千姫の墓

千姫は徳川秀忠と江の長女として、慶長2年(1597)に伏見城内の徳川屋敷で生まれました。
慶長8年(1603）に7歳で豊臣秀頼と結婚し、大坂城に輿入れしました。秀頼とは従兄妹にあたりましたが、ふたりの仲はたいへん仲睦まじかったと伝わっています。大坂夏の陣では落城する大坂城から、秀頼と側室の娘・奈阿姫（天秀尼）とともに救出されました。
元和2年(1616)には伊勢桑名藩主本多忠政の嫡男・忠刻に嫁ぎ、翌年本多家の姫路国替えに伴い姫路城に入りました。忠刻とも夫婦仲睦まじく、播磨姫君と呼ばれました。
寛永3年(1626)に、忠刻と母・江が亡くなると、本多家を出て江戸城に入りました（号は天樹院）。寛文6年（1666）に江戸で死去、享年70でした。

千姫の墓は、徳川家の菩提寺であるここ伝通院にあります。
祖父家康の墓（久能山、日光）に勝るとも劣らない巨大な墓石です。

住所: 東京都文京区小石川３－１４－６