嵐のような1月後半の激務がようやく終了。予想はしていましたが、今回は体力的だけでなく、精神的にもかなり負担のある仕事でした。
しかも、激務が終了すると同時に月初めの処理でまたまた別の激務に追いまくられ、先週は息をつく暇が無いまま過ぎ去ります。



おまけに、これまでの心身の疲労が一気にやってきたのか、先週末から風邪気味・・・金曜日は咳とノドの痛みに苦しみながらも、何とか仕事を終わらせて、ようやくやってきた土日でした・・・。

体調は本調子ではないのですが、これまで溜めてきた鬱憤を晴らすべく、土曜日は、前から予定していた街歩きに出かけることにします。今回の行き先は、古都・奈良市。

朝は少しゆっくりと起床。前夜、帰宅と同時に色々と身体のケアをしたお陰で多少は体調も戻り、熱もありません。

スイフトを連れ出し、近鉄京都線の高の原駅に停めます。
こちらの高の原駅、いわゆるニュータウンの真ん中にある駅で、すぐ近くの精華地区には、国会図書館などの国の出先機関が建ち並び、「関西のつくば」と言った感じです。そんな町の様相を楽しく眺めながら、近鉄電車に揺られ、車窓に平城京跡を眺めつつ、やがて奈良市街へ。

このような「大和路ラッピング」の近鉄電車も・・・。

（帰りの近鉄奈良駅にて）

新大宮駅で降りてまずはJR奈良駅へ向かいます。

JR奈良駅西口。こちらは再開発が進んでいます。


東口にある、旧奈良駅舎。今は観光センターの建物になっています。
左側は新駅舎。

三条通りからさくら通りを経由して、近鉄の奈良駅へ。

このあたりは飲食店や土産店が並んでいます。柿の葉寿司や奈良漬など、奈良らしいお店も点在しています。


近鉄奈良駅。ここから「東向通り」へ。


東向通りのアーケード街。駅から興福寺や猿沢池やなどに向かう観光ルート沿いにもなり、行き交う人も多く大賑わいです。やはり、活気のあるアーケード街はいいですね。


さらに進むと、「もちいどの（餅飯殿）センター街」。

こちらも、道幅は広くないのですが、両脇に商店がずらりと建ち並んでいます。


「ならまち」を散策。世界遺産である元興寺の境内に広がる街で、今でも旧い商家が保存されていました。歩く人の姿もこのあたりはまばらで、静かな静かな街歩きができます。

再び北上し、猿沢池へ。池と興福寺の五重塔、奈良を象徴する風景です（トップの写真）。

興福寺から春日大社、そして若草山へと歩みを進めます。
そういえば、このあたりは小学校の修学旅行以来。

春日大社の長い参道を進み、参拝後、東大寺方向へ。

春日大社～若草山への道すがら。向こうに見えるのは興福寺の五重塔でしょうか？


歩くこと10分あまり、つい先日、山焼きが終わったばかりの若草山が見えてきました。

入山は3月からです。

手向山八幡宮を参拝、このあと東大寺の境内に入り、三月堂と四月堂、そして来月には「お水取り」が行われる二月堂へ。


二月堂から見る風景。

向こうに大仏殿が見えます。


二月堂から大仏殿までの道すがら。
春日大社や大仏殿辺りは観光客でにぎわっていますが、若草山を経由して徒歩でやってくる人は少ないようです。
このような風情のある静かな道を下っていきます。

大仏殿の裏側に降り、ここから回り込んで大仏殿の正面へ。
さきほどとはうって変って、人と鹿が入り乱れて大賑わいです。
奈良公園の鹿ですが、やはり人の多くいる所に集まるようです。普通は野生の鹿は警戒心が強く、人に近づかないと言いますが、こちらの鹿はさすが、普通に人の波の中にまぎれて歩いています。外国人観光客も、このように鹿がいる光景は珍しいのでしょう。日本人観光客以上に喜んで写真を撮ったり、撫でさすったりしての触れ合いを楽しんでいました。


大仏殿と、佇む鹿。写真を撮る直前まで、この鹿、柵の隙間から鼻を突っ込んで、ずっと大仏殿の方を見ていました。

ここまで歩いた距離は、携帯の万歩計によると約15km。足腰に疲れはありますが、気が付くと風邪の症状は軽くなっていました。やはり、病は気から？
街歩きはここまでにして、再び近鉄電車でクルマの置いてある高の原駅まで戻ります。

まだ、時間も少々あるので、少し足を延ばして明日香村までドライブをすることに。

ここからは40分ほどで、明日香村「石舞台古墳」に到着。
タッチの差で入場時間には間に合いませんでしたが、外から古墳を撮ります。

石舞台古墳を訪れるのも久しぶりでしょうか。実は、嫁がこの古墳の形が好きで、まだ、結婚前に一緒に訪れた時には、周辺も本当にひなびた感じで、「古代の人が出てきてもおかしくない雰囲気だね」と話していたのを覚えています。

今は周りは公園がきれいに整備されて、以前のような「鄙びた感」は薄まっているのですが、それでも山の向こうに陽が沈む夕暮れ時の明日香の里は、やはり古代ロマンを感じさせてくれます。

ここからは自宅まで帰りるだけです。夕飯ですが、やはりここに来たからには、「天理ラーメン」でしょう。


今回は、「天理スタミナラーメン」へ。
野菜やお肉がたっぷりで、病み上がりにこれだけ歩いた身には良い「スタミナ補給」になるラーメンでした。

こうして、久しぶりの街歩きで、久しぶりの奈良の街を満喫しました。