まとめ記事(コンテンツ)

2016/01/23

本物を知る人の価値ある選択

今回はトヨタ・アバロン(MCX10型)のカタログです。





1994年、北米トヨタのフラッグシップモデルとしてデビューしたアバロンは、翌95年に日本でも発売開始。

生産はアメリカのケンタッキー工場で行われ、トヨタ自動車が輸入・販売を行う「逆輸入車」として販売されました。
今回は97年10月にマイナーチェンジを受けた後期型のカタログになります。



ボディサイズは4895×1790×1435mmというアメリカンサイズ。
今ではセダンとしては普遍的なサイズですが、当時としてはかなり大型のボディを持つクルマでした。



室内空間もかなり広大で、「トヨタ最大の空間セダン」のコピー通り、日本車離れしたゆとりがあります。



余談ながら、広告には注釈で「センチュリーを除く」とある(画像内赤〇印)のは微笑ましかったりしますね(笑)



北米仕様にはベンチシートのコラムシフト仕様がラインナップされていましたが、日本仕様はフロアシフトのみ。

トヨタ定番のオプティトロンメーターは、他車とは違い虚像表示となっているのがアバロンの特徴です。



後期型からは高級レザーブランドのCOACH社製本革シートを贅沢に装備したパッケージオプション「コーチエディション」も設定され、97年末までの成約者にはコーチのバッグとキーホルダーがプレゼントされました。





搭載されるエンジンはアバロンから搭載が始まった、3リッターV6の1MZ-FE型DOHC24バルブ。



210ps/29.5kgmというスペックはこのサイズとしては普通ですが、静かさとスムーズさには定評のあるエンジンでしたね。

足回りもドライバーズセダンの雰囲気があった、同クラスのアリストやウィンダムに比べるとかなりマイルドな味付けで、ハイウェイをかっ飛ばすよりもゆったりとしたクルージングがアバロンにはお似合いでした。



アメリカ生まれらしく安全装備には抜かりなく、4エアバッグやABS、TRCは標準装備。



時代の流れから3.0GにはGPSボイスナビを内蔵したマルチAVステーションも標準となります。

アバロンのラインナップ。



基本的には3.0Gと3.0の2グレード体制でしたが、前述のコーチエディションは実質のトップグレード扱いでした。
街で見かけるアバロンもこれが多かったですね。

一方、ベースグレードの3.0もGに比べてクルーズコントロールとマルチAVが落とされるだけで42万円安い290.5万円というプライスであり、マークⅡ2.5グランデGとほぼ同価格でこの内容ならかなりお買い得だったのではないかと思います。

アバロンは現在でも北米では販売が続けられていますが、日本では2000年にプロナードと名前を変え、一代限りのブランドとなりました。

今や国内ではアバロンのようなFFのラージセダンはほとんど無くなってしまいましたが、アメリカンテイストを心ゆくまで楽しめる、現代にはない魅力あるセダンだと思います。


Posted at 2016/01/23 22:12:56

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