まとめ記事(コンテンツ)

2005/08/14

破裂 今年の高速では何故かバーストを良く見た・・・

久々の真夏の「帰省」という事で、かなりの猛暑を想像していたが・・・
やはり道路に設置されている「温度計」を眺めて見ると昼間は「35度」を下る事は無かった。

それでも、オイルクーラーのおかげで、道中、かつて見られた様な、明らかに「熱」によるパワーダウンは、ほとんど感じなくなっていた。

良く「邪道」と言われている「ローテンプ・サーモ」も、純正より早く冷却水路が開くので水温系の針も、通常より上がる事が無かったのは朗報であった。

さて、今年の「帰省」の道中で盛んに見てしまったのは、「バーストしたクルマ」や路肩に飛散したタイヤの破片であった。

従来、高速で多く見られた「バースト」の様は、飛びぬけて「大型車」が多かったのだが、この夏は「アルファード」、「エルグランド」、「オデッセイ」などのミニヴァン系が圧倒的に多かった事だ。

不幸にして、バースト直後で家族全員がガードレール外に座って、救助を待つ姿も3回見た。

タイヤ交換中は7回、どれもがモノの見事にホイールのみになっていた。

路面に散乱したタイヤの欠片などを見たのは、もはや10回を超えてしまっていた。。

どうして、こうも「バースト」したタイヤを見てしまったのだろうか?

まったく断言はできないが、やはり「サンディドライヴァー」の悲しさ・・・日頃のメンテが不十分であった事も大きな要因だろう。。。

「タイヤ」の空気圧が低すぎる・・・という事も多いだろう。

しかし、それだけなら従来も「サンディ・ドライヴァー」が多かった訳なので最近になって「バースト」が増えた決定打とは言えないのではないか・・・

私はさらに考えて、どうも、このところの「ミニヴァン」の増大が大きな原因ではないかと思うようになったのだ。

従来のセダンなどのクルマより、車重が増えた事、荷室・客室容積が増えた事によって、さらにタイヤにとって重量的には厳しいモノになっているに違いない。

それが、少々の「空気圧」の少なさでも、タイヤへのダメージを大きくしてしまい、それが高温で高速、さらに高荷重での走行を強いられる高速走行時での「バースト」に繋がっていると思えるようになったのだ。

無論「空気圧」だけの問題だけではあるまい、週末にしか乗らない事による、加速度的なタイヤの劣化もあろうし、路肩や歩道などへのサイドウォールのアタックも、ミニヴァンには多く見受けられる・・・このことも大きな原因だろう・・・

さらに、タイヤの選択の誤りも多く見受けられる。

具体的には「LI(ロードインデックス)」の不良だ。

タイヤのサイズは一生懸命に眺めるが、「LI」まで注視しているドライヴァーが、あまりにも少なすぎる。

特に最近は手軽に「インチアップ」に走る傾向があるが、ここでタイヤの外径には慎重だが、同時に単純に「外径」のみを見ていると、「LI」が下がってしまう・・・という事に気付かないドライヴァー・・・いやいや、ショップの連中でさえ不勉強な者が多すぎる。

例えば、標準で「195/60H15 88H」だったとしよう・・外径は615mm前後。

外径のみを考えてインチアップすれば・・
「205/50R16 87V」で外径は612mm前後。

これで、めでたしメデタシとするオーナーやドライヴァーは愚の骨頂である。。

ロードインデックスが「88⇒87」に下がっている事に注視して欲しいのだ。

LI88は、空気圧200KPa(2.0)の時「505Kg」までタイヤが負荷に耐えれる。
これがLI87になると、空気圧200KPa(2.0)の時「490Kg」までしか負荷を背負えなくなってしまう。。。

単純には言えないが、これが4輪なので「60Kg」もタイヤの負荷が下がってしまうのだ。。

これでは、負荷的に厳しいミニヴァンではタイヤへの無理が利かなくなってしまう事がお分りだろう。。。

LIをクリアーする為には、タイヤのサイズを見直す事が先決となる。

しかし、ある程度なら空気圧でクリアーできる事も知っていて欲しいのだが・・・
前出の「205/50R16 87V」の場合、空気圧200KPa(2.0)の時「490Kg」のLIが、空気圧を210KPa(2.1)にすれば「505Kg」になるのだ。

つまり、最近ではあまり言われなくなったが、インチアップしたら空気圧を上げる・・・というセオリーはここから来ていたのだ!

「ロードインデックスが 1 下がれば、空気圧を10KPa(0.1)上げる」


という事を覚えて欲しいのだ。

これを知らないで、馬鹿正直にインチアップしたにも拘らず、クルマメーカー指定の空気圧を入れて満足しているドライヴァーやショップの皆さんには、大いに反省して欲しい。

ただし、このワザが使えるのは240~250 kPaまで・・・

つまり、標準のタイヤの指定空気圧が240KPaのクルマでLIが下がった場合には、もはや空気圧だけでは対応できない、タイヤの選定の見直しが必要となるのだ。

さらに「エクストラロード」とか「レインフォースドタイヤ」と呼ばれる規格のタイアになると、また管理する空気圧が変わって来るので、「ロードインデックスが 1 下がれば、空気圧を10KPa(0.1)上げる」はまったく通用しなくなるので注意が必要だ。

高速でのバーストの増加・・・

多種多様な要因があろうが、私は最近のミニヴァン・ヴームと、タイヤの選定のミスマッチ、空気圧不良がかなりの要因になっていると思うのだが、皆さんは如何感じただろうか?












Posted at 2005/08/14 15:25:36

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