北海道に上陸し、室蘭にて工場夜景を堪能。
とりあえず、まだ眠くは無い。
眠くないうちに距離を稼ぐため、高速に乗った。
高速道路は交通量もほとんどなく、またひどい濃霧であった。
少し眠気が出てきたのでPAで仮眠をとることに。

あらかじめ言っておくと、やらわかはどこでも寝れる人間だが、いわゆる車中泊が好きではない。
理由は旅というものは、移動の時間と休む時間を明確に分け、一日の区切りをつけることが重要だと考えているから。
その点、車中泊っていうのは中途半端なんだよねぇ。
だから北海道滞在中車中泊はこれが最初で最後であった。

なんて言いつつもしっかり眠れ、朝4時、少し明るくなってきたので起きる。行動開始！

高速でそのまま札幌の北まで抜けてしまうことも考えたが、「登別温泉」の看板に誘われてついつい高速から降りてしまった。
相変わらず濃霧がひどい。

こうして霧の中でみると、鬼のオブジェも中々迫力がある。

この時間から入れるような日帰り湯はあったのだろうか。
旅が始まったばかりなのに旅が終わってしまう気持ちになるので、あまり積極的に入浴出来るところは探さなかった。
中々良い雰囲気だったので、いつかこの温泉のためにゆっくり来れる日が来ると良いなと思った。

ひどい濃霧の山中を北に向かって走る。
キツネや見慣れない鳥を見た。

濃霧とはいえ、早朝の綺麗な空気の中を走るワインディングロードが心地よい。

旅の風景がいささかカラフルになったのは、支笏湖（しこつこ）まで来たあたりか。
霧が晴れ、随一の透明度を誇る湖面が青く輝く。

前来た時に支笏湖はゆっくり見れなかったので、今回は湖畔でゆっくりしようというわけだ。

約40kmしかないのに最大水深360mというから、よほどすり鉢状になっているのだろうか。
湧きだす水が熱を持っているとかで日本最北の不凍湖らしいが、水面に触れても特別水がアツいと言う訳ではなかった。
当たり前か。
でもやっぱり来て触らないと納得できないんだよなぁ、バカみたいな話だけど。

小腹がすいてきたので少しパンをかじった。
旅で無駄な時間は1秒もない。
時計を見ると7時半だった。
ぼちぼち出発しよう。

つづく