まとめ記事(コンテンツ)

2005/06/27

隧道 繰り返される隧道(トンネル)の悲劇、対策対応は無いのだろうか?

 クルマにしろ、鉄道にしろ繰り返される「トンネル」での災害。

 「火災」 などが、その際たるものだが、実はそれ以外にも多くの災害が発生しているのだ。
そして 「トンネル」の災害 が多いのは、これから暑い時期だという事は意外にも知られていない。

 これは長期の休暇、つまり夏休みなどで、一挙にサンデードライヴァーが増えて、事故が増えるという事と、さらに、それに伴う交通量の増大によって、火災以外の 「トンネル事故」 も多く起こっている。

その大きな要因としては 「渋滞」 がキーワードになる。連休時の通行量の増大による渋滞、真夏の気温上昇・・・・・

 一般国道や県道などの 500~1500mクラス の長さにトンネルで、渋滞に巻き込まれ、車内でエアコンなどをかけていると、突然に気分が悪くなって救急車の出動などというパターンが、暑い時期になると散見されるのだ。

 つまり、渋滞でクルマがトンネルに滞り、一酸化炭素などの濃度が急激に上がり気分を害する人が増えるということなのだ。

 「おいおい、そんなハズは無いんじゃないの?だってトンネルには、天井に筒状の換気装置が・・・」

という声が聞こえてくるが、実は、ここに盲点があるのだ。

 私が 500~1500m のトンネルがと言った理由は、500m以下のトンネルであれば、自然対流が起こり自動的に換気されるが、それ以上は、換気装置がと考えがちだが、その換気装置の設置基準というモノが存在し、

トンネルの換気装置の設置基準は

トンネル長さ(Km)×交通量(台/毎時)> 600


の場合には、「換気装置」を設ける事になっているのだ。

 つまり500~1500mクラスのトンネルは、よほど交通量が多くないと「換気装置」が設置されないという、まさに「グレー」な長さの 危険なトンネル と言えるのだ。

 帰省や観光でクルマで走る際には、身を守るひとつの目安として覚えて損は無い事なので、ぜひ覚えて欲しい目安のひとつが、このトンネルの長さと言えよう。


 せっかくトンネル・ネタが出たので、不幸にして事故、特に火災を伴う事故に遭遇した場合には、まず、トンネル事故というのは、中央より出口側で多く発生する事を覚えて欲しい。

 それは、通常のトンネル (注:無論例外も多数ある) は、排水性などの確保の為に、入口から中央にかけて上り坂になり、中央から出口に向かって下り坂になる様に設計されている。

 夏の高速で、トンネルに関わる渋滞は、トンネルに入った事による圧迫感による恐怖心からアクセルを緩める事と、じつは緩やかな上りの相乗作用で、速度が落ちる事によって発生する。
 
 逆に中央を過ぎると、目に見えない下り坂である事と、早く出たい、そして、出口が見えると、さらに心理的な欲求からアクセルを踏む⇒下り坂との相乗効果で速度が意外に出る、という事で、中央から出口に向かっての事故が増えるのだ。


 もし、火災を伴う事故に遭遇したら・・・

 一番怖いのが 「煙」 だ。これがクルマ絡みだと、塗装や内装などの化学物質によって危険なガスが発生する。更に、トンネルという閉空間で燃焼をするものだから、不完全燃焼による一酸化炭素も発生する。

 煙の速度は火元で「秒速3m」なので、とても人が走って間に合うモノではない。


 少しでも変な「匂い」がするなと思ったら、絶対に息をしないで、地面にひれ伏すのだ!!!


 こう言った類のガスは 二度吸うと完全に意識を失う 事があるのだ。

 地面に低く姿勢を持っていったら、粉塵やばい煙を吸わない様に、「ハンカチ」などで口を押さえ、出口に向かって進むのだ。

 これまでの経験から、「煙」や「有害ガス」は、最悪の場合でも 路面から30cm の空間には漂わない事が分っているので、身を守る術としてぜひこれも覚えていて欲しいものだ。

 我々は、あまりにも 身を守る為の情報を持って居なさ過ぎる のが実情だ。

 このブログが本当は、役に立つことが無い事が望ましいのだが、万が一の時に、自分や家族、周りの人の命をつなぎ止めることができる事になれば幸いだと思う次第なのだ。
Posted at 2005/06/28 10:45:26

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