども一切ありません。コイルに低い電圧かけるだけですからね。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( メーター の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク