今年は土日入れて4日ほど連続した夏休みを貰いました。
春からのコロナ禍で殆ど期待はしてなかったのですが、まあカタチはどうでも年間予定表通りの日数は休めということのようで。
「大丈夫だよそんな気い遣わんでも労基署にカチ込んだりはしないよ」とココロの中で悪魔的にほくそ笑みながらありがたく頂戴です(笑)。
出掛けたい衝動は薄かったのですが、なんとなく走りたい道はあったのでフラフラとそちら方面へ。
昔からワタシは、「手段の為には目的は選ばない」派なのです(笑)。
道中を考えると長岡当りで日が暮れそうなので、今回は迷わず宿をキープ。
テント泊も考えて一応用意しましたが、夜でも気温が下がらない今日この頃、やはりエアコンの効いた部屋で眠りたい欲望には勝てません。
しかもいろんな割引がバカスカ適用されて安いし。
キャンプ?あはん?ナニソレ?(爆)。
まずはR289からR121をちょい南下。
会津田島で再び単独路線になったR289を南会津まで走ります。
なんか最近はこのあたりばかり走ってるような気がします(笑)。
印南川沿いの道は勾配もゆるいので、キツイ仕事だと急に我儘になるTD42様もゴキゲン真っすぐ。
只見の駅前交差点(笑)を今回は左R252へ。
前回奥様と来たときは右へ曲がりましたが、単独の今回は特に名物もグルメもカンケー無いので景色以外不毛地帯(爆)でも精神が楽です。
ここからは上り坂が続きますのでTDが鼻先で不平不満を述べまくりますが、外出自粛中の都内ナンバー車(爆)が遅いので旧車老害(笑)とならないのが救い。
まあそうなっても速やかに後続へ譲りますがね。それが老兵の務めです。
スノーシェッドから左の田子倉湖を眺めつつ、道が下りになって只見線とくんずほぐれつを繰り返していると寂しくポソッと開けた(失礼)上条の分岐へ到着。
R290へ舵輪を回して今度は栃尾方面を目指します。
午後も遅い時間になりましたが栃尾の道の駅へ到着。
まあ出発が遅かったから良しとしますか。
ようやく写真(笑)。
ワタシの単独ドライブは基本停まらないですからね。
マグロか。
厚揚げのような油揚げが有名な栃尾ですが、実は食ったことはありません。
道の駅でも食せるようですけど、どっかで食えんだろ?とスルーして抜錨。
単独だとこーいう名物を一人で喰う気になれないのはどうしてでしょうか?
だから知ってるだけでいつまでも食えないのですがね(笑)。
ここから長岡市内までを運んでくれるのがR351ですが、人里から急に寒村になり長いトンネルと変化に富んでおります。
並走する県9が旧道だったのかな?
次はそっち通っても良さそうですが、今日はもう手足眼球腰がお腹いっぱい。
でも本物のお腹は既に限界激空きで生命が危ういレベル。
美味い魚と酒を一刻も早く経口投与する必要があります(笑)。
日が落ちたと同時ぐらいに長岡駅にほど近い今夜のホテルへ到着。
我が漁船は近くのコインパーキングへ係留しました。駅前なのに24時間700円は激安。俄かには信じられず何度も看板を見直しました。
長岡市内はなんとなく餃子市よりも涼しい気がしましたが、やはりこの時期はエアコンが無いと生命が維持出来ません。ホテル泊大正解(笑)。
さっそく荷物を放り込んで繁華街偵察開始。
いつか総務部ちょーと行ったと思われる、西口のちょっと高級ぽい居酒屋に入りました。
カウンターでとりま用の生ビールをゴンゴン経口給油してると、大将から「今日はイカが良い。丸ごと一匹調理するから食せ」との旨の指令が下ったので迷わず注文。
今までいろんなところでイカを食ってきましたが、この日キングオブイカキングスが決定しました(笑)。
胴体は刺身で、イカハットとゲソ野郎は天ぷらにしてもらいました。
何もかも美味くて酒が進みます。
日本酒は普段飲まないのですが、やはりこの肴では酒でしょう。
改めて思うに、世界の酒の中で一番美味いのは日本酒なのです。
ナニ人がナニを言おうがもう決定(爆)。
文句あるヤツはこの大吟醸を食らえ(笑)。
さらに1件梯子して、余は満足でホテルに戻ってシャワーを浴びたところまででこの日は電池切れ。目が覚めたら朝でした。
本日はR17を小出まで走ってから、マイフェイバリット国道R352を奥只見へ。
そして白日の奥只見ダムを見ることが目的です。
夕刻と夜中に過去2度来ている奥只見ダムですが、ギンギンに明るい時間に行くのは今回が初めて。
前回は車中泊を試みましたが、蚊と蠅と想定外だった熱帯夜にやられて退散した経緯があります。
まずはR17を小出まで南下しますが、そういえば家に土産的なモノは何も買ってないと気付き急遽地元チェーンぽいスーパーへ。
朝9:00にやってる店がスーパーぐらいなのもありますけど、土産物屋さんよりもよっぽど地物を売っているし安いのです。
当初キャンプも考えていたので荷室にはデカいクーラーボックスも完備。
魚介類だろうが野菜だろうがなんでもぶち込んでやるぜと意気込みますが、我が家の奥様のように脈略無しの縦横無尽な買い物が出来ず、結局無難にオツマミ的な刺身各種と和え物、そして念願の栃尾の油揚げ(笑)を買うに留まりました。
きっとアレはアレで特技なんだな(爆)。
さあこれで天下の酷道R352に突撃する準備は整いましたよ。
と、その前に奥只見ダムを見に行きます。
あの長大な奥只見シルバーラインというシークレットハイウエイ(笑)を走るのですが、これがまあ工事用道路の性で施工手間優先だろう直登急こう配のトンネルが延々と続くのです。
某ランドの暗闇系アトラクションのようですが、適正サイズの靴+軽量なDXとはいえ生TDにはなかなか酷。ある程度の速度を保ちつつ3~4速で2000rpm以上をキープし続けないと失速してしまいます。
破砕帯でもあるのか瞬間に温度が上がって一気にガラスが曇る場所もあり、眼球も両足も左手も暇がありません。
ベンちゃんなら右足に力を入れるだけなんだろうなあ、と思いつつもコレが四肢を駆使して動かさねばならないマニュアル車の醍醐味。
こーいう条件のキビシいところはさらにオイシイのですが、同時にヘタクソも露呈するので自己鍛錬したいニワカMT車乗りや、ボケ防止のMT返り咲き組(爆)にはちょうどヨロシイ場所だと思われます。
なんてことを考えつつ、突然の陽光のもと登り切った先にはドドンと奥只見ダムが。
マジマジみると、ん?意外に小さい?(爆)。
コイツであの奥只見湖を作ったんですから大したもんなのですが、ちょこっと山と山の狭いとこ堰き止めたらデッカイ湖できちゃいましたテヘペロ的なチャラさすら感じてしまいました(爆)。
もちろんそれはオオマツガイでございましたが。
しかし、人いねえ(笑)。
お盆休みは外してるとはいえ、広大な駐車場に車が数台、、。
あ、なんか業者だった(爆)。
みょーに空が近いのです。
背伸びと同時に酸素を取り込みますが、気温は涼しくとも湿度はソコソコあるようで。
そして、、。
奥只見3回目にして実物初目撃。
あんなカタチで走ってるのですね。
スロープカーとかいうヤツです。
意外にも民主的なノリモノじゃないすか。
もっとオープントップなミカン農家のモノレーター的なモノを想像してました(笑)。
でも線路はモノレーターのを太くしたような造りです。
あんな箱を支えるのは大変だろうに。
で、乗ってみたです(笑)。
片道100円で激安なのと、係のおっちゃんと目が合ってしまったから。
空いてる観光地あるある(爆)。
意外と揺れないし、ありがたいことに箱の中はエアコンが効いてるのです。
常に水平を保ちつつ様々な勾配を登る様は一種異様な乗り心地。
いつも勾配とお友達の四駆乗りは三半規管が狂う感覚がするでしょう(笑)。
スロープカーの終点はダムの躯体上端です。
奥只見湖ドドン。
観光船まで蠢いている、まさにヒトの手で作った巨大な水たまり。
そしてダム下を覗き込むと、、先程の”小さくね?”呼ばわりがマウント取られてボッコボコにされるほど(笑)。
深え~。
フィヨルドの水全部抜いてみた?(笑)。
マジでこんなとこ堰き止めちゃダメだよ~。
そりゃデカい水たまり作れるだろうけどよ~、どっかで山体崩壊したら大惨事どころじゃねーよ、、。
と景色と人の技に恐怖していたら、ポポンと仕事メールが。
ここ、4G入るのかよ!。
旅行気分がシュンと萎えたところで、仕方なく帰路に付くとします(笑)。
萎えてもこの先R352は尾瀬まで続きますので、気合だけは維持させないと。
まずは銀山平までシークレットハイウエイを戻り、さくっと尾瀬方面へ左折。
樹海ラインにはロードノイズで曲が奏でられるギミックがありますが、我がTOYO M-55のタイヤノイズの前にはまったく歯が立ちません(笑)。
ざまあ(なのか?)。
何度も何度もハンドルを回しながらギア棒を捏ね繰り回し、湖が先かこの道路が先かと朦朧として考えながら忠実に入り組んだ谷をトレース。
そりゃ湖が先だろうけど、工事用道路しても利用されたかも知れないけど、ダンプがここ通るには危なすぎじゃねーか?などと一瞬我に返るもまだまだ終わりの見えないヒダヒダ道地獄。
そう、ここの酷道たる所以は道幅や路面状況ではなく、全く終わりの見えない延々と続くかのようなワイディングにあるのです。
御馳走だってお腹いっぱいのところに詰め込もうとしたらツラいでしょ?(笑)。
しかし、こんなところに道路作ってクルマ通そうと思ったヤツはキチ●イ(爆)。
せめて一か所ぐらい橋掛けて谷を越えようとは思わなかったのか?と思う程入り江のカタチに忠実な道路は、只見湖が力尽きて川になるころにようやく終焉を迎えます。
場所で言えば尾瀬口船着き場あたりでしょうか。
ぜひお暇な方はグーグル先生でトレースしてみて下さい。
たぶんそれだけでも疲れるから(笑)。
生業不祥な民家がポツポツと見え始め、R352は徐々に文明社会を取り戻しつつありますが、それと同時に増える対向車。
センターも無い狭い道なのだからもっと左によって走っていただきたいのですが、最近の教習所はキープレフトを教えていないのか堂々と真ん中を走って来ては我を睨みつけて通り過ぎる乗用車の多いコト多いコト。
サファリはデカく見えるけど、たぶん全幅はその廉価レクサス(爆)より細いから。
途中、いつもの七入駐車場で小休止。
木陰ならば生きていけそうな気温と湿度で爽やかさすら感じます。
やっぱり奥只見より尾瀬のほうが涼しいのです。
檜枝岐川がいつ来ても工事中なのは、ココが尾瀬観光の通路として重要な道路だからなのでしょう。
なるほど、だから御池(尾瀬の起点)を過ぎるとお出汁の効いた酷(コク)が出てくるのね(笑)。
檜枝岐の道の駅で排尿休憩。
そういえば膀胱もパンパンでした。
男子なのでどこで排水事業を興しても良いのですが、ヒトの尿も生態系を壊す要因になるらしいので非常事態以外はなるべくトイレで放つようにしております。
蟻が寄ってくるほど甘くはないとは思いますが(笑)。
しかしヒトの小水で生態壊れるなら、”大”の方の破壊力はいかほどなのか?(爆)。
さて、楽しませてくれたR352に別れを告げてR121へ。
そのまま既に庭先ともいえる湯西川を尻目に廃虚タウン鬼怒川(爆)から今市を抜けて無事餃子市に帰ってまいりました。
夕飯前には宇都宮基地へ帰港。今回の航海は560kmナリ。
燃料残も1/4よりちょっと上。
メトロン星人が出てきそうな夕日の中、魚沼のスーパーで買った赤魚の干物を焼き、片側に寄ってしまったお刺身を整えて今夜の夕食の準備をしていると奥様が帰宅。
「世の中はもうみんな働いてるのよ」とダメニートのように言われつつビールを飲んで美味い肴を突いていると、夏がまた一個終わったなあとバカは実感するのです(笑)。